インナーチャイルド
何年も何十年も置き去りにし
無視し、その子はきっと抱き締めて欲しいだろうに
私は、しなかった。
そのうちに その子は諦めたのだろう。
感情を麻痺させる事を覚えた。固くこわばった身体。頑なに 開かない心。暗い目。
拗ねた もうどうにもならない 気持ち。
「どうせ私なんて幸せになれない」
汚らしい オネショしたままの格好で、髪もボサボサで、みすぼらしい その子。
それが私のインナーチャイルドだった。
見てほしかったのは 私のママにじゃない。
私自身にさえ、気付いてももらえなかった可哀想な 小さな小さな子。
ごめんね。
もう無視しない。今ではほぼ、いつも一緒にいるし いつだって、抱き締めてあげる。
最初はモジモジしていた。今まで無視したくせに!と怒り狂っていた時もあった、諦めすぎて、泣いてもなかった。
あなたを長いこと探したよ。
放っといてごめん。
照れて笑ってたね。そのシャイな子も 今ではニッコリ、笑ってる。
飛び跳ねてる。はしゃいでる。今は髪もとかれて、サラサラで 可愛い洋服を着ている。
私はその子を 心から愛してる。
だから汗ばんだその子の小さな手と、私の手は繋がれた。
親に愛されなかったなんて 私の妄想だった。愛する人が去っていったのは 愛ゆえだった。もしくは 私が遠ざけただけ。
行き違いはあったとしても
私はとても愛された。そうされるべき存在だったし、めちゃくちゃ価値のある一つの魂だ。
私が、私を愛してるから 大丈夫。
私は愛の源だ。無限♾️に溢れるその愛は
全てのものに繋がっている。
気づくのに時間がかかってしまったから
娘は長年、私の親役をしてくれたんだね。
目覚めよう、この連鎖を断ち切るために。
手放した、寂しかった 幸せだった。
立ち戻るだけなんだ、自分自身へ、みんな。
夢を見た。夢と現実 どちらがどちらかわからなくなった。それらは同じものだと、分かった。繋がっていた、繋がってゆく。
これからも 一つ一つのブロックを外していこう。きっと望む世界が待ってる気がするから。
今日の曲はharuka nakamuraさん。
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