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ハンサム食堂へ

今週の頭に、東京出張の予定が入ったので、土日に前入りして『ハンサム食堂』へ行ってきた。

※ハンサム食堂とは
andymori結成の地。西荻窪のタイ料理店。4thアルバムの『ベースマン』を聴いている限り、西荻窪はベースの藤原寛さんが大学時代下宿していた場所っぽいので、もしかしたらお馴染みのお店だったのかも。

西荻窪駅から名物の飲み屋街をくぐり抜けてたどり着いた、この入り口はまさかのフェイクだった。お店は別棟に。
真の入り口。なんか凄まじいオーラを放っていた。


andymori聴いてると、西荻窪はもちろんのこと、高円寺とか井の頭公園とか、中央線沿いのこの辺のエリアが歌詞にちょくちょく登場する。
ハンサム食堂で結成した旨もわざわざ公言しているあたり、きっとこの辺にはかなり愛着があるんだろうなぁと思う。

実は、私にとっても中央線沿い(特に中野〜吉祥寺間)は学生時代の想い出が沢山詰まっている場所で、そのエモさについてはもの凄く共感できる。
ここからしか得られない栄養ってあるよなぁ。やがてガンに効くようになると思う。

2F席。めっちゃ趣あっていい感じ。
2Fから厨房が見える。すげぇ構造。

今回、学生時代からの旧友を誘って来てみた。
タイ在住経験のある子なので、懐かしさでかなりテンションが上がっていた。おかげでタイエピソードが沢山きけて面白かった。

『店で水は基本無料で出てこない。出てきたとしたらかなりの確率で危ない水』

『飲み物に入っている氷、ちゃんと穴があいてるものは業者から買ってるやつだから大丈夫。そうじゃないやつはヤバい』

『チャーノムイェンってのはタイのアイスミルクティー!文字通りチャーってのが茶のこと』

『歴代国王だとやっぱりプミポン国王が断トツで最高!息子はクソ』

やっぱり海外の話って、些細なこともみんな新鮮で良い。
東南アジアって全然行ったことないけど、タイ在住歴のある人はみんなタイが好きな印象がある。良い人たちが多いらしい。あと、英語喋ってる姿もなんか可愛い印象がある。
ちょっと行ってみたい。

チャーノムイェン。友人曰く、このオレンジがかってる感じが定番で懐かしいらしい。
タイ名物のLEOビールと、名前忘れた食べ物たち。ぜんぶ美味しかった!

全体的に辛めと言われたので、ちょっと控えめのものを頼んだら、想像以上に辛くなくてしょんぼり。別のタイ料理店では口から火を吹くほどの料理が出てきた覚えがある。今度は遠慮なく辛いものを頼もう。

店を出たあとは、西荻窪から吉祥寺、井の頭公園に向けてお散歩してみた。

西荻窪、結構な都心とは思えないくらい低層の木造建築群が駅前に密集していて、飲み屋、飲食店群が所狭しと並んでいる。道路幅もやたら狭く、勝手にせりだして屋外にも席が設置されていたりする。車も通れないし絶対NGじゃないかこれは。でも趣は抜群。
次建て直す時は間違いなく原型を留めない形になってしまうのだろう。いかにもディベロッパーとかが狙ってそうな立地。負けずに頑張って営業を続けてほしい。
飲ん兵衛はもちろん、小洒落たカフェとか多国籍料理店とかの好きな若年層にとってもアツい街だ。某有名アニメスタジオなんかも沢山ある街なので、ちょっとサブカルの香りがするのもポイント。

高架下にも洒落た店がちょこちょこ入っていて、いかにも中央線沿いに住んでそうな、『花束みたいな恋をした』とかに出てきそうなサブカル系カップルや、なんか人生豊かそうな子連れ家族なんかを見かける。
私も早くああなりたい。

andymoriメンバーがこの街に愛着を持っている(と思われる)のも大変納得がいく。もしかしたらこのルートだって、andymoriの皆さんが歩いていたかもしれない。ちょっとテンション上がる。

さて、吉祥寺にたどり着いた。
吉祥寺も相変わらずサイコーの街。アトレ吉祥寺やコピス吉祥寺、キラリナにマルイやパルコ、ヨドバシカメラに東急百貨店など商業施設だけでも大充実していて、どこもオシャレにまとまっている。
加えて、サンロードや中道通り、ハモニカ横丁など、商店街や個人経営店もとっても元気。建物が高すぎないところも素敵で、面的に回遊したくなる魅力が詰まっている。
豊かな街には豊かな店が集まってくるものだ。インテリアショップや雑貨屋、アパレルや手芸専門店、小洒落た飲食店などなど、数が多ければどこも名店揃い。新店情報も絶えない。さらにそれらを取りまとめる地域紙やインフルエンサー達もいるので、情報には事欠かない。スーパーや惣菜屋も沢山あるので、物価は高いだろうけど幸福度高そうな人たちが沢山近隣に住んでいる。さすが住みたい街ランキング1位(今はどうか分からないけど)。みなさんお洒落かつどこか上品で、吉祥寺在住であることに強い誇りをもっていそうだ。
文化的に豊かな街って素晴らしい。

南口には広大な井の頭公園があり、都会疲れしないところも最高だ。

東京って人が多いが故か、逆にチェーンに侵食されず個人経営店の元気な奇跡の街がちょこちょこ残っている。吉祥寺も結構そういう店が多くて、チェーン店と良い具合に共存してるから大好き。

吉祥寺は音楽活動にも大変寛容なエリアで、スタジオやライブハウスも結構ある。それこそandymoriだって吉祥寺を中心に活動していたらしいし。
吉祥寺は、音楽を嗜む程度の人間にも優しい。吉祥寺やジャズ喫茶やフォークの街だった歴史もあり、名店揃いだ。メグとかモアとか有名だけど、私はSOMETIMEが好き。ライブの頻度も高いので、気軽にジャズの演奏を聴きながら食事やカフェ利用が楽しめる。

音楽絡みの中古ショップもアツい。ディスクユニオンのラインナップが優秀で、吉祥寺クラシック館・吉祥寺ジャズ館・オーディオユニオン吉祥寺店と階ごとに分かれている。なんという贅沢な間取り。レコードやCD、オーディオ類も相当気合が入っている。


ハードオフ楽器スタジオ吉祥寺店なんかも名店。ジャンクだなどと侮るなかれ、下手な楽器屋の中古コーナーよりは余程ちゃんと整備された中古楽器が並んでいる。全部中古だけど、様相は普通に楽器屋と言って差し支えない。思わぬヴィンテージ品に出会えたりするのがポイントだ。あと試奏室まで完璧。


さらに、上の階にはハードオフのオーディオサロンもあって、こちらもオーディオオタクにはたまらない、ハイエンドオーディオやヴィンテージアンプ類が並んでいる。視聴コーナーもかなりガチだ。

アクセスもかなり良好なエリアだ。中央線沿いなので、東京、新宿、中野方面はもちろん近い。23区との境目なので、三鷹、小金井、国立、立川といった比較的落ち着いたエリアへもアクセスしやすい。
渋谷や下北沢なんかも吉祥寺から京王井の頭線で割とすぐ行ける。andymoriだってきっとお世話になったに違いない。

なんかステマみたいになっちゃったけど、そういう意図はなく純粋にオススメしたい。分かってほしい。

残念ながら吉祥寺の写真は今回全然ないけど、皆さんには実際に来て、街を歩いて楽しんでみてほしいものだ。

さて、今回最後は吉祥寺駅南口側へ抜けて、井の頭公園をフラフラしてシメた。

公園は2駅分に渡る広大さ。当然写真には全く収まりきらない。
井の頭公園。相変わらずカップルが乗ると別れるスワンとか、andymoriも乗ってたボートとかで盛況だ


スワンボート乗り場は改装したらしく、なんか小洒落た感じになってた。私は前のほうが好きだったかな。。


時間の都合上、残念ながら『ハッピーエンド』さながらの、夕暮れの井ノ頭公園は拝めなかった。まあそんなものわざわざ見なくたって、お馴染みの公園だし全然良いんだけども。

井の頭公園内にも飲食店はちょこちょこあるが、どこも美味しい。公園内全体を通して、洒落臭すぎず、適度に生活感があるのも良いところ。三鷹の森ジブリ美術館なんかも完璧に風景に馴染むような、そんな不思議な自然さがある。
公園内の、井の頭自然文化園には、名物ゾウのいる動物園や、植物園なんかもある。規模こそ小さいが、なかなか見ごたえあるし何より安い(400円)。

うーん。熱が入って、ついついハンサム食堂全然関係ない話ばっかりしてしまった。
本当に素敵な街だから、ぜひ皆さんに来てみていただきたい。

andymori聖地巡礼!とか思ってたけど、普通に思い出の地だし、それら関係なくやっぱり楽しかった。何度来ても良いところだ。
andymoriにハマったことで、中央線沿線への愛がまた一層深まる予感。今後も何度だって遊びにいこう。

↓andymoriにハマりまくった経緯

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