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娘の習い事(中学受験含む)

1,子供の習い事について

娘が新三年生ですが、中学受験を含め、娘の習い事を考えさせられる時期になりました。思うに、小学生の習い事なんて、あってないようなもの。親が必死でお金を払っても、子供はさぼったり、集中していなかったりします

妻が子供の頃は、「お誕生日会がある」とそろばんの先生に言って毎週そろばん教室をさぼっていたそうです。私も塾に行かずに本屋で立ち読みをしたり、どこかに遊びに行ったこともあります。高校の塾なんか数万円するのに…。子供なんてそんなもんだと思っています。親がどれだけ心配したり、必死で教育を施そうとしても、当の本人はサボる・やらない・他人事というのは普通だと思っています。いつしか他人事が自分事になっていき、そうでない間の塾代なんて、授業の内容の1/10くらいのものが頭にかすかに残っているかどうかなような気がします。

習い事としてスキルが付くかどうかという意味では、①継続性、②週3の法則があると思います。まず継続性です。何よりも大事です。例えば、ピアノとかそろばんとかそういったものは、何年も頑張らないといけません。多分、特殊な人を除いて2年とか3年では足りない気がします。そろばんは、小学1年生くらいから始めて、小学6年くらいまで頑張ると1級が見えてきていい感じになると聞いたことがあります。次に、週3回以上(自己練習を含む)行っているかです。週3回を超えると「普通の人」のレベルを超えてくると感じています。

「苦痛すぎて嫌」「やる意味が分からない」という場合は、スキルをつける目的であれば、継続性は期待できないので早々に撤退して、他のことをしたほうがいいと思っています。

2,小学校受験とその後(私の経験)

2-1,中学受験

「二月の勝者」という中学受験の漫画を読むと、昔に塾に行ってた記憶がよみがえります。夏休みは、お弁当を持たされて7時間くらい勉強をしていました。当時は小学生なのに我ながらすごいなーと思っていましたが、今考えると6時間目まである学校の滞在時間とあんまり変わりません。どうりでそんなにしんどくないわけです。学校のかわりに、遊びに行くor暇つぶしに行く場所が塾だったのだと思います。
親は高校中退、高卒で学歴がなくて苦労したので、子供には同じ苦労を掛けたくないと考えたらしく、私に必死に教育を施していたようです。親としては必死な思いがあったと思いますが、私は、塾に行くだけで、授業に集中していたかは不明だし、宿題なんて一回もやりませんでした。安くはないだろう塾代。今思うとクソガキすぎてびっくりします…。ただ、小学校のテストは簡単に思えました。しかし、塾の知識を使って問題を解いたりすると学校の先生に嫌われるし、自分は賢いかもと勘違いも加速するので考えものです。いつしか金の壁(教育への投資額)に守られていただけ、塾で先取りしたから他の子よりも有利なだけと小学生ながら気が付くようにはなっていました。

ちなみに、私はバカすぎて中学受験は「全落ち」に近い状態になりました。バカというのはきつい言葉ですが、一生懸命勉強しても成績が伴わないなどの意味ではありません。世の中を舐めてたクソガキにはぴったりな結果だと思います。「自分は特別じゃない」と当たり前のことを知りました。私はこれを経験して本当に良かったと思っています。余談ですが、大学生の頃に家庭教師をした経験からも、小学生は結構こんな感じらしく客観的に自己を評価する機会が少ないので「自分が落ちるとは思っていない子」が多いようです。

私の中学受験の話に戻ります。当時、落ちた子供たちをフォローするために塾で授業があったように思いますが、「全落ち」の私はその授業で問題を解かされている最中に、先生がいなくなった隙を見て、花火を分解してティッシュの上に火薬を集めて遊んでいました。小学生のクソガキの「全落ち」の私はケラケラ笑っていました。今の大人になった私なら、塾の学習机でそんなことをしだす子供を見たら危なすぎて叱っていると思います。そして、案の定、先生に見つかり叱られました。先生は東大卒で変わった先生でした。叱り方も特殊で「お前自身が発火してどうなるかは覚悟してると思うからいいとして、周りに危ないし、私たちも休みを返上してここにきてるのにそんなことをするな。お前、こっちに来い。」と言われて、職員室に連れていかれて他の先生からも説教を食らいました。当たり前ですよね。一生懸命生徒のためにやっているのに、私みたいな不合格になっても響かない子供ほど腹立つものはありません。親が一生懸命なのに、子供がついてきてくれなくてモヤモヤする感覚と似ているのではないでしょうか。

「全落ち」後に、塾の先生が教えてくれた当時は聞いたこともない私立学校を受験して合格して進学しました。なぜ、その私立に行ったのかは忘れましたが、①「ラグビー部に入ろうぜ」と小学校のガキ大将のような子に誘われて、オタクの自分は何となく行きたくないなあと感じていた②高校受験でリベンジするみたいな洗脳をされていたとかの理由だったと思います。

2-2,高校受験

中学入学後、高校受験でリベンジをするという気力はどこへやら。そもそも、努力の仕方がわからない子供だったのでしょう。暗記物は壊滅的に悪い成績だった気がします。本当に行きたい高校が見つかりましたが、親元を離れることになるため受験はさせてもらえませんでした(しかし、そもそも受験したとして合格したかは微妙な気がする)。第一志望の高校は受験できないので、もはやどうでもよくなり大学が付いている高校を受験し進学します大学にエスカレーターで上がれる学校を選んだのは、もう苦しい苦しい受験が嫌になったからです

2-3,大学受験

高校入学後、あれだけ嫌がっていた受験ですが、どうしても学びたいことがあり大学受験を決意します。他人事から徐々に自分事になっていきます。エスカレーター式で行ける大学への推薦を辞退して、最終的には私立の早慶レベルの大学に入学し卒業しました。一般入試を当然視野に入れていましたが、横入りみたいな入試方法があることを知り、高校三年生の8月頃に合格が決まったのです。今思えば、確実なエスカレーター式で行ける大学を蹴っての博打的な受験です。ただ当時は合格する気がしていました。この博打的な受験の成功は、私の心を乱し、勘違いを助長させたと思います。結果的には、高い買い物でした。

2-4 大学入学後
大学入学以降は、めちゃくちゃ多くの反省点
があります。
①自分がバカなことをもっと理解して、謙虚であるべきだった。(バカというのは過激な表現ですが、それ以外の適切な表現が見当たりません。試験勉強ができるとかできないとかそういうことではなく、博打に勝って、舞い上がり、「自分は特別な人間ではない」ことを忘れ、努力の仕方すら分からず基礎を疎かにし、人から聞くことができていなかった。)
②大学ではもっともっと勉強すれば良かった。少なくとも教養科目の数学の基礎とかは、受験勉強みたいにするべきだった。遊びながらでも勉強はできたはず(それは中学受験からを含む)。
③チャレンジしたい世界や伸ばしたい能力がある場合は、期間を決めて強制力のある環境に飛び込めば良かった。

私も、良い年齢ですから、当時の受験を経験した人たちの、その後を知っています(同級生を見ればいいわけですから)。今は時代が違うかもしれませんが、私の経験では、一部の人を除いて、何かの競技である程度良い成績をとっても、いい大学に入っても、大人になると殆どの人が普通のおじさんやおばさんになります。

3、娘の習い事の指針

塞翁が馬で将来のことはよくわかりません。例えば、受験に落ちて良かったとは言いにくいですし、受かって良くなかったとも言いにくいですが、長期的に考えると何がどう作用するかわかりません。

昔,塞翁の馬が隣国に逃げてしまったが,名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが,おかげで隣国との戦乱の際に兵役をまぬがれて無事であった


Oxford Languages

我が家は私立学校に行かせることはできない環境ですので、そんな習い事漬けとかは無理ですが、親の財布が許す限りで「やりたいことをやればよい」というスタンスにしようと思います。

徐々に、口だけで「あれもやりたい、これもやりたい」だけでは無意味で、継続や努力が必要になってくるという当たり前のことがわかってくることを期待します。

努力をしなかったら、努力をするように促しますが、まあ、自分を振り返っても子供はそんなもんかなと思うようにします。

一番まずいのは、成績が良くないというよりも、無気力すぎたり、拗ねたり、他者を見下して慢心したり、といった汎用的にまずそうな行動をとってしまうことなので、それを回避できるような経験ができるといいなと思っています。これをすると10年単位で人生がぶっ飛び、やり直すにもかなりのエネルギーが必要になります。小学生くらいの子はどれをしてもおかしくないので、早めに気が付いてもらえるような習い事がいいです。

娘がマイペースすぎるので、妻は順位付けがされる習い事を一度経験して欲しいそうです。例えば、塾のクラス分けなどです。

娘が今までした習い事は以下の通り。
・サッカー
→幼稚園で週2で習っていたが、キーパーをすると負けるからしたくないと言い出してやめることに。逃げ癖がついたようにも思うけども、習い事なんてつまらんなら辞めてもいいんじゃないかと思って辞めた記憶。自分も趣味の習い事が嫌になったり面倒だったら行きませんし。

・ピアノ
→幼稚園の年長さんの終わりごろから開始。自主的には練習しないし、練習させるときに揉めるので、今月末で辞めることに。のんのんびよりの「こだまことだま」をひきたいと言っていたのに…。(といっても、この年齢の子供はどこまで本気かわからないので何とも言えない)

・そろばん
→定額月謝で、何回行こうと授業料は変化しない。小学1年生の頃から週2で始めて、小学2年生からは週4で通っている。地元の友達に会いに行くような場所。マイペースで集中力もあるほうではないので、後から入った子にちゃんと級を抜かされた様子(笑)。

AIとはあまり関係ないお話でした。

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