しごとやふたり暮らしなど、さいきんのこと
同居人が自室でブログを書き始めたので、わたしも思い立って数か月ぶりにnoteを開いた。過去の記事をひとつひとつ読み返すと、そのときの自分の感情がそのまま蘇ってくるみたいな感じがした。
ここ1か月くらいとにかく仕事が忙しい。朝8時から夜10時まで働くのが日常になってきてしまっている。そうなると、正直仕事以外の時間は家事やYoutubeや漫画(もちろんKindleで)などのあまり頭を使わない娯楽に費やすことしかできない。疲弊した会社員なんてみんなこんなものなんじゃないかと自分に言い聞かせる日々である。
仕事ではここ2年くらい子会社管理を担当している。毎年子会社の数が増え続けているのに、チームは私と上司だけ。そりゃ回らないよと声を大にして言いたくなる。あと、私が断れない性格なのもあってとにかく雑務を押し付けられることが多い。たとえば新年会の幹事とか、誰もやりたくないような委員会のメンバーに選出されるだとか、たまたま会社にいたせいで他部署のひとから全く関係ない業務を依頼されるだとか。いつかは自分に恩が返ってくるだろうと思って全部引き受けてるけど、いまのところまだその兆しは見えない。
プライベートでは、昨年11月から好きな人と一緒に暮らし始めた。もともと私が一人暮らしをしており、ほぼ半同棲状態になっていたが、彼が私の家で夜中にギターを弾いたり歌をうたったりしているうちに苦情がきてしまい、半ば追い出されるように二人暮らしを始めた。
二人暮らしは、思っていた数倍楽しい。わたしは極度の寂しがりやなので、だれかと出かけても、旅行にいっても、いつもその途中で別れるときのことを考えてなんだか切ない気持ちになってしまう。いまは何をしても、どこにいても帰ってくる家が一緒なので、そのさみしさからは解放されている。
わたしが、まるで小さい子がほしいおもちゃをねだるみたいに「結婚したい!」と言い続けた成果(?)として、おそらくもうすぐ好きな人と結婚することになる。向こうはあまり(あまりというか、かなり・・・)乗り気じゃないところが大変心苦しいものの、結婚することが決まってからなんだかとても安心している自分がいる。
もともと私たちは付き合っていないので、他の異性と遊ぶことに制限はない。何度も苦しい思いはしたけど、ふたりなりの妥協点を模索して今に至っている。もちろん結婚しても他の異性と遊ぶことを制限しないという約束はしているものの、なんだか前よりも自分の気持ちが安定しているように思う。法的に家族になるから?結婚することでまわりから二人の関係を認めてもらえるようになるから?はっきりとは分からないけれど、とにかく私からみたら結婚はポジティブな事象であることに間違いない。
まわりに結婚することを話すと、最初は少しびっくりして、そのあと「おめでとう」と喜んでくれる。ほんとうにみんな同じ反応をするから、なんだかおもしろい。でも、これまで私と彼の関係を心配していた子も、「そんな人やめなよ」って言ってた子も、結婚するとなると手のひらを返したみたいに「正式な関係」として認めはじめるので、なんだかびっくりしてしまう。結婚したら、過去のどんなできごとも全部チャラになるとでも思っているのかな。
「結婚している人=ちゃんとしている人」だと思ったり、妻や旦那だからって一番親密で、分かりあえて、特別だと思ったり、きっとそういう人は多いと思う。私にも若干、というかかなりその感覚は残っている。だけどきっとそういうことじゃない。名前がついている関係だからってそれだけが正しいものではない、そのことも頭では分かっている。分かっているんだけど、これまでの人生で培ってきた普通の価値観というものも、なかなか私の中から出て行ってくれそうにない。いつからもっとフラットに考えられるようになれればいいな。