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#22【夢への挑戦】 自由を与え 自律を学ぶ

こんにちは。雨の日々が続いていますね。
この雨を抜けたら、春の暖かさが訪れると信じて 室内から外を眺めています
(筆を取ったのは昨日ですが、今日は晴れていて嬉しい!)

さて、卒業式での出来事から
ハッとさせられることがあったので シェアしたいと思います



仰天の卒業式後


卒業式が終わり 最後のHR後
生徒たちは散り散りになり、校舎の外で
仲の良い友人たちと別れを惜しみあったり 写真を撮ったりしていました

そこで仰天したのが

女子のスカート短!!!!!!!

パンツ見えてますって丈に もうびっくりして二度見しました(笑)

私の勤務校は 校則が結構ガチガチで
スカートの裾が膝より高いと 目立つような学校です

メイクやピアス、染髪ももちろんダメ

その校則という「ルール」から解き放たれた彼女たちは
もういいでしょ? と言わんばかりに

「キラキラJK」をするわけです

きっと校門をから出て、教師の目が届かないところでは今までもそうしていたと思うけれど

ああ、こんなふうに過ごしたかったんだなあ
と 思いました

これ自体は悪いことではないのだけれど!

生徒たちを不自由に縛っていた「ルール」が
このような 反動 を生み出すのだなあと 考えさせられました

校則、なぜ?


学校の外では、
制服や頭髪に関わる不条理なルールは「ブラック校則」だと叫ばれますが
私も 校則には反対の立場です。

校則に 意図はあります。
短いスカート丈は、痴漢防止のためであったり、
ツーブロックや化粧は、学業を第一とし、学校の荒れを防ぐためであったり。

でも。でも。生徒を守るためであっても。

教師がそれを縛るのは見当違いで
生徒自身が 自律的に考え、自分で責任を持つべきなのではないか と思います

ルールを定めない(減らす)ことのリスクはあります

  • めっちゃ化粧してくる

  • めっちゃ露出してくる

  • めっちゃ奇抜な髪型してくる

(これってリスクかな・・・?笑)

だからルールを決めたくなるのだけれど

みんな一緒で統制された「見栄えの良さ」や
徹底した「マナー」に 教員がこだわってしまうと

怒られないように消極的に行動する 人に育ってしまう
「自分はこうしたい!」と発信することを恐れる 人に育ってしまう

日本の未来は それで安泰でしょうか?


生徒を信頼して任せてみる
 

じゃあどうするか?

「生徒を信頼する」 ことにこそ 道があると思います

その先に、
自分で考えて行動できる 自律的な人間の育成 がある 

きっと 私たちの経験からも知っているはず

自由が手に入って間もない時は
好奇心のまま色々と試すけれど

時間が経つと自分なりに考えた末、意外と落ち着くものです

大学生になって 水を得た魚のように(勉強もせず・・・?)遊びほうけて、
社会人になってやっと、「勉強しよう」っていうの 多いですよね

自由の中で生きる(自己決定を与えられる)のが 遅ければ遅いほど
自分で考えるようになる(自律して生きる)のも遅くなる


なんなら、「ルール」で決められている方が慣れているから 安心と感じるかも


「自律」の対義語は「他律」だそうです

他律とは 「他からの強制や命令で行動すること」

他律的な人 つまり「言われないとできない人」
会社にいませんか・・・

大人になってから直すのって難しいです

だからこそ、
生徒を信頼し
自律的に考える 余白を与えること

は 長期的にその人や社会を助ける力になると思います


幸福度との関連


世界幸福度調査(World Happiness Report)の結果が毎年発表されますが
2023年、日本は47位。

世間でも騒がれていますが、この値は先進諸国と比較して非常に低い。あと少しで2024年版も発表されますね。

実はこの調査は 6 つの指標で測られます。

  • 1人あたりのGDP(国内総生産)

  • 社会的支援

  • 健康寿命

  • 人生の自由度

  • 寛容さ

  • 政府や社会に対する信頼度(腐敗の認識)

日本人の幸福度を下げている大きな要因は

「人生の自由度」
そして「寛容さ」

だそうです。

特に「人生の自由度」は
学校教育で受けたものが大きく関わっているのではないでしょうか

学生時代に「あれはだめ」「これはだめ」と窮屈に縛られてきた彼らが
無意識的に 人生に不自由を感じるのは明白ですね

自由を与え、自律を学ぶ
そして 彼らの目の前には無限の可能性が広がっていることを体現する教育がしたい!

教育に携わる全ての人たちへ

今日もお疲れ様です。あと少しで終業式!怒涛の日々の最中では、生徒に腹が立つことも多いけれど、先生がしてくれたこと、注いでくれた愛に気づいて感謝する日は必ず来ます!今日も尊い働きに感謝します。


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