30代からの引き算転職の法則
こんにちは。
Bark Sakka Office代表 Webライターの海咲瑠璃です。
最近、Webライターになりたい方やキャリアチェンジをしたい方からの質問が増えてきました!
今回は私の考えた、積み上げない引き算の転職について解説します!
転職で迎える3回の節目
新卒の就活は積み上げの就活です。
これまで取得してきた資格や努力、人間力を武器にして、たくさんいるライバルたちから自分を選んでもらえるようにアプローチします。
ここでポイントとなるのが、企業側が自分に対して期待しながら期待していないということです。
つまり、将来的には会社で活躍してくれることには期待してはいますが、現時点での即戦力としての期待値は薄いということになります。
もちろん、資格や知識などの積み上げを学生時代に行えば、就職してからも楽かもしれません。
しかし、ライバルたちとの差が大きくても採用してもらえるチャンスがあるのが新卒の強みです。
企業も入社してから育てよう!と考えているため、大手企業の選考へもチャレンジしやすいのが魅力のひとつです。
企業にとって新卒はブランド力がありますが、今は新卒から定年まで働く人の方が少数派なのではないでしょうか。
個人的には未だに会社を長く続けないで退職する人を悪く言う風潮は、終身雇用制度の名残りだと思っています。
早速、現在の転職の節目となる3つの時期について見ていきましょう!
新卒3年以下
新卒3年以下は"第二新卒"とも呼ばれ、企業にとっては新卒同然で未経験の応募も問題ありません!
求人サイトなどで第二新卒歓迎というタグのついた企業は特に第二新卒を求めていて、これから成長してくれれば良いと考えています。
新卒ではなくなった時点で実務経験豊富な中途のライバルも増えるのは仕方がないことです。
それでも、企業は若い人の新しいアイデアやパワーが欲しいと思っているはずです!
私も「最近の新卒は3年以内で辞めて定着しない」というニュースの言葉に騙されていました。
最初の会社はブラック企業でしたが、3年以上続けたうえで引き留められて4年弱経ってから退職しました。
今思えば、ブラック企業に費やした貴重な20代の時間がすごくもったいなかったです!!
どこかで少し長めの職歴も作っておくのも良いですが、それはこの時期でなくても良いはずです。
新卒の就職先だからと妥協せずに、転職を検討したら第二新卒のタイムオーバーが来る前に早めに動いてみてくださいね!
30歳
30歳は転職の一番大きな節目となります。
企業によって29歳以下、30歳以下と30歳が含まれるかは変わるので、転職を考え始めたら28歳までに準備をスタートするのが良いでしょう。
20代にとっては30代以上の実務経験が長いライバルに応募資格がないのは大きな魅力ですよね!!
20代後半になると社会人経験もそれなりに長くなるため、若年層のキャリア形成が前提とされていても即戦力となる経験者が優遇される可能性が高いです。
求人は多くても未経験者には不利な条件で不足した人材の枠を巡って争うことを意識しておきましょう。
35歳
35歳は未経験転職のラストチャンスです。
なぜなら、総合職には35歳より若い役職者も多いため、年齢的にも社会人としても扱いにくい新人だと思われてしまうからです。
逆に、経験者の転職では実務経験をしっかりと積んだ35歳は有利です!
したがって、何を目的に転職するかが重要だと言えます。
35歳を超えるとどうなる?
35歳を過ぎると応募できる求人が激減してしまいます。
これには今から採用しても長く働いてもらえなかったり、他の企業のカラーに染まった人材だからという理由があります。
したがって、35歳を超えると転職活動が厳しくなるということを覚えておいてください。
ただし、これまで培ったコミュニケーション能力が活かされたりコネ入社ができる可能性もあるので、絶望せずに早めに決断をして挑戦するのは良いことです!
また、35歳からは役職のある仕事を目指すのには最適な時期だと言えます。
例えば、課長職などのポジションを募集している求人には年齢制限がありません。
これから大手企業に入社して年収アップさせることも可能で、最初から部下を持つこともできるのです。
今時の転職は「稼ぎたい」だけでは弱い
今の時代は「稼ぎたい」という理由だけでの転職は危険です。
例えば、「士業なら稼げる!」と思って士業を目指し、士業が溢れていてどの事務所にも入れなかったら意味がないですよね。
結局は学生時代の「東大に入りたい」と同じで、入りたい人以上に能力が足りていない人はもちろん、キャパオーバーしている場合にも企業から採用活動で切られてしまうのです。
本音では「稼ぎたい」が第一の理由だったとしても、それだけで転職をするのはつらくないですか?
その仕事を目指すには、仕事の魅力や自分自身の将来を見据えての成長など、他にも理由があるはずです!
私は志望理由は5個以上考えるようにと転職の質問をされたら答えています。
これだけあれば面接で深掘りされたときにもボロが出にくいですし、色々な視点からこの仕事がしたい!ということを企業にアピールできるでしょう。
30代から考えたいキャリアの引き算の法則とは
30代が転職のターニングポイントとなるのはこれまでご説明してきた通りですが、なぜここからが「引き算転職」となるのかについて解説します!
基本的に「積み上げ」を行うのは良いことです。
そして、30代以降も資格を取得して仕事に活かすなど、積み上げを引き続き行うことで人生の幅や視野を広げて豊かな生活を送ることができるでしょう。
ただし、学生時代と違って積み上げだけでなく引き算もしなければいけないことを忘れてはいけません。
つまり、今30歳であるなら2年後の大きな資格取得を目指して職歴に穴を開けるのはリスクがありすぎるのです。
キャリアの引き算の法則では、今より先の年齢を基準としてキャリアプランを設定していきます。
例えば、
●40歳までに役職者を目指す
という目標を立てたとしたら、ここからどんどん引き算をしていきます。
●38歳まで(40-2年)までに社内の試験に合格する
●37歳まで(40-3年)までに必要な資格を取得する
●36歳まで(40-4年)までにこの職種の実務経験を5年積む
このプランでいくなら、31歳には転職活動を終了するべきなのがわかりますよね。
もちろん、今の年齢や個人によってやりたいことやできること、実際にかかる年数は変わるので今が34歳だったとしても間に合わないと思わないでくださいね!
この例のように、自分の目標に合わせて引き算をしていきましょう。
35歳までに何をしたいかを明確に
キャリアの引き算の法則を使おう!と思ったら、35歳までに何をしたいかを明確にすることが大切です。
ここでは、できるだけ具体的な内容を考えていきます。
新卒のときのように自己分析や他己分析を行なっても良いですし、これまでの社会人経験からどんな仕事が楽しくて、どんな仕事がストレスが溜まったかを考えてみるのもおすすめです。
絶対にダメとは言いませんが、ここでのポイントは「合わなかったらまた転職すれば良い」という考え方は捨てることです。
35歳からは無駄な職歴を増やすことは避け、これまでの職歴をもとに、長く働ける職場を見つけましょう。
慎重派には紹介予定派遣もおすすめ
派遣社員の求人中にある「紹介予定派遣」は、契約社員or正社員として紹介を予定として採用されています。
この求人の良いところは派遣期間が最大半年間であり、派遣社員として働きながら会社を見極められるところです。
正社員での求人よりも倍率は低く、年齢の上限も緩く設定されているメリットがあります。上手くマッチングすれば未経験から大手企業の正社員も狙うことができるとともに、ミスマッチでも契約期間満了なら職歴で不信感を持たれることもないでしょう。
次の職場は慎重に決めたい!という30代にも紹介予定派遣はおすすめです。もちろん、35歳を過ぎても正社員を目指して応募することも可能です!
もう怖くない!職歴の傷
引き算転職をして何をしたいかを明確にすれば、今までの退職理由も固まります。したがって、職歴の傷も気にならなくなります。
さらに、短い職歴が1つでそれが短期契約であれば、派遣会社の担当者と相談して最初から短期契約だったことにする裏技も使えます。もちろん、その場合は契約期間を満了していなければいけません。
私の場合はキャリアで迷子になっていたこともあり、短期の派遣では退職理由をあらかじめ職務経歴書に記載して応募していました!皆さんも転職を成功させるために色々と工夫してみてくださいね。
使える!キャリアチェンジや退職理由
「キャリアチェンジをしたいけど、面接で上手く理由が説明できない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それは、「○○に挑戦したいのに今の職歴では即戦力にならない」「年齢で若い人に負けてしまうかもしれない」などの気持ちがあるからかもしれません。
そんな方でも使える前職の退職理由や、キャリアチェンジの志望動機について解説します!
同職種へのキャリアチェンジ
同業種・同職種へのキャリアチェンジは、志望理由を説明するのが一番難しいかもしれません。なぜなら、
「なぜ前職を退職してうちの会社を志望したのか」
という問いに対し、相手を納得させる説明をしなければいけないからです。
人間関係や病気が原因の退職は本当の理由を言うことは避けるべきだとされています。
●もっと幅広い仕事に携わることができる環境で、自分自身も成長できる仕事がしたいと思った
●前職だとか雑用が多く、スキルアップが難しい
●20代のうちに今後のキャリアを考え、転職したいと思った
など、同じ業種・職種でもポジティブな理由を見つけて志望理由にしましょう!
もちろん、その会社ならではの魅力を分析することも大切です。
他職種へのキャリアチェンジ
他職種からのキャリアチェンジは、さらに色々な質問に対する準備の徹底が必要となります。
まず、その職種と現在の職種を比較し、共通点や相違点を分析してまとめ、志望動機や自己PRに反映させていきます。
他職種へのキャリアチェンジは即戦力ではないという意味で経験者に負けがちですが、新卒や第二新卒の場合は資格や経験も不要です。
30代以上でも未経験だから絶対ダメだというわけではなく、求人には未経験者は対象外と書いてあったとしても応募してみる価値はあります。
また、一度派遣で経験して自分に合っているかを確認し、経験者として志望職種に挑戦してみるのもおすすめです。
短い職歴はどのように説明する?
前職で何らかの理由によって、短期で終わった職歴がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような職歴がある場合は企業も採用するべきか慎重になっています。
ただし、面接で聞いていた条件とあまりにも違うなど、企業側が納得できるような事情があれば問題ありません。
私の後任(現・友人)は2週間で辞めた正社員の職歴を面接で突っ込まれたとき、羽蟻の大量発生を理由にしていました!確かにあの羽蟻で社員全員刺され、虫除けスプレーは蚊に効くようにできているため効果なしで社内は殺伐とした状況に…!
蟻とともに入社し、駆除と同時に去っていった友人ですが、蟻の話で面接官を爆笑させて今も同じ職場で働いています◎
結論、面接官を納得させるか笑いが取れればOKだということになります!
おわりに
今後のキャリアを考えたときには一般的に大事だと言われている積み上げも重視するべきですが、今の年齢を逆算してできることを考えることも同じくらい重要度が高いことです!
「今」しか見えていない方は、未来の自分から見て今何をするべきなのか、考えながら行動してみてはいかがでしょうか。
【キャリア相談&コラム執筆】
Bark Sakka Officeでは、キャリア相談やコラム執筆を受け付けています!
キャリア相談はテキストまたは電話になります。
丁寧なヒアリングを心がけ、志望理由や自己PRの添削も可能です。
転職コラムはZOOMでのMTGは無料ですので、ご依頼お待ちしております!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?