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なぜデンマーク人は初任給でイスを買うのか?

オススメ度:★★★★☆

小澤良介さんの書籍です。
ミニマリストyoutuberの方とのコラボ動画(ルームツアー)を拝見して、「かっこいい部屋だな~」と思ったのをきっかけに、この本を手に取りました。

結果、インテリアに対する考え方が180度変わりましたね。

デンマークはなぜ幸福大国と言われるのか?
デンマーク人にあって、日本人にはない価値観とは?
インテリアという角度から説いている一冊です。

私はこれまでに、引っ越しを何度か経験していますが、そのタイミングで家具を新調することが多かったです。
家具選びのポイントはいつも、安くて、使いやすそうなもの、でした(笑)

もともと掃除は好きなほうで、部屋が散らかることは少ないのですが、なんて言うんでしょう・・・
”なんかダサい”部屋なんですよね、いつも(笑)

学生時代は、「ピンクのインテリアに統一しよう!」と意気込み、ベッド回りをピンクで揃えたはいいものの、カーテンは青、カーペットは緑のままで。
タオルや食器はキャラクターものを長年愛用、テーブルはネットで適当に安いもの(折り畳み式)を購入。
さらには「見せる収納がオシャレらしい」との情報を耳にし、アクセサリーやら小物やら、ごちゃごちゃとテレビの周りに並べてみたり。

「・・なんかダサいんだよなぁ、私の部屋って(泣)」
ずっとコンプレックスでした。
最近になって、youtubeでセンスのいい部屋のルームツアーなどが簡単に見られるようになって、「なるほどね~」と横目で見つつも、「私にはセンスないしな・・」と諦めていました。

そして、自分の部屋に不満をもちつつ、特に変える努力をすることもなく生活していました。

しかし、こちらの書籍を読み、私の部屋がダサい原因が分かった気がします(笑)
おそらく「インテリアに対する考え方」が根底にあったんですよね。

以下、私なりにポイントを三つに絞ってお伝えします。

1.家具は受け継がれていくもの

まず、北欧の考え方に、「家具は大切な資産であり、代々後世に受け継がれていくもの」というのがあるのだそう。
実際、デンマークには世界的に有名な家具メーカーがいくつもありますが、職人が一つ一つ手作業で作っていることが多く、値段も高いですが、上質で
長持ちするんだとか。
日本では、「汚れたら買い替える」「不要ならすぐ処分する」のが一般的な気がします。
(おばあちゃんの部屋にあるような、古い桐箪笥を受け継ぐ人は少数派ですよね・・?)
かく言う私も、「次に引っ越すまで持ってくれればいいかな」と、家具はネットで安く購入したり、収納グッズは100円ショップや300円ショップで買い揃えたりして、壊れたらまたすぐ買いなおす、というのを繰り返していました。つまり、「ものは全て消耗品である」という価値観でした。
「ものを、大切に、長く愛用する」デンマークの考え方、ぜひ取り入れていきたいと思います。

2.「おもてなし」の心

私にはこれが特に欠けていました。
「人を家に招く」機会自体が少ないですし、来るとしても親しい友人か、身内くらい。
いつもより念入りに掃除はしても、部屋がそもそも「おもてなし仕様」になっていません。
自分が普段生活しやすいように、家具や電化製品、生活用品を配置していますし。コンセントはどれもタコ足配線、からまりまくり。
そんなごちゃごちゃと生活感丸出しの部屋で、「くつろいでね~」なんていったところで、癒し要素皆無だったと思います(汗)
手料理をふるまう?料理は大の苦手だし、失敗して微妙な空気に包まれるでしょう(苦笑)
何より、「こんなダサい部屋を見られて、恥ずかしい・・」と自己嫌悪に陥っていました。
お客様にとって居心地のいい空間を作るということは、その空間を共有する自分自身をも幸せにするのだという筆者の主張には、胸が苦しくなるほど痛感してしまいました。

3.アートの重要性

皆さんは、ご自宅にアートはありますか?
私はありません(笑)
観光地でお土産として購入した置物はありますが、とてもアートとは言えないでしょう。(まぁそれすら箱に入ったまま押し入れの奥底ですが・・)
子供が学校や幼稚園で描いた絵を飾っている家は多いかもしれません。
筆者は、アートは豊かさの象徴であり、「ワンルーム・ワンアート」という考え方を提唱しています。
実際に、まだ日本では、自宅に絵画やオブジェを飾っている人はインテリア上級者というイメージで、あまり一般的ではないですよね。
美術館巡りが趣味という人は多いかもしれませんが、アートをコレクションしている人は少ないでしょう。
しかし、音楽を聴いて感動するように、素晴らしいアートを目の前にすると、涙が出るほど感動するものです。
アートによって、感性が磨かれ、より心が豊かな生活が手に入るのかもしれません。

以上、ポイントを三つにしぼってお伝えしましたが、それ以外にも、具体的な空間づくりのテクニックが満載の本でしたので、インテリアにお悩みの方にはぜひ手に取っていただきたいです。

私も、まずは見られたくない生活用品をすべて押し入れに詰め込み、タコ足配線を隠し、アートを一つ飾るところから始めてみたいと思います!

*misa*

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