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損益計算書では、利益=キャッシュとは限りません。

10億円の利益があっても1億円のキャッシュが増えるとは限りません。

その理由は2つあります。

1 損益計算書にはお金の動きがない項目がある
2 お金が動いても損益計算書に載らないものがある

損益計算書には項目によっては実際にお金が動かないものもあり、会社のお金が増えても減っても、 それらが損益計算書に載らない場合があります。

例えば、減価償却費です。これはお金が実際に出ていかないコストです。
減価償却費は1年間で減った建物や設備の価値を金額で表したもので、損益計算書ではこの減価償却費をマイナスして、利益を計算します。しかし、実際にこの分のお金の支出があるわけではありません。

このように利益と実際のお金にはズレがあります。お金の出入りを伴わない項目は、「固定資産の売却損失」や、「××引当金 」など、この他にもいろいろとあります。

商品を出荷したときに売上を計算に含めたとしても、お金を回収するのは数ヵ月先の場合もあります。売上高は損益計算書に載せても、実際にはお金の動きは伴っていません。 売上に限らず仕入においても、計上した時点ではお金が動いていないという場合があります。売上や仕入の場合も、利益とお金がずれる要因の一つとなります。

また借入金の返済は、損益計算書には載りません。
①建物・設備の投資額や売却額
②借入額・返済額
③配当金の支払額

これらは、営業活動ではないので損益計算書には載りません。このように利益とお金の動きは一致しないことを理解しておきましょう。


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