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改めて、今。『アルスラーン戦記』を語る。その1

私の人生を変えた作品がある。
それが『アルスラーン戦記』です。
田中芳樹先生のとの出会いは、『銀英伝』ではなく『アルスラーン戦記』でした。

中学生の頃、、確か、アニメ雑誌の「Newtype」を何気なく読んでいて、アルスラーン戦記がアニメ化される!という小さな一つの記事を見つけました。
その時の番宣ポスター画像がこれ

この絵を見た時、衝撃が走りました。

とにかく「見たこともないくらいに、アニメとしての絵の美麗さとかっこよさ」です。

そして「歴史モノ」としての格調の高さというか、、
私は母親の影響もあって、まさにアルスラーンと同じ「14歳くらい」で歴史の本を読み漁ってたんですね。
おもに「小説」とか「ライトノベル」系のそれも含めて。
漫画も含めて。
歴史の匂いがするものは、総浚いに読んでました。
小学生の頃はとにかく「日本史」にハマってて、、
いろんな漫画や本をガシガシ読んで、歴史オタクの道を突っ走ってましたね(笑。
「三国志(三国志演義)」にもハマってたなー。


そんな流れの中で、このアルスラーンを見つけたのです。
確か「映画化が決定した」とかで、PRをし始めた矢先だったと思い起こします。
 
そして、この宣伝ポスターの記事のキャプションとして、裏覚えではあるんですけど・・・

「王太子アルスラーンと知恵者ナルサス、万騎長ダリューン」

という言葉が添えられてあって。。
これらの「名前の音の響きの良さ、美しさ」になぜか惹かれてしまったんですよ。

アルスラーン
ナルサス
ダリューン

いや、、音の響きがほんとに良くて。美しくて。かっこよくて。

そこからすごく気になり始めて、、

へー、角川文庫で出てるんだー!
 
ってことに気づいて、家の近くの小さな書店さんで、7巻全巻揃ってたのを見てたのですが「ま。とりあえず1巻から読んでみようかな〜」と思って、お小遣いで購入し、読んでみたのです。

そうしたらさ、、、



まんまと「ハマりました」(笑。

もはや今は絶版・・・


それも「めっちゃおもろいヤァーーーん!」


て感じでハマってしまい。。

 
そこから毎日のように出掛けては、、
2巻ずつくらい買って行った・・・と思う(笑!!
 
 
そう。ここから私の『アルスラーン戦記』人生が始まり、そしてこの『アルスラーン戦記』によって、私の人生の道も定まったのですよね。。
 
 

>アルスラーンによって定まった人生とは?

結論から言えば、アルスラーンによって、田中芳樹さんという作家に出会ったことによって、、


20年後には「KADOKAWA」の編集者として、出版業界の一員として働いていたんですよね(笑!
 
 
あはは〜。
これほんと面白い。
(今これを書いている時点では、もうKADOKAWAは退職してます)

 
そう。いろんな変遷はあったにせよ「KADOKAWA」という会社に所属して、本を作る「編集者」になって働いちゃってたわけです。
ただ「文芸(小説)」部門の編集者ではなく、ビジネス・実用書という「ハウツー本」の編集者として、ですけどね。
 
それもこれも、このアルスラーン戦記と出会ったおかげというか、アルスラーン戦記のせい!というか。。

アルスラーンを読むことで、田中先生にハマり、中国史にハマり、塩野七生にハマり、世界史にハマり、大学では西洋史専攻して、社会人になっていろんな紆余曲折を経て、30代はアルスラーンを発刊してた「KADOKAWA」の社員になって働いてた!

という具合(笑。
 
 
その意味でもアルスラーンは私にとって、とても大切な作品でもあります。
 
 

>2024年の今、アルスラーンを語ってみる


私も人生を経ていく中で、アルスラーン戦記は「刊行の中断」だったり、出版社を変えてのリスタートだったり・・・
作品自体も幾多の変遷を遂げてきました。
そして2017年にアルスラーン戦記は「シリーズとしてようやく完結」。
その流れの中で『鋼の錬金術師』などのコミックで著名な「荒川弘」先生の手により講談社で改めて漫画化も決定。
それを元にした「テレビ連続アニメ」も制作されましたよね。

https://yahoo.jp/jV56Y2

このアニメも放送されたのが、確か2014年か2015年頃だったと思います。
秋葉原のアトレが「アルスラーン一色」になってたことを今でも思い出します。
すごく嬉しかったし、「きゃー!」って30すぎのおばちゃんは感激したけど、ただどこか「視聴する気にはなれなかった」のですよね。
なぜでしょうね。
やはり角川映画版のアルスラーンの印象が深かったのだろうし(神村幸子さんの描くキャラデザのイメージが深く刺さりすぎてた)、あの頃は編集者としての目の前の仕事に集中もしてたから、気に留めれてもなかったのかも。。
 
そんなこんなで、どんどん年げつはすぎて、今2024年ですよ。

これもどういうわけか。
天啓なのかなんなのかは分かりませんが、ふと「思い出し」て、「そいえばアルスラーン戦記のアニメってまだ見てなかったけ」みたいな流れになり、なぜか「ナルサスがアルスラーンの麾下に入る、バシュル山のシーン」を見てみたくなり、アマゾンでアニメをレンタル購入して見始めて、、


再度ハマってます(笑。
遅い(笑。
 
 
で、KADOKAWAの社員編集者時代にこれまた「完結した」アルスラーンの「大賛否両論が巻き起こった」第二部を一気読みし、ようやく今になってアルスラーンと取り巻きたちの「最期」に向き合うことになったのです。
 
 
ということで、どうあってもアルスラーンのことを書いておかないと、なんか色々もやってしまって次のステップに行けないので、思いの丈をガシガシ書いていこうと思いまーす!
 
 

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