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コロナテック⑨小売業界を救うスタートアップまとめ

はじめに

こんにちは、Marketing TeamのMireiです。

Plug and Playのシリコンバレー本社は、先日 "5 Startups That Can Help Retailers Deal With The Impact of the Coronavirus Pandemic" という記事を公開しました。こちらにはコロナウイルスパンデミックの影響に対処する小売業者を支援する5つのスタートアップがまとめられています。今回は「小売業界を救うスタートアップまとめ」と題して、本社記事に載っているスタートアップ紹介文の翻訳に日本の小売業界の現状に関する解説を加えてお届けしていきます。

小売業界は売り上げの減少幅が過去最悪になる可能性も

小売業界

日本百貨店協会の発表によると、2020年3月の売上高は前年同月比で約4割減になる見通しです。新型コロナウイルスの感染拡大で国内外ともに客が減っているためで、このまま客足が回復しなければ、売り上げの減少幅が単月で過去最悪となる可能性が大きいと言われています。日本百貨店協会の山崎茂樹専務理事は「リーマン・ショックや東日本大震災を超える大逆風だ」と述べるなど新型コロナウイルス感染症拡大が小売業界にもたらした影響はかなり大きいと言えるでしょう。

しかしこんな状態だからこそ、小売業界では、Eコマース(ネットショッピング)などのイノベーションが加速するとも言われています。今回はEコマース関連のスタートアップ5社をまとめました。

Eコマース向けビデオ通話サービス : The Call List

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The Call Listは、Eコマース向けのビデオ通話サービスです。ニューヨークを拠点とするこのスタートアップは、小売店舗がビデオ通話を通じて、遠隔で顧客との関係を深め収益化するのを支援しています。このサービスを使用すると、ブランドは顧客のコミュニティ全体にビデオ通話をかけ、それぞれの顧客とビデオチャットをしながら買い物をしてもらうことができるようになります。

この動画ではメイク用品の使用法やお手入れ方法を説明する動画を通じて、顧客に買ってもらうとしていますね。

これは家にいる潜在的な顧客と、作品を販売したいクリエイターや商品を販売したいショップ店員をつなげる革新的なEコマース向けビデオ通話サービスです。

大人数とのライブ会話ができる:Remesh

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ライブイベントやヒアリングなどが中止になった今、ターゲット顧客のニーズを把握することは極めて難しくなっています。Remeshを使用すると小売店舗は大人数とのライブ会話ができるようになり、リアルタイムで商品に対するオーディエンスの反応を見ることができます。オンラインの強みを活かし、オフラインでは実現不可能だった「小売店舗がリアルタイムに1000人の顧客と会話」するというシチュエーションを作るのです。これにより、店頭での販売が難しくなっても、顧客のニーズを正確に理解し適切なビジネスの意思決定を行うことができます。
尚、Remeshは日本のBrand & Retail プログラムのBatch 1に採択されています。

オンライン完結型の返品システムを構築:ZigZag Global

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顧客が店頭で商品を返品することができなくなった今、最適な返品管理ソリューションが必要とされています。ZigZag Globalは、小売業者にとっての返品を容易にし顧客体験の向上を目指すスタートアップです。ZigZag Globalが提供しているのは、小売業者が返品を管理するのを支援するソフトウェアプラットフォームです。

Zig Zag Globalは自社の持つ130カ国にある 200以上の倉庫を活用し、顧客がより迅速に返品手続きを終え、返金を受け取れるようにしています。このプラットフォームは、返品された商品の状態を評価し、店舗へ戻すか、リサイクルするか、廃棄するかを判断しています。

レストランがデリバリーサービスを開始するのを助ける:Lunchbox

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レストランは次々とテイクアウトやデリバリーに移行しています。しかし、レストランチェーンが、独自のモバイルアプリを開発し注文システムを構築するのは容易ではありません。そこでLunchboxは、注文から配達までを管理するPOS(販売時点情報管理)システムを開発しました。

Lunchboxは、ホワイトラベルのアプリやウェブ注文プラットフォームの作成を可能にし、レストランが複数のタッチポイントで顧客から注文を受けることを可能にしました。

最良のアプローチでカスタマーサポートを:Kustomer

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多くの人々が、1日中 家に籠る生活をしているため、ストレスがたまっています。そんな人々を革新的なEコマース体験を提供することで元気づけましょうKustomerはすべての顧客との会話を管理し、カスタマーサービスのチームが最良のアプローチで顧客とコミュニケーションを取れるようにサポートします。

ニューヨークに本社を置くこの会社は、カスタマーサービスに特化したオムニチャネルSaaSプラットフォームを提供しています。複数の情報源からのデータを統合し活用することで最良の方法でサービスやサポートを提供できるようにしています。

おわりに

売り上げの大幅減少が予想されている小売業界を救おうとしているスタートアップ5社、いかがでしたか?

こういった危機的状況だからこそ、これまでも存在はしていたものの、なかなか受け入れが進んでいなかった新たなイノベーションが受け入れられていくのを見るのは少しワクワクしますね。

この記事で48/50社コロナテックスタートアップを紹介し終わりました

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次回コロナテック⑩ということでコロナテックシリーズ最終回です!

いよいよコロナテックスタートアップ50社のカオスマップコンプリート!ということでお楽しみに!!

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