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小売業 コロナの影響 ⑴小売業界4つ〜おさらい〜
こんにちは、商社マン太郎です。
自分の知っていることを書きます。知らないことは書きません。
知りたいことは調べます。
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コロナの小売店への影響を、
国内小売店を相手に仕事をしている商社マン太郎の視点から記載します。
⑴小売業について 各業界の簡易分析
⑵コロナの影響 上下とその理由
⑶影響商材 一部紹介
⑷今後の予想
まず小売店は4つに分けます。
コンビニエンスストア(CVS)
スーパーマーケット(SM)
ドラッグストア(DS)
ホームセンター(HC)
それぞれに言えることは、
「形態は違えども、競合」「配達、EC部門に注力」 です。
以下、それぞれの概要をまとめてみました。
①CSV
市場規模:.10兆円ほど(記事によって様々だが、大手の売り上げをざっくり合計した数値を書きました)
ドミナント出店、フランチャイズ形態を原則の方式として、売上を伸ばすために各会社、出店し続けている。国内では事業は成熟期に入り、雇用問題などでもめている。
1位.セブンイレブンジャパン(セブン&アイHD、三井物産提携)
売上:4.9兆 店舗数:20,876店
2位.ファミリーマート(伊藤忠商事)
売上:2.2兆 店舗数:14,659店
3位.ローソン(三菱商事)
売上:2.9兆 店舗数:16,430店
こちらが3大CSV。だいぶ寡占が進みました。
大手中堅会社、ユニー、スリーエフ、なんかを取り込んで大手3社の寡占時代になるかと思われます。
②SM
市場規模:12兆5000億(チェーンストア協会より)
従来は食品、アパレル、家電、何から何まで揃う総合スーパーが立ち、シャッター商店街が生まれたが、現在では専門店に客を奪われ、食品に特化しているものが特徴。
田舎や、付近にアパレル店がないところは、医療や生活雑貨の品揃えが多いですね。
1位.イオンHD(食品特化スーパー) (三菱商事・丸紅 出資)
売上:8.5兆 店舗数:21,996店
まいばすけっと、ベルク、マックスバリューなんかもこのグループ
2位.セブン&アイHD
売上:6.8兆 店舗数:488点
イトーヨーカ堂、ヨークベニマル、ヨークマートなんかがカウントされます。
ちなみに外資だと、ウォルマート(売5,000億ドル)コストコ(売1,400億ドル)が最強殿堂入りしております。
③DS
市場規模:7.2兆
右肩上がりの産業で、薬以外にも日用品、加工食品を取り扱いを始め、来客数を稼いでいる。コンビニなど他小売店からの売り上げを食って成長。近年、コンビニ、スーパー、ホームセンターもドラッグストアを店内に入れることに必死。そのため、薬剤師の獲得競争激化。同時に薬剤師不要なジェネリック医薬品の取り扱いも増える。
ドラッグストアはメイン販売品目が薬という利益率が高い製品のため、客寄せパンダのお菓子、トイレットペーパーのような日用品を破格の値段で売って、来店誘導を行ない、ついで買いに繋げる。
ちなみにウェルシアHD全体の売上比率では、調剤・医薬品 40%、食品20%、日用品20%、化粧品17% となっているので、侮れません。
1位ツルハHD
売上:7,800億 店舗数:2,150店
ツルハドラッグ、くすりの福太郎、が有名ですね。
2位ウエルシアHD
売上:7,790億 店舗数:1,284店舗
水色と白のウェルシアマークはちょっと田舎に行くとどこにでもあるイメージです。
④HC
市場規模:4兆円 (自分はもっとあると思ってます。)
日用品・DIY製品・園芸・建築資材を扱い、近年では、飲料、食品コーナーを併設、ペットコーナーにも力を入れている。
大型店舗なのが特徴で、そのため都心には少ない。
店舗数は右肩がりだが、市場規模は横ばい。完全に成熟市場となっている。
1位DCM HD
売上:4,457億 店舗:671店舗
ホーマック、ダイキ、カーマが06年に統合して発足。サンワドー、くろがねやも合流して業界1位に。
2位カインズ(ベイシアグループ)
売上:4,214億 店舗:219店
一般ユーザー、ファミリー、女性のターゲット獲得にも力を入れている。一度行けばわかるが店内が綺麗。また、PBも多く、GOODDESIGH賞を取るほどおしゃれ。飲料、食品にも力を入れている。CAFE併設店舗も多い。
3位コメリ
売上:3,468億 店舗:1,192店舗
園芸に特化しており、地方ではファンは多い。
4位コーナン商事
売上:3,334億円 店舗:356店舗
大阪出身の商売気質の強い会社で、強気のM&Aで、都心に出陣中。
直近で建デポ、ビーバートザンを買収
以下2200億〜1100億で
5位ナフコ (2232億) 6位LIXILビバ(1878億円)
7位ジョイフル本田(1500億) 8位島忠 9位ケーヨー
ここらの中堅HCが次々に買収されて行くようになるだろう。
小売業界では他にも
・ディスカウントストア PPIHD(ドンキホーテ)とトライアル
・百円ショップ 大創産業(ダイソー)、セリア
があるがやや市場規模が少ないので今回は割愛。
どの業界もチェーン店にありがちな「店舗増、売上微増→出店頭打ち→店舗ごとの採算改善→業界統廃合」というステージに来ている。
各業界、ゆっくり時間をかけて統廃合がすすみ2〜3社の大手にまとまって行くのだろう。今回のコロナの影響で、早まる可能性もある。
また、冒頭にも記載したが、今後はEC店舗の拡充と浸透、配送網の確立が鍵になってくるのではないか。
また、CVS、SMは人材不足も大きな課題の一つ。
国内雇用が確保できず、アジア人を雇用、外人雇用の金額を間違う対策として、無人レジや、支払いのみ機械 という機械化が進んだ。今後、機械化、無人化が進むのはアメリアの例をみても間違いないと思われる。人件費と機械化コストをどうやって合わせて行くか。また、国内ではまだ例のない、無人コンビニが日本で受け入れられるか。
以上
株式会社井の中の蛙
商社マン太郎
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