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カレンダーの斜線

職場のデスクに小さな置き型のカレンダーを置いている。
クロネコヤマトさんから昨年末にもらった黒と白のネコのキャラクターが描かれているカレンダーだ。
サイズが私のデスクに置くのにちょうど良い大きさで、月毎にイラストが違うので、新しい月になってカードをめくる時に少し楽しい気持ちになる。
結構気に入っている。

このネコちゃん達、クロネコ・シロネコという名前があるらしい。
そのまんまだね。
可愛いね。
Suicaペンギンやカクカクシカジカなどで有名な坂崎千春さんのデザインだ。
キャラクターのデザインってよく見ると面白い。
ソフトな輪郭にシンプルな顔のパーツがちょっとオシャレ。
目・鼻の間隔は少し距離があり東洋人の子どもっぽい親しみやすさがあって、口と鼻の距離は近くてそこはキュッと締まった印象。
全部が離れていたらもっとゆるく見えてそうだし、全部がぎゅっと集まっていたらちょっとキツめに見えたかも。
このバランスが企業のキャラクターとしてちょうど良く可愛いと思う。

そんな可愛いカレンダーには、黒いマッキーペンの斜線が沢山引かれている。
仕事が終わってPCの電源を落としたら、カレンダーの今日の日付の欄に黒の斜線を引く。
これが私の業務ルーティーンの最後の作業だ。
カレンダーの見た目はあまり良くないけど、1日終わるごとに線で潰していくことで、業務スケジュールを立てたり納期を逆算して考えたりするときに今日の日付が一発でわかる。
カレンダーを見て「今日って何日だっけ〜?何曜日だっけ〜?」と悩まなくていい。
ほんの数秒だけどその数秒が短縮されるだけでもストレスが減ると思っている。

一月が終わって線で埋まったカレンダーを新しくするときに少しだけ達成感がある。
今月もなんとか乗り切ったなと思ったり、逆にもう今月おわったのかと思ったりして。
カレンダーに斜線を引いていくと、気持ちの区切りもつけやすい。
仕事で嫌なことがあった日は、カレンダーに斜線を引いたら「よし!もうここからは仕事のこと考えない!」と気持ちを切り替えて家に帰る。
月の終わりには「来月もなんとか乗り切ろう」と思いながら斜線を引いてカレンダーを捲る。
終わりをハッキリさせるのって気持ちよく生きようと思ったら大切な気がする。
なんとなくだけど。

今月も、カレンダーが黒い斜線でほとんど埋まってきた。
同僚が長期連休から復帰したりしなかったりしたり、社内でブチギレたり、変な企画に巻き込まれたり、相変わらず社内で何でも屋さんになりがちだったけどなんとかやってきた。
あとちょっとだ、乗り切れば連休だ。
連休のうち1日は部屋をガッツリ掃除したい。
友達と遊ぶ予定もある。
今日も4月を黒い斜線で潰していく。

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