14歳の栞（二回目）※ネタバレ

14歳の栞という映画の感想記録です。

予告置いときますので、興味が湧けばぜひご覧ください。

間違いなく私が一番好きな映画。

とりあえず今気持ちがすごく昂ってるので記録。

実は２年前の公開してちょっとしてからのタイミングで見に行ってて。その時は新卒だったな。入社式終わってすぐの週末だった。

具体的にって言われるとわからないけどあの時とはまた違った感じ方で捉えた気がする。

filmarksで投稿していた最初に見た時の感想

（filmarksに記録してたのが残ってたので貼っておく。）2024/06/09追記。

14歳の栞という映画で、とある中学２年生のクラス35人に50日間密着した記録映画。

本当に普通の公立中学の中学生たち35人が主人公なので、公開以降、出演者のプライバシー的にサブスクもDVD化もされていない。
毎年春にいろんなところで上映してたけど、やっと私の今いる街でも公開されて。

丸約２年ぶり。

あの時から私一番好きな映画なんよ。(二回目)

あーーーーよすぎる。

シーンに「。」がなくて、全部のシーンが「、」で繋がってる感じ。

全部にちょっとずつ伏線貼られてて全部をちょっとずつ回収していく感じ。ストーリーなんだけどストーリーじゃない。

ナレーションもなし。（冒頭の馬の成長部分だけあるけど）

あの馬のストーリー始まった時上映するもの間違ってません！？って思っちゃった。それに割と尺あるから。笑

たまらねーーーーーーー。

クソガキみたいな14歳も、無駄に大人びてるし達観してる14歳も。

14歳なりに楽しんで、苦労して、悩んで、必死に生きて。

嫌いじゃないのに嫌いって言っちゃうよねえ。

好きなんてまともに言えないし、なんとか自分を変えたくて変わるきっかけを探して、人前に出てみたりする。
夢もあるけどなれないんだろうなって思っちゃうし。

いやーーーーもう何より作者が14歳をうまく活用しすぎてる。
本当にちょうど良い年齢だし、中1でもなく、中3でもなく、中2っていうのがもう。たまらん。

勉強、部活、学校生活、習い事。

男子はうるさいし、女子はすぐおそろいにする。

性的関心も湧いてくるし、女の子と一緒に居る男子は冷やかされてる。

周りからはまだまだ可能性でいっぱいとか言われるのに、その時の自分は怪我とか自分の実力だとかの理由で、現実を目の当たりにさせられる。

大人と子供の狭間といわれればまさになんやけども、リアルすぎる。

もう14歳、まだ14歳。
そうだよね、辛いこともあったし、そこから学んで今の自分を作ったんだよね。

自分殺した方がいいんだ、とか
もう裏切られたくないから、とか

こうしたらみんなも楽しめるんじゃないかとか
共通の話題がない人と仲良くなるきっかけを作るためにいじってみるのとか

好きなことをやってるだけなのに「なにそれ、気持ち悪っ」って言われたり。
大人から見たら中学生でそんなことできるのすげー！！っておもっちゃったよ。
最高よ。

みんなみんなみーんな。
いつかの14歳の自分だったんだと思う。

早く大人になりたくて、
やっぱり大人になんてなりたくない。

今思い出しても泣ける。青春ってそこにあるけど本当にその時は気づかないんだなあ。

手持ちカメラだからブレてたりするんだけどシーンは逃さず、編集も繋がっててとてもリアルな感じが伝わりました。

全く知らない子たち35人のはずなのに、
いつかの自分を重ねて
先生の気持ちもなんならわかっちゃって

改めてみんないろんな経験して、
糧にして成長して
表では元気なフリしたり
周りとうまくやってるんだなあと思うと
涙が止まらなかったし。

すっっごい冷めてる人が見たらどう思うんだろうなぁとは思う。一緒に感動できるのかな。笑
MBTI診断したらIが入ってる人。
私の周りにいないからぜひ一緒に観に行きたい。

ちなみに映画の主題歌である、「栞」という曲も最高です。

FM802の2018年かな？キャンペーンソングの印象が強いから尾崎世界観以外の声で聞こえる箇所もあるけどね。笑

以下、歌詞一部抜粋(結構ほぼ。)
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途中で辞めた本の中に挟んだままだった
空気を読むことに忙しくて今まで忘れてたよ
句読点がない君の嘘はとても可愛かった
後ろ前逆の優しさは少しだけ本当だった

簡単なあらすじ なんかに まとまってたまるか
途中から読んでも 意味不明な2人の話

桜散る桜散る ひらひら舞う文字が綺麗
「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う
嘘だよ ごめんね
新しい街にいっても元気でね

桜散る桜散る お別れの時間がきて
「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」
うつむいてるくらいがちょうどいい
地面に咲いてる

初めて呼んだ君の名前 振り向いたあの顔
それだけでなんか嬉しくて 急いで閉じ込めた

あのね本当はね あの時言えなかったことをあとがきに書いても 意味不明な2人の話

ありがちで退屈な どこにでもある続きが
開いたら落ちて ひらひらと風に舞う
迷っても 止まっても いつも今を教えてくれた栞

ありがちで退屈な どこにでもある続きが終わってからわかっても 遅いのにな
うつむいてるくらいがちょうどいい
地面に泣いてる

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映画と曲が合いすぎ。
キャンペーンソングが先か、映画が先かどっちよ！ってレベル。ちなみにこのMVもめちゃくちゃ良い。ほんとに良い。大好きな曲。

映画終わってみた景色がちょうどマジックアワーで、なんとも忘れられない景色になりましたとさ。