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【ドイツ留学#16】消費は疲れる

私自身、日本人として、日本はとても便利で素敵な国だと思いますが、私はなにもかも消費が激しい点では結構疲れを感じると感じていました。




消費は幸せをもたらさない

人間の幸福感につながるのは消費じゃないと思います。
それより、温かい「人間関係」や、消費行動よりも能動的な「創作活動」のほうが幸せに直結するんじゃないかなと思います。

ひとりの後輩

日本の大学の、後輩がいます。その方は大変優秀で、某有名企業に勤務しています。都会が好きだということでしたので会社も関東勤務で選択したようです。よくSNS、Twitter(X)などで羨望を集めるような、所謂「キラキラ」です。
その有名企業に勤めてからは、如何に周囲の方が優秀か、自分の会社が有名か、都内の有名なセレクトショップや誰もが知っているブランド、最新のiPhone購入予定、ネトフリ三昧の日々で感動した韓ドラ・・・などの話をその方から聞きました。ただ、時々悲しい目をして「仕事にやりがいを感じない、一生このままで生涯を過ごすのかと考えるとこわくなる」とも吐露するので、見栄の裏には虚しさが見え隠れしていました。

都会の中で相手を選別し選別される婚活競争、何歳だと手遅れだの大手じゃないと人生詰みだの周囲の視線を気にしてレースに敷かれた一様な人生、日本のなかではある程度高給で大企業なのかもしれないけどその中での出世争い、東京の中で消費しているんじゃなくて消費されている人(と私は感じてしまう)。見栄やマウント。
ぶっちゃけしんどそうです。少なくとも私は、どれだけ優秀であろうがその人になりたいとは全く思いませんでした。

激しい消費

お買い物したりものを選ぶのは好きです。最新のテクノロジーを感じるのも好きなんです。ただ、

音質がすごいとか言うけどどれが良いのかわからないくらい機種が多いイヤホン(自分は音質が高評価されている高価なものも買いましたが、結局今使っているのはXiaomiの安価なもの。違いのわからない女なのか、満足している)

次から次へと出てくるスマートフォン(5年くらい同じiPhoneを使っている。なんの不便も感じないけど、人からはまだそれ使ってんのなどと言われたりもする)

多すぎる化粧品、無限に広がる化粧品店化粧品コーナー、SNSで無限にバズって効果を誇張表現される化粧品、なんの科学的根拠もない美容法(韓国製の目新しいものは質が悪かったりするので、結局ロングセラーのよく見る化粧品や、効果が学術論文で明らかとなっている製品の利用でいいやとなっている)

消費されるミームや流行り物(鬼滅とか数年前のものでもそれ古いよと言われる。少し前のミームでも古い古いと言われ、ものだけでなくこういった創作物も一過性、使い捨て。季節がかわるごとにそれらも取って替わる)

都会にどんどんできる飲食店(インスタでバズったカフェ、人がすごくならぶし混むラーメン屋、など。お店が多すぎて、都会在住の人はよほど気に入らないと同じお店には二度と行かないらしいです)

日本だとなんか消費が多すぎて疲れていました。そして、ミーハーでマウントをしてくる人といるのもすごく疲れるんです。先述したように、消費するんじゃなくて消費させられているような気分になります。

都会に住む必要性

私は、自分の望む仕事をしようと思うと、日本の機能は東京に集まっているので関東勤務が自然な選択となります。ですが、関東にいるだけで、自分も影響を受けやすい人間なので、なにか買わなきゃ、消費しなきゃ、競争しなきゃとラットレースにまんまと乗ってしまうなと感じます。
というか人間は社会的な動物ですから、無自覚に周囲の影響を受けると思いますし環境の力はとても強いです。時に人の意思を凌駕するものです。

海外

自分の体感では、海外ではこのような一極集中は日本ほどではないです。田舎でも望む仕事が見つかるのがいいなと思います。
また、他の方もブログやnoteで書いていることですが、ドイツの人たちの遊び方はとても素朴です。自然の中でサイクリングしたり散歩したりする、友達とバーベキューする、など。それでいて、その素朴な生活のなかでも、高度な仕事をする環境も整っています
これが日本人の私にとって、とても不思議な感覚です!
もちろんお洋服や電化製品、化粧品も売っていますが、日本ほどものすごい量のものがあるわけではないです。ドイツ人は服がダサいとか言われていますが、そんなことはないです。海外でも素敵な装いをすることなんて容易いです。
また、ジブリの名作が好きなドイツ人がいたり、ブリトニースピアーズの名曲、ドイツ語で歌われているローカルな曲を流してBBQするドイツ人たちを多く見つけました。彼らは、そこまで新しい古いだとか、有名だとかそうでないかとかを気にしていない印象を受けます。やはり素敵なものは時代を超えて人々に愛されると感じます。

日本人が全員そうというわけではないとは思いますが、やっぱり自分も含め消費行動が多い人が多い傾向があるなと感じます。

幸せをもたらすもの

冒頭にも書いたとおり、人間関係や創作活動が私にとって幸せをもたらしてくれます。
大切な人とは一緒にごはんを作ったり、一緒に運動したり時間を共にしているだけで幸せです。
創作活動は、私は文章を書いたり(noteも楽しいです)、絵を描いたり、学業や仕事を通じてなにかを創出したりするときに、生きがいを感じます。
もちろんファッションも大好きですし、今持っているカメラやそのレンズは高性能でとても気にいっています。特にレンズは厳選してお金も結構かけました。
ただ、それらは使い捨てせずできるだけ長く使いたいと考えています。

人間も結局は動物なので、言語が扱え高度な技術を開発し賢くなった気でいても、結局、食べて寝て、人と関わっているだけで幸せなんだなと思います。

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