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阪神タイガースを会計してみる!

阪神タイガースって、経営大丈夫なのでしょうか?
安心してください。阪神タイガースは、経営上、問題もありません!

タイガースの資産から見てみましょう。流動資産が全体の資産の91%を占めています。つまりキャッシュリッチな球団と言えます。固定資産は9%しかありませんので、何かあってもすぐにキャッシュで解決できます。阪神タイガースは、流動資産が多く、キャッシュになりにくい固定資産が少ないので、安全性が高い会社です。

では、負債はどうでしょうか。流動負債が49%、固定負債が4%です。一年以内に支払わなければいけない流動負債が少なく、返済する必要がない純資産が多いので、負債の面からも阪神タイガースは安全性が高いと言えます。

流動比率は180%あります。1年未満に返さなければいけない借金よりも1年未満に現金にできる資産が借金よりも80%多くあります。固定負債もたった4%で固定資産に比べて半分しかありませんので、すぐに負債を返さなければならない状態になっても大丈夫です。流動資産が大きければ、潤沢な資金があって運転資本が大きい企業です。阪神タイガースはまさにこれです。

純資産が50%近い会社は安全度が高く、一方、純資産が10%程度しかない会社は、危険な財務状況です。阪神タイガースは、自己資本比率は47%なので、安心できるラインをキープしています。

固定資産が9%しかないということは、もしかすると甲子園球場は、阪神タイガースの所有ではない?
調べてみると、甲子園球場は阪神タイガースの親会社の阪神電鉄が所有していました。固定資産が少ないということは、それだけ施設・設備への毎年の支出が限りなく少ないので、これも理想的です。

阪神タイガースは、今後もしっかりと観客動員数やグッズ販売で安定的な利益を出せれば、経営的には問題ないでしょう。「B/Sは小さく、P/Lは大きく」これは会計の基本です。阪神タイガースはその基本をしっかりと押さえた経営になっています。



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