師匠はサイコパス？

仏画のお師匠の事を書いたので
もう1人仕事の師匠の事を思い出しました。

私はある意味職人のような仕事をしてます。いろいろな修繕が主ですが　なかなか大変な仕事です。

すごく不思議なので　仕事の師匠について書いてみたいのです。

彼は職人肌ではなく、ある意味天才です。なのに、ものすごく大切な繊細な技術を惜しみなく弟子に分け与える人です。この業界では、批判を浴びるほど、珍しいことです。
なんでもシェアしちゃうんです。

彼曰く　教えたって俺ほどに出来るようにはならないけど、皆んなが裾野を広げれば自分の価値は、膨大に上がると言い放ちます。

私は幸いに、手先が器用で　オタク気質でもあり、モリモリと彼からあらゆる事を教わりました。
あっという間に独り立ちして　規模を大きくして、今に至るのですが。

師匠は、さらにものすごく人生を発展させている
幾つも幾つも数億単位の新しい会社を作り続けています。海外にも進出する勢い。

ただ人格的には問題児なんです。
自己愛が強く損得勘定が強い。モラハラ　パワハラは当たり前。多くの弟子はメンタル壊れて辞めてゆきます。私は一歩距離をおけて、彼と損得がうまく絡み合ったからそこに生き残ることを許されただけなのです（技術を貰えたので私は、どちらでも良かった）。

周りは　長年勤めるスタッフも　師匠の家族さえも師匠の葬式には行かないと豪語してます。
本人は気がついてません。人生、俺は素晴らしい事をしている！と心底信じておられるんです。
（確かに、ある意味してはいるんですが）
そのまま、それが現実化していて本当に発展しまくっています。

ある日、気がついたんです
彼はよく、言うのです。

今日も　俺　ワクワクする！楽しい、楽しみ！と。

うわ。

師匠はそこか、と。

何か面白い事があると無茶苦茶、彼は　はしゃぎます。意地悪する時も楽しい時も、その笑顔は子どもそのもの。
困ったものなのですが周りは放置するしかありません。

一緒に働くと　真面目で真摯な人たちは結構離れていくし、業界では評判も良くはない。でも、圧倒的に世間には人気なんです。

退屈な時は　はた迷惑なのですが、めちゃくちゃ不機嫌です。理屈がないので、ひどく理不尽です。
扁桃体がもともと未発達なんだと思いますが
普通の人が怖いことも怖くないので、面白いくらいに発展、成功し、そして非常に豊かなんですね。
お金だけではなく、人脈的にも。

コンフォートゾーンなんか関係ないんですね、彼にとっては。ないのかも。

これは面白い現象だなと思いました。

まったくスピリチュアルのスの字もない方です。ただ言えるのは　彼は、いつもワクワクしていること。自分を完璧以上に信頼していること。
そして何よりも、確かにものすごく多くのものを人に与えることには躊躇ないこと。

それで　こんなに豊かになるのだなぁと思います。

共感性ゼロなのでこれほどHSPの人たちが多い中、彼は苦しいこともあまりないのだと思います。

なので、世のサイコパスの軽症で、うまくこの時代に乗っている人って多くいるのではないかと思うのです。ワクワクして、自分のやることが全て完璧に正しいと思うだけでここまで豊かになれる。悪い事をしても。

良い悪いではなく。良い悪いは　ジャッジに過ぎないですよね。事実、多くの人の為になってるのは間違いないんです。

ただ、物質的、刹那的、そして損得事が彼の最終目的なので
（本当のところは分かりませんがおそらくそう。）
どうなるのかな、と興味深いです。

私には恩師なので、幸せになってほしいのですが、多分私の感じたい幸せとはモノが違うだけなのでしょう。

会うといつも、この師匠は面白い人だなぁと思ってしまいます。

本当に彼が、自分自身に向き合ってしまったら居なくなってしまうような気がします。
だから絶対、そんなことしないだろうなというか。

でも憎まれっ子世にはばかる、ってのが今の時代に　割と生きていて　彼らは確実に思うように生きれるのかなと思いました。

今日の曲はこちら。この2人は天才系。

サイコパス脳であれば
迷いがないから自由だな。脳の作りが違うから別世界だけど。

人間らしい　悩みとか葛藤とか、恐れ不安など　いらないんですが
じゃあ　師匠みたいになりたいかっていうとなりたくないんですね笑。

なんだろうこのジャンルの人って。
不思議と神様には愛されてる気がして。

ざわつく感じを通り越して　違う生物として
会うと必ず　面白いな、と思うのです。

与える分だけ返ってくるというのは本当だな、と思います。

前に、本田健さんと並木さんの対談で同じような事をお話しされていました。回想までに。

私はわたしと向き合い　わたしの方法で、
愛します。

タトゥーシール