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監査役って何するの?

私は今まで、企業組織のみならず、学校法人や社会福祉法人などの非営利組織で監査をしてきました。特に、補助金や交付金等の公金が投入されている組織は、どのように組織運営されているかという説明責任が生じます。その番人として「監事」「監査役」がその役割を助けます。

監事や監査役は全てのステークホルダー(利害関係者)の代理という形で、組織運営に関与します。監事や監査役にはこうした自覚が求めら、社会的な責任を履行しなければなりません。問題が起きた時は漢字や監査役の責任でもあります。

組織にとって今やガバナンス(統治)は必須で、漢字や監査役の責任は非常に重くなっています。監事や監査役は時として恨まれ役ですが、監査が適切に行われることで、組織は社会がもとメールニーズにこたえることができます。

監査には会計監査と業務監査の二つがあります。財務情報の信頼性を保つためにするのが「会計監査」です。会計監査は、決算書の信頼性を確保するために行います。もう一つの業務監査は、組織内部の人間の業務遂行について、どういう行動、あるいはどういう行為が行われたのかを検証します。

監事や監査役は会計監査と業務監査の両方を担うため、監査役は決算数値だけではなく、権限を有する人たちの行動も注視する必要があります。決算数書の監査は一定の会計知識が必要で、法律上義務化もされているため、別会計監査人に協力してもらいます。しかし一方の業務監査は基本的に監事・監査役の役目です。権限乱用していないか組織の上層部の健全性を調べます。

しかし、監査役や監事は、自分たちの人事権を経営陣に握られていますので、厳しく監査して経営陣にとって不都合な真実を暴くと異動させれる場合もあります。それでも経営陣に厳しい指摘をして、時には言い合いになることもあります。しかし厳しい指摘は個人的な意見ではなく、社会全体のしてんから指摘であることを忘れてはいけません。会社は公共性や社会性を持っていることを経営陣はじめ組織に属する全員が理解する必要があります。

不祥事が起きると、社会的制裁が加えられるご時世です。だからこそ、監事や監査役は必要であり、専門的知識を備えた監査の専門家として存在しなければなりません。倫理観はすぐに高まることはないがゆえに、組織の一人一人が、自分の行動と発言が倫理的に正しいか、日々冷静に省みることが必要です。


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