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強度近視の私が度付きサングラスを作った話

「初めてとは意外ですね!」

そうお店の人に言われて、「あれ、本当に度付きのサングラス作るの初めてだっけ?」と、思わず自問した。

振り返ってみると、透明ではないレンズで度付きを作ったことは、確かにないわけではない。HOYAのキャリアカラーをグリーンとピンクで、あとはKodakのネオコントラストも作ってる。PC作業用に薄いグレーで作った眼鏡も。加えて、スポーツサングラスに調光レンズを入れたものもある。

うーん、厳密には初めてと言い難いかな?

でも、機能メインでなく、いわゆるお洒落をするためのサングラスを度付きで作るのは、本当に初めてのこと。それには理由があるのです。

小ぶりのサングラスって硬派だし・・・

そう、だって私は強度近視。レンズの厚みを抑えたり、輪郭の凹みを目立たなくするためには、フレーム径の小さいものを選ぶ必要があります。

でもサングラスの場合、フレームは大きいほうがデザイン的にハマりそうだし、日差しから目を守る意味でも目元を覆いたいし・・・。

そう、この2点が相反しているわけですよ。

大きいものだと目がより小さく見えるし、レンズが厚く&重くなってしまう。だからといって、フレーム径の小さなものだと、映画『レオン』のジャン・レノよろしく硬派な見た目になってしまうのでは・・・!? 自分の好みのスタイルで掛けられないと思い、「サングラスはコンタクト併用」と割り切っていたのです。

でも、コロナもあってコンタクトをする機会が減り、やっぱり度付きのサングラスが欲しいなぁと思っていた今年の3月。あるフレームとの出会いがありました。

こちらは、One/Three Compoud Frame(ワンスリー コンパウンドフレーム)の「cfs-01」というモデル。同ブランドの展示会で見たのですが、淡いゴールドのメタルに柔らかなベージュ系のブロウ。それにグリーンのレンズという、何とも上品な組み合わせにひとめ惚れでした(ゆえに思わずマスク姿で自撮り)。

しかもこのモデル、オプティカル(眼鏡フレーム)の展開もあって。サイズは48□19で、鼻幅も私に合っているので度付きでもきれいに仕上がりそう。「サングラスも素敵だけど、眼鏡として使うのもいいなぁ・・・」と、その日から数日間どちらにするか迷い続けていたのでした。

そんななか、ふいに思い立ったのです。

「だったら、いっそ度付きのサングラスにすればいいんじゃない?」

事前にイメージが描けたから踏み切れた

通常、眼鏡フレームにカラーレンズを入れるとき、難しいのがレンズカラーの選択です。「このフレームに合うレンズカラーって、どんなかな?」、「このレンズカラー、肌写りはどうかしら?」と、たくさんあるカラーレンズのサンプルと睨めっこすることになります。センスが試されるとあり、カラーや濃度を選ぶ作業には正直苦手意識をもっていました。

でも、このモデルなら、もう色見本ともいえるサングラスがありますからね。これに寄せて作ればいいわけで・・・。だったら、トライできそう!

というわけで早速フレームをオーダーし、お店でレンズを入れてもらったものが、こちらです!

画像1

レンズは、仕上がりを考えて、1.74両面非球面にしました。

カラーはグリーン一択。濃度は悩んだのですが、スタッフの方が私の意図する雰囲気を理解してくださり、それに近いサングラスをいろいろ試着させてくれました。そのうえで、「室内でも掛けられるけど、(PC用とかではなく)サングラスっぽさが出せる濃度」ということで、35%に。

レンズに厚みが出ると、サンプルレンズより濃く感じてしまうことがあったのですが、こちらはまさにイメージ通りの仕上がり。

画像2

厚みも、そんなに目立っていません(本来はレンズを下側にして置いてはダメですよ。あくまで撮影用)。いやぁ、これはとてもきれいに仕上がりました。出来上がりを見た瞬間、本当に泣きそうになりましたもん。

掛けるとこんな感じです。

多少輪郭の凹みはありますけど、“いかにも度付き”って感じには、見えないような気がしています。(ちなみにこの写真、右目が内に寄っているという指摘を受けましたが、目線を振りながら連写しているせいです)

先日これを掛けて1日外出してみたのですが、このぐらいの濃さならば室内に入っても外さなくて済むし、夕方でも見えづらさを感じません。遠足の付き添いや運動会など、幼稚園行事にも良いんじゃないかしら。

結論:作って良かった!!

「強度近視だから、度付きサングラスはカッコ良く作れない」。これは、完全に私の思い込みでした。ごめんなさい、ごめんなさい。

“度付きの眼鏡をもっとお洒落に”が、私の今年のコンセプトですが、その点でカラーレンズという選択肢は非常に有効なのではないかと。

というのも、目元に色がくることで華やかさが増します。それゆえ、目が小さく見えてしまうことによる目元の寂しさを、カバーしてくれるんですね。個人的には、輪郭の凹みも気になりにくい気がしています。

現在、小ぶり&薄色レンズのサングラスがトレンドですが、これってとても度付き向き。室内に入っても、夜になっても、常時掛けていられますからね(私はクルマの運転をしないので)。これが濃い色では、そうはいかない。強度近視だと、外す=見えないので、掛け替えるしかないですから・・・(または調光という選択肢)。

これまでも、薄色カラーのサングラスはお店や展示会でたくさん見てきたんですけどね。今回は「度付きサングラスを作りたい」という気持ちを抱えつつ展示会を回っていたからこそ、「これだ!」となったのかもしれません。

というわけで、度付きサングラス、本当に作って良かったです。薄色カラーはマスクとの相性が良いという点も、最後に付け加えておきます。

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