見出し画像

眼鏡のオンライン接客を受けてみた①

4月7日、7都道府県に緊急事態宣言が出され、かれこれもう1か月。その間、眼鏡店さんの対応は様々でした。自主的に休業を決めたお店、完全予約制に切り替えたお店、時間短縮で営業しているお店、などなど。

そうしたなかで、オンライン接客サービスを始めたというお店を見かけるようになりました。ZOOMやLINEのビデオ通話を使ってお店の方と話をしながら、フレームの提案を受けるというものです。

「オンラインで接客を受けるって、どんな感じなのかしら…?」百聞は一見に如かずということで、実際に体験してみることに。その感想は、「オンライン接客を受けてみた②」に譲って、まずここでは一連の流れを紹介していきましょう。

取材をお願いしたのは、山形県にある眼鏡店「金栄堂」さんです。ここは、プロ野球選手をはじめ多くのアスリートをサポートするスポーツグラスのエキスパート。新しいことへの取り組みも早く、眼鏡業界のなかではYouTubeを使った商品説明をいち早く取り入れていたように記憶しています。

オンライン接客の予約方法など詳細は、金栄堂さんのWEBサイトをご覧いただくとして…。

このサービスを受けられるのは、実店舗の営業が終わった20時からです。そのため途中で別のお客さんが来店することなく、オンラインでの接客に集中してもらえます。今回はFacebookメッセンジャーを利用して接客を受けることにしました。

いらっしゃいませ

20時ちょうどに着信があり、画面をつなぐと「眼鏡業界のGackt」との異名をもつタケオ社長がお店の入り口で迎えてくれます。

(おぉっ……!)

何度か東京の眼鏡展示会でお会いしたことはあるものの、接客を受けるのは初めて。家にいながらタケオ社長から接客を受けられるという事実に、ワクワクせずにはいられません(笑)。

なにしろStay Homeで家族以外と話すのが久しぶりなので、思わずいろいろ話したくなってしまうのですが、このサービスは20分 2200円、40分 4400円(ともに税込み)となっているので、事前に相談内容をまとめておき、すぐに本題に入ることをオススメします。

伊藤「最近運動不足気味なのでウォーキングやランニング用にサングラスを探しています。とはいえ近所を走るだけなので、あまりに本格的なスポーツサングラスだと逆に気恥しいのですが…」

そう伝えるとタケオ社長は、通話をしているスマホに大写しになっているであろう私の顔をじっと見た後、このサングラスを提案してくれました。

スクリーンショット (53)

タケオ社長「こちらは、日本のスポーツアイウェアブランド「スワンズ」のサングラスです。紫外線によってレンズが濃く色づく調光レンズを搭載しているので、これなら日夜問わず使えますよ」

伊藤「掛けるとどんな感じか見せてもらってもいいですかー?」

スクリーンショット (99)

タケオ社長「目元をしっかり覆いながらも、リムレスなので主張は控えめです。ウォーキング中に知り合いに会ったときも相手に威圧感を与えにくく、途中でお買い物に寄る、なんてときも使いやすいです」

伊藤「なるほど、横から見るとどんな感じですか?」

横からはこんな感じ

タケオ社長「テンプルは二股になっています。このデザインにより、”締め付けない”と”ズレにくい“を両立しています」

伊藤「なるほど~」

”もうちょっと、この部分が見たい”とか、”テンプルのしなやかさが見たい”など、自分が気になる部分をリクエストしたら、すぐに動画で見せてもらうことができます。

また、先ほどのサングラスとは別に、スポーツ時にオススメのレンズについても聞いてみました。すると、店内にある大きな水槽(!)を使って、カラーによる見え方の違いも説明してもらえました。

お魚が見えます

画像は、タレックスのイーズグリーンの視界を確認しているところ。水面の反射がなく、お魚がくっきり見えています。夜なので外の景色では確認できませんが、水の中のお魚が確認できちゃうのは、金栄堂さんならではです。

せっかくなので、眼鏡もいろいろ見せてもらいました。

スクリーンショット (101)

う~ん、我が家のWi-Fi環境が不安定なせいなのか、画像が少し不鮮明。カメラを動かすとさらに見えにくくなるので、店内を実際に歩いているかのように商品を見る、というのは少し難しいかな……。

わりと近くまで見える

細かい部分は、思ったより鮮明に見えました。フレーム選びについては、完全にお店に委ねてお見立てしてもあるか、事前にサイトで見て気になっていた商品の詳細を聞いたり見せてもらったりするのがいいかもしれません。

そんなことをしていたら、もう40分が経過。互いに話に集中しているので中身が濃く、あっという間に時間が過ぎるので、そういう意味でも事前にフレームを吟味しておく、また質問内容は簡潔にまとめておくことをオススメします。

料金は、40分で4400円。1週間以内にフレームの購入が決まれば、この料金はフレーム購入代金から差し引いてもらえるとのことです。

初めてのオンライン接客。これまで眼鏡店での接客は数えきれないほど受けている私にとっても、非常に新鮮な体験でした。もちろん、実店舗での接客と比べたら、物足りなさを覚えるのは当然です。ただし、これまでメールと画像だけでやり取りしていた通信販売と比較すればその利便性は格段に上がったのではないかと思います。長くなるので、詳しい感想は「眼鏡のオンライン接客を受けてみた②」で述べることにします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?