Misa ✳︎ 元レンタル彼女

女の子好きなのに「レンタル彼女」していました。

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最近の記事

ベテラン彼氏1

私は今、先日お問い合わせがあったお客さんとの待ち合わせ場所に来ている。 初指名のお客さんとは違って、今回は、何度も利用されている、所謂「ベテランの彼氏様」だ。 少しでも、リピートしてもらえるよう、事前に事務所にお客さんの情報を求めたのですが、事務所からは「この方のリピートは、、、難しいと思う。今回は“勉強させて貰う”気持ちで取り組んでみたらどうかな?」と。 ・・・なんじゃそりゃ。 結局、なんの情報も得られないまま、いつ来られてもいいように、笑顔で待っていると、待ち合わ

    • 指名が来ない状況で気付いた、売れっ子への活路。

      初指名から早一週間。 ブログの更新だけの日々が続いていました。 (こんなにも指名って来ないものなのか…) 勿論、べらぼうに可愛い子には指名が来ているのだろうが、私は不細工ではないにしろ、決して上ではない、良くて中の上レベルなわけで…。 「そりゃ、高いお金払うなら、可愛い子ちゃんがいいよなー」 サイトの写真を眺めると、やはり、目を引くような可愛い子がゾロゾロいるわけで。 しかし、それなりの売り上げを上げている、見た目のパッとしない子もいまして。 ※ 当時、売り上げの

      • 精算と振り返り

        初指名をほぼ強制的に切り上げた私がまずした事は、コンビニでおにぎりとお茶を買う事でした。 延長を含めて、6時間のデート。その間、口にしたのはコーヒーのみ、という状態に、お腹は空っぽ、喉はカラカラ。 (お行儀悪いかもしれないけれども!) 商品を買ってお店を出るなり、すぐペットボトルを開け、ぐびぐび。おにぎりを頬張りながら事務所へ向かいました。 「お疲れ様ぁ」 研修を担当してくれたお姉さんが笑顔で迎えてくれ、やはり同じ席へ通され「コーヒーでいい?」と聞いて来ました。

        • 初指名。自称彼氏な彼氏7(終)

          ついに、終了の時間となりました。 大いに話が盛り上がっている彼に水を差すのは忍びないが、正直、偽物の惚気話にいい加減うんざりして来た所でしたので、つい、緩んでしまいそうになる表情を引き締め 私「あの、そろそろお時間が…」 彼「あ。そんな時間?」 彼は、チラリと腕時計を見て、お財布を取り出したので(喫茶店のお会計かな。定員さんを呼んだ方が良いかな)と店内を見渡す私の前に 彼氏「じゃあ、延長で」と、延長料金を置きました。 (・・・え、マジで?) 彼氏「ほら、お店に連

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        • レンタル彼女
          25本

        記事

          初指名。自称彼氏な彼氏6

          大人しく彼(お客さん)のノロケ話を聞いていた私でしたが、ニコニコとした表情とは裏腹、心のモヤモヤは確実に大きくなって行きました。 ノロケ話の詳細は割愛しますが、ハッキリとわかった事は…… 間違いなく、これは【色恋営業】だ。 お店でしか会っていない事もそうでしたが、実際の彼氏なら、彼女が何処に住んでいるとか、普段何をしているのか位わかっても良いような? 彼女の本名を知ってるからと言いつつ、実際それを証明する物(免許証など)は見た事なく、苗字も知らないと言うのです。 こ

          初指名。自称彼氏な彼氏6

          初指名。自称彼氏な彼氏5

          果たして、彼(お客さん)は本当に彼氏なのか。 目的の洋服一式を購入し、ひと息つこうとやって来た喫茶店。取り敢えず、頼んだコーヒーを待っている時間、彼が携帯を触り始めてしまったので、ニコニコとしつつモヤモヤと考えてしまいました。 人の好みは様々なので、私がとやかく言える事ではありませんが、それにしても、彼女のいる人には思えない彼の「俺の彼女、人気キャバ嬢」発言。 待ち合わせ、そして、移動中からフツフツと湧き出した『違和感』は、彼女の働くお店限定での逢瀬という事実により導き

          初指名。自称彼氏な彼氏5

          初指名。自称彼氏な彼氏4

          私は多くの服の前でひたすら悩んでいました。 彼(お客さん)のリクエストにより、彼女とのデート服をコーディネートする、という要望で服屋さんに来ましたが、、、 横目で見ます彼は、熊のような大柄。服のサイズは4Lから5L……と、私がかつて見た事がない大きさの物ばかり。 ここまで大きいと着ているイメージも湧かなければ、コーディネートの方向性もわからない。 (一歩間違えれば、その筋の人に見えかねん) ちなみに、その時の彼の服装はダボついたトレーナーとGパン。近所のコンビニに行

          初指名。自称彼氏な彼氏4

          初指名。自称彼氏な彼氏3

          (で、デカい。。。) レンタル彼女として初めての彼氏(お客さん)は、高さもさる事ながら、横幅もあり。少し猫背で丸まった身体に、一瞬過ったのは、熊。 「は、はい。ミサです」と、慌てて笑顔で応じますと、彼は少し口角をあげ「お店、こっち」とのそのそ歩きはじめました。 のそのそという、ゆっくり目な効果音ではありますが、歩幅が大きい為、こちらは小走り。ただでさえ、人の多い渋谷なのに、はぐれてしまったら一大事。 (これは手でも繋いで繋ぎ止めな)と、思い切って、彼の手を握りましたら

          初指名。自称彼氏な彼氏3

          初指名。自称彼氏な彼氏2

          「初めまして。待ち合わせはハチ公にしましょう。待ち合わせてから買い物に行きます。今度、彼女とデートするんで、その時のコーディネートをお願いします」 迎えましたデート(指名)当日。 私は、待ち合わせ時間より30分程早く指定の場所で待っていました。 (彼女とのデートに着て行く服を選ぶ。。。って、私はどの立場で接すれば良いのか…) リクエストが嫌なわけではないし、寧ろ指名して貰った事に感謝でしたが、今日の私は「レンタル彼女」だよね? 研修でも「彼女のように接する事に徹す

          初指名。自称彼氏な彼氏2

          初指名。自称彼氏な彼氏1

          「お疲れ様です。ミサさんに指名が来ています。◯月×日、△時から2時間。場所は渋谷ですが、受けられますか?」 当たり前!勿論お受けしますとも!と、事務所からのメールに即レスし、程なくして「指名確定メール」と「お客さんの連絡先」が送られて来ました。 レンタル彼女としての初指名。 私を指名してくれた人はどんな人だろう?と、当初の目的(可愛子ちゃんとの接点を持つ)などすっかり忘れ、高揚しながらお客さんにメールを打ちました。 『初めまして!レンタル彼女のミサです。指名してくれて

          初指名。自称彼氏な彼氏1

          初指名までの気持ち

          ご無沙汰してしまいました。 最後の記事を書いた後、めちゃくちゃ多忙になってしまい、しばらく放置してしまいましたが、今日からまたボチボチ始めて行きます。 前回、デビューするまでの記事を書きましたが、実際、お店のホームページ上に自分のページが出来た時、可愛子ちゃん達の写真の中に自分を見つけた時は、嬉しさよりも不思議な気持ちになりました。 プロのカメラマンが撮り、修正されていた為、自分との認識が不足していたのかもしれませんが、それにしても変な感じでした。 しかし、これで私も

          サイトに載せるプロフィール

          名前が決まったら、次はサイトに載せるプロフィールです。 私が研修を受けた頃、今のようにレンタル彼女サービスが充実していたわけではないので、参考に出来るものは、すでに在籍している彼女さん達だけで、一応、作成前に覗いたものの、皆さん普通に、端的に、並べられた質問に答えているだけでした。 内容は「好きなものは?」とか、「自分って、どんな性格だと思う?」とか、「デートで行ってみたい所は?」とかでした。 まあ、先輩方が答えているように、思いついたままを書いても良かったのですが、私

          サイトに載せるプロフィール

          サイトに載せる名前

          書き忘れていましたが、研修日を決める時に、研修の後、名前とプロフィールを決めるので、名前の候補を幾つかと、複数の質問があるプリントを宿題として頂いていました。 研修後、まずは名前を決める事になりました。 名前、、、世に言う源氏名(水商売系の方が使う偽名)ですが、これは断然「普通の名前」がいいんです。 キャバクラ等の閉鎖的空間でのサービスでしたら、お客さんは周りの目を気にせず呼べると思います。しかし「レンタル彼女」は街中、大衆のいる場所(公共の場)でのサービス(デート)

          サイトに載せる名前

          レンタル彼女の研修。下

          レンタル彼女の研修は1時間位でした。 内容はと言いますと、貰ったプリントをただただ音読しているだけ。プリント自体、文章になっているので、そのまんま過ぎて、10分もしない内に眠気との戦いになった覚えがあります。 (さては、このお姉さん、、、下手くそだな) 言葉遣いや話し方が悪いわけではなく(むしろ、それ自体は丁寧で、育ちの良さを感じました)、言葉の熱と言いますか、伝えたいとか、教えたいという気持ちが感じられませんでした。 (事務作業たな。。。) 一応、ニコニコと

          レンタル彼女の研修。下

          レンタル彼女の研修。上

          事務所に戻ると、面接をしたテーブルへ。 デジャヴのような「コーヒーでい?」のお姉さんの言葉に私は「コーヒーで大丈夫です」と返答し、取り敢えず机の上に筆記用具を出し、やる気姿勢で待っていました。 コーヒーを待つ間、なにもする事がなく、かと言って気が休まるわけではなく、自然と物音に敏感になっていたのかもしれない。 面接の時には気づかなかったが、どうやら応接用の部屋の隣、パーカッションで隠された先には部屋があり、そこに「誰か」いるようでした。 面接した恋愛アドバイザーの人か

          レンタル彼女の研修。上

          レンタル彼女の宣材写真 撮影

          「それでは、研修の前に撮影になります。スタジオに行く前に、持って来て頂いた服を見せてもらえるかしら?」 担当してくれたのは、面接の時にコーヒーを出してくれた年齢不詳の色っぽいお姉さんでした。 私は見繕った服をお見せすると「うん。なかなかいい所をついてると思うわ。このまま撮影にしましょう」と、これまたすんなりOKが出ました。 後々関係してくる事なので、簡単にコーデを説明すると「ピンクの膝上ワンピースと黒のストッキング」「白いブラウスに薄紫色の膝上スカート、ベージュストッ

          レンタル彼女の宣材写真 撮影