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新年

新年あけましておめでとうこざいます。 元旦に地元に戻ってきたら、なんとなく街の雰囲気が和らいでいて、久しぶりに文章が書きたい気持ちになりNoteを開いてみた(といっても私は東京出身かつ実家も家から車で10分なので、しょっちゅう来ていますが)。 ここ2、3年は、とにかく毎日仕事に明け暮れていたように思う。別に仕事が好きなわけではなく、バリキャリを目指しているわけでもないけれど、総合職で入った以上与えられた仕事はやりきるしかない、期待には応えるしかない。そう思って頑張ってきた

    • しごとやふたり暮らしなど、さいきんのこと

      同居人が自室でブログを書き始めたので、わたしも思い立って数か月ぶりにnoteを開いた。過去の記事をひとつひとつ読み返すと、そのときの自分の感情がそのまま蘇ってくるみたいな感じがした。 ここ1か月くらいとにかく仕事が忙しい。朝8時から夜10時まで働くのが日常になってきてしまっている。そうなると、正直仕事以外の時間は家事やYoutubeや漫画(もちろんKindleで)などのあまり頭を使わない娯楽に費やすことしかできない。疲弊した会社員なんてみんなこんなものなんじゃないかと自分に

      • 「愛がなんだ」を観て、そのあとに

        彼とふたりで「愛がなんだ」という映画を観に行った。そのときにはもう、出会って半年以上が経過していた。彼とは大学の授業で知り合って、何度かふたりで飲みに行った。わたしも彼のことが気になってはいたものの、就職活動で忙しいこともあり、気付けば会わなくなっていた。そして、わたしは、就職活動を応援してくれていた高校の同級生と付き合っていたため、彼のことをすっかり忘れていた。 その彼氏は付き合ってすぐ大阪に転勤になり、私は東京の大学に通っていたため、遠距離恋愛をしていた。5月のある日、

        • ハヌマーンを聴きながら、3年前の冬の日を思い出す

          ハヌマーンの「Nice to meet you」という曲をひとり聴きながら電車に揺られていたら、昔のことを思い出した。四ツ谷のしんみち通りのルノワールで、好きな人が教えてくれたのがこの曲だった。歌詞を見ながら、彼は泣いていたような気がする。それを見て、なんだか訳もわからずきっと私も泣いていた。 音楽を聴くと、その曲にまつわる思い出が蘇ることがよくある。 ハヌマーンの「トラベルプランナー」も彼が教えてくれた曲だ。3年前の冬、深夜1時くらいに、あてもなく目黒川沿いを歩いていた

          思い出は絵の具のように

          久しぶりにひとりになったら、急に何をすればいいのか分からなくなった。親とはぐれた子どもみたいに、不安で、道標もみつからなくて。昔はひとりで少し遠出したり、知らない街をぷらぷらと歩くのが好きだったのにな。 大学生のころ、六本木の焼肉屋でバイトをしていた。友だちと同じお店で働いていたから、ランチおわりの15時くらいからまかないを食べて、お腹いっぱいのままよくバスで渋谷にいった。何をするでもなく、飲み物片手に笑いながら街を歩いた。10年近く仲がよかったその友だちともすっかり会わな

          思い出は絵の具のように

          桜の季節過ぎ去って

          また今年も春が終わって、夏が来て、そうやって季節が巡って一年が終わる。季節の変わり目はいつもいろんなことを思い出して、感傷的な気分になってしまう。たとえば、もう会えなくなってしまった友達とか、大好きだった男の人のこととか。きっともう会うことはないだろうし、会ったところで私の思い出のなかの彼らとはきっと全く違う人になっているんだろう。 最近、ふとした瞬間に自分の人生このままでいいんだろうかと思うことがある。季節はこんなにも移り変わって、私だってもう25年ちかく生きているってい

          桜の季節過ぎ去って

          新卒1年目を終えて

          もうすぐ新卒として今の会社に入って1年になる。社会人は想像してたよりずっと楽しいけど、これがあと数十年続くのか〜と思うとなんだか気が遠くなる。 わたしは語学系の大学を卒業し、就活時には社会貢献や海外展開に積極的な企業ばかりを受けていた。今の会社はそんな私にまさにぴったりだったわけなんだけど、技術提供がメインビジネスだから、文系は事務方にまわるしかない。だから経理とか広報とか、強いていえば営業なんかも選べるけれど、プロポーザルを作るまでが仕事で、その先はすべて技術方に渡すこと

          新卒1年目を終えて

          過去に縋って馬鹿みたい

          最近ずっと好きな人とうまくいっていなかった。わたしは楽しかった過去に必死で縋って、この人のこと好きなんだってどうにか思い込もうとしていた。お互いに一緒にいても楽しくないと思うことが増えていて、それでもなんとなく惰性で会ってしまって、毎回「こんなはずじゃなかったのに」って、理想と現実のギャップで胸が苦しくなる。 前までは二人で過ごす時間が本当に大好きで、こんなに好きな人といられるなんて私は世界一幸せなんじゃないかとすら思うくらいだったのに、今ではともに過ごす時間が苦痛なことも

          過去に縋って馬鹿みたい

          ひどく悲しいとき

          まず胸が震えるように痛くなる。その震えが指先まで伝染して、手の力が入らなくなる。そのうち気づいたら涙が溢れて止まらなくなってしまう。友達の前でもたまにそうなってしまうことがある。無理して笑顔を作ろうとしてもただただ涙が溢れてしまって。 ここ最近は特に悲しいことが多くてたびたびそういう風になってしまっていた。通勤時間にも、仕事中にも、ふとした瞬間に涙が出てしまうことがあった。泣くことはストレス解消になるとよく聞くけれど、本当にそうだと思う。多分私は、悲しみやストレスを涙にする

          ひどく悲しいとき

          歩きなれた道がいつもより長く感じた

          好きなひとと喧嘩したとき、いつもは二人で手を繋いで歩く道を、少し距離を空けてゆっくりと歩いた。お互い口を開かないまま、重たい空気が流れる。脳内ではいろんな会話の選択肢が思いつくんだけど、そのどれもが最悪な展開に繋がってしまうような気がして、結局何も言えなくなってしまった。そんなとき、歩き慣れた坂道が果てしなく長く感じて、このまま永遠に続くような気がして胸が苦しくなった。 わたしは好きなひとの家から徒歩10分くらいの場所で一人暮らしをしている。家を決めるときは、とにかく好きな

          歩きなれた道がいつもより長く感じた

          雲一つない青空が背中に重くのしかかる

          自分のミスじゃないのに上司にちくりと嫌味をいわれたとき。好きな人と喧嘩とはいわないまでも、険悪な雰囲気になってしまったとき。そんな日にからっと晴れた雲一つない青空が広がっていると、ひどく空を重く感じて、さらに気分が沈んでしまうことがある。青空のもとで、自分の嫌な気持ちとか、くすぶっている思いとか、そういう感情が全部さらけ出されてしまうような、そんな感じがしてしまう。そのうえ休日で人が街にあふれていて、その人たちがみんな幸せそうに笑っているのをみると、いたたまれない気持ちになる

          雲一つない青空が背中に重くのしかかる

          つまらない大人になってしまったわたしへ

          24歳になった今、自分は中学生のときが一番感受性が豊かだったんじゃないかと、ふとした瞬間に思うことがある。あのころは世の中のいろいろなことに疑問を感じていたような気がするし、景色一つとってもさまざまな見方をしていたと思う。 たとえば、スーパーやコンビニの白々しい蛍光灯の光がずっと苦手だった。仲良さげにみえる家族とか、カップルとか、そういった人たちがみんな何か必死で幸せそうな演技をしているような、嘘をついているような。そういうのを白い蛍光灯の光の下だとすべて露わになってしまう

          つまらない大人になってしまったわたしへ

          今この瞬間すべてを文章にできたら

          天気がいい日に散歩していて、春の優しい風がひとつ吹いたとき。人気が少ない冬の海が、太陽を反射してきらきらと輝いているとき。好きな人とデートをしているとき。友達とカフェでくだらない話を何時間もしているとき。そんな完璧な瞬間すべてを文章にして、宝箱にしまうみたいに大事にとっておきたいと、ふと思うことがある。写真だったら、その風景を見返すことはできるけれど、においとか、温度とか、そういったものはきっと再現できない。自分の記憶だってひどく曖昧で、絶対に忘れたくないと思っていた瞬間のこ

          今この瞬間すべてを文章にできたら

          「花束みたいな恋をした」感想 - 恋の賞味期限について

          ずっと楽しみにしていた「花束みたいな恋をした」をようやくみてきた。どれくらい楽しみにしていたかというと、公開されるまでに飽きるくらい何度もYoutubeの2分弱の予告をみていたくらいである。 映画のあらすじは、驚くほど好きなものや価値観の合う大学生の絹と麦という人の男女が出会い、恋に落ちる話である。絹と麦はキラキラした、一生忘れられないような恋を経験する。だがお互いの就職を境に少しずつ歯車が合わなくなっていき、最後には別れを決意し、お互い別の恋人を見つけて話は幕を閉じる。

          「花束みたいな恋をした」感想 - 恋の賞味期限について

          親の離婚

          あけましておめでとうございます。 2021年になった。去年は中絶手術をしたり、親が離婚して母親の消息が途絶えたり、いろいろあった。振り返ってみると、おそらく自分にとっては人生で一番つらい1年だったんだろうなあと思う。 今年の夏に急に母親がいなくなった。急、というわけではなくまれぶれみたいなものはあったんだけど、誰もまさか本当にいなくなるなんて思っていなかった。最初は悲しかったし、家族を置き去りにするなんて、と父親も私も憤慨していたけれど、数か月経った今では、母親のいない日

          親の離婚

          新社会人として

          昔から、好きな食べ物は毎日食べても平気だし、好きな曲は飽きるまで1日何度も繰り返し聴くタイプだったと思う。こういうタイプの人って鬱になりやすいってよく聞くんだけど本当だろうか。 土曜の朝、目が覚めて時計を確認すると午前9時だった。遅刻だと思い慌てて飛び起きた瞬間に、今日が土曜日であることを思い出し、再びベッドに倒れ込む。薄くあけたまぶたから、カーテンの隙間から淡い光が差し込むのをぼんやりと眺める。 お腹空いたから何か買いに行こうかな、とかしばらくサボっていた風呂掃除をしな

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