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企業倫理入門

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このマガジンでは、(1)企業倫理とは何か(2)企業倫理を制度化するにはどのようにすればいいのか(3)企業倫理の応用、この3つの視点から、企業倫理の全体像を論じます。今、働いている…
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2022年5月の記事一覧

規則功利主義

義務論は功利的精神を失い、功利主義は自己利益を重視し過ぎるために他者の不利益を考慮しない…

みろく
2年前
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規範理論の応用

企業の存在自体が「善」であったり「悪」であったりするということはありません。企業が善的な…

みろく
2年前
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功利主義と義務

倫理的行動の動機となる「正義感」は、必ずしも幸福に直結しない場合があります。この事実は、…

みろく
2年前
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利己主義と功利主義

ビジネスは常に「利潤」という結果が求められ、その結果が全ての世界です。そういう意味ではビ…

みろく
2年前
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帰結主義と非帰結主義

規範を問う倫理学には帰結主義と非帰結主義に分かれます。 帰結主義とは、行為の結果や効果と…

みろく
2年前
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企業と正義

企業が起こす不祥事は後を絶ちません。不祥事を抑制する手段の一つが、法令遵守(コンプライア…

みろく
2年前
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企業倫理とは何か:まとめ編

これまで「企業倫理とは何か」について、「効率性」「合法性」「規範性」の視点から事例を挙げて考察しました。詳細はこちら👇 これらの記事で取り上げた事例から、企業の決断と行動の基準はどこにあるかということを問うことこそが「企業倫理」の提唱する問題であることが理解できます。 企業は利潤追求のみならず、社会的規範から生じる社会的義務を負っており、「企業倫理」とは経営的効率性や利潤最大化のみではなく、合法性や規範性という要素が効率性とバランス良く保たれてはじめて機能するのです。