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コンテストで2作品同時受賞するまでに凡人がとった戦略5つ

この度、魔法のiらんどコンテスト2022「コミック原作」部門にて、

2作品同時に受賞させていただきました!

この↓コンテストです

この記事では、コンテスト受賞するまでに凡人である私が実際にとった戦略についてまとめていきます。

  • 魔法のiらんどコンテストにチャレンジしたことのある方

  • 魔法のiらんどコンテストに興味がある方

  • とにかく受賞して書籍化を狙いたい方

への「ヒント」になるはずなのでぜひご覧ください。

この記事の方針は「魔法のiらんどコンテスト」において

とにかく受賞したい

です。

私の書いた素敵な作品を世に認めてもらいたい!私の作品で人を感動させたい!は二の次。三の次。

とにかく受賞したい

を目標にしたお話をします。

「とにかく受賞したい」の目標をもとに、コンテストのために私のとった戦略は

  1. まず小説を捨てた

  2. ブルーオーシャンを探す

  3. 流行を少し遡る

  4. 選り好みしない

  5. 誰より数を打つ

この5つです。一つずつ説明していきます。

魔法のiらんどコンテストに野心を燃やすあなたが知って損はない情報を詰め込みました。

8分程度で読めますので、どうぞ。

小説を捨てた

私はまず一番最初に「小説部門」で応募する道を捨てました。

小説部門とコミック原作部門ではどちらが応募作が多いか知っていますか?

2021年度

実は小説部門の方が多いんです。

私、本当にビックリしました。世の中こんなに小説を書くのが好きな人がいるのか、マジですごいと感動すらしました。

運営側がいつも丁寧にコンテストのデータを公表するのは

↓こういうの

作家側に情報を与えて、そこから取捨選択戦略を考えさせる狙いがあるのかもしれません。

2020年度 過去のデータ大事

私はデータを見て悟りました。

これは小説部門で受賞、絶対ムリだわ。

今まで小説しか書いたことがなく、シナリオなんて未知の部門でした。

ですが、目標は「とにかく受賞したい」だったので出品数が少ない「コミック原作部門」に全振りすることに決定しました。

  • 私は自分の文章力に期待していない。

  • 小説にこだわっていない。

こだわっているのは「とにかく受賞したい」だけなのが逆に私の強みでした。

何かを得ることができるのは、何かを捨てる覚悟がある人だけという名言が私は大好きです。

小説で勝負できないことを正当化!笑

ブルーオーシャンを探す

次は部門選びです。まず、コンテスト概要が発表されたら

「自分はどの部門でなら書けそうか?」を考えると思います。

私も当然そうでした。

これは2022のデータ。実はセクシー恋愛部門の方がもっと穴場

ですが、途中で「コミックエッセイ部門」の応募作品数が圧倒的に少ないことに気がつきました。ここも運営側の情報提供のおかげ。

応募要項を読むと「フィクションを交えて」書いても良いとのことだったの
で、エッセイ部門であっても創作の範囲なのだと知りました。

人が多い人気の部門で勝負すると、

地力、実力、経験のガチンコ勝負になります。

そんな玄人でテクニシャンで独創の神ばかりがいる場所に飛び込んで、凡人が勝てるはずがないんですよ笑

私は自分の非力を自覚しています。

  • 文章力、並み!

  • 独自性、ゼロ!

  • 発想力、人よりやや下!

この辺が私のスペックです。このスペックはそうそう変わりません。

なので、どこでなら「並みの力」で勝てるか?を考えることに振り切ってます。

マーケティング用語で「ランチェスター戦略」というものがありまして、(くわしく知りたい方はググってください)

簡単に言うと「弱い奴は勝てる場所で、勝てる方法で勝て」という意味です。

激戦区のレッドオーシャンから逃げて、

人がいないブルーオーシャンを狙う。

これが弱者の勝ち筋の一つです。

私は全く書いたことがなかったエッセイ部門にチャレンジして、受賞させていただきました。

ひとえに、人がいない場所を狙った戦略が当たりました。

セクシー恋愛部門が書けるなら、セクシー恋愛部門が超穴場でしたね。

今年も同じように2023のコンテストがあった場合、書ける方はセクシー恋愛部門をぜひ狙うべきでしょう。ブルーオーシャンです。

流行を少し遡る

とは言えど、やっぱり人気のある分野でも書きたいよ!だってそういうのが好きだから!

ってなりますよね。わかります。

私だってとにかく受賞したいがためにエッセイ部門に出しましたが、他の部門にもがんがん出しました。

しかし、そこも無策で飛び込むのはちょっと待ってください。

こういうの書きたいな、の前に!!戦略を持つのが得策です。

私は今回「異世界ファンタジー部門」でも受賞させていただいたのですが

その作品は「転生したら乙女ゲー正ヒロインだった」という話です。↓

ええ、別に新しいところなんて何もない、王道まっしぐらな話ですよ笑

この話って、一昔前に流行った話だということにお気づきいただけますでしょうか。

全盛期を迎えて久しい「悪役令嬢もの」が流行る前、乙女ゲー正ヒロイン転生ネタが軒並み並んでいた時代がありました。(年齢がバレる笑)

最近「悪役令嬢もの」ばっかりで、ちょっと飽きたよね。

この感覚!!

おそらく書き手ならみんな持っていたと思います。だから、今回のコンテストで悪役令嬢ものは1つしか受賞しなかったですよね。

もう飽和状態なのです。そこまでわかっても、もう一歩踏み込んで考えましょう。

だから、まだ誰も見たことがないような物語を創作しよう!

ではズレ過ぎです。

悪役令嬢ものは飽きたから、ちょっと視点、切り口をズラそう。

このくらいがいい感じ。

全く新しいものはウケません。

悪い言い方をすると、誰も読まない。

良い言い方をすると、時代が追いついて来ません。

出版社は利益が目的なので、時代に乗るのが仕事です。だから、先端を行き過ぎた話は却下されます。

今回私は11作応募して、時代の先端を行き過ぎた話(良い言い方)を9作は書いたので、自信を持って言えますよ!笑

全落ちです!!泣ける!


ということで、今回私は別に真新しいわけではないけれど、ちょっと懐かしい正ヒロインで「流行を少し遡る」という案を採用しました。

年取ったからできた戦略ですね笑

流行は繰り返す。これも覚えておいて損がない戦略の一つです。

一昔前に流行ったああいうの読みたいな!!という「この需要」は大きいのでうまく部分的取り入れていくと当たる可能性があるかもしれません。

私は最近、ご近所物語とか、姫ちゃんのリボンみたいなの読みたいなってよく思います。(年齢がバレる)

書けるなら選り好みしない

私の(自称)得意分野は現代恋愛物です。

ですが、今回私が受賞したのは、得意ではない

異世界ファンタジー部門と、コミックエッセイ部門です。

笑っちゃいますよね……。

自分が大好きで力入れて書いているところでは受賞できなくて、さらっと楽しく落ちてもともと!と思って書いたところで受賞したのです。

ですがなぜか、創作界隈ではこういうことがよくあります。

さらっと気負わず書いたものがやたらとPVを増やして評価されて、え、私が見て欲しいのはもっとこういう情熱かけたところなんだけど。

みたいなことは悲しいながら往々にあります。しかも頻繁に!

だから、とにかく受賞したい民の戦略としては

「手あたり次第に選り好みしないで、書けるなら書いて、出す」

は、めちゃくちゃ大事です。

どこで何に引っかかるかわかりませんからね。

どうしてもこの分野のこのジャンルのこういう作品じゃなきゃ受賞しても意味なんてない!というこだわりがある方は、それそれで素晴らしいと思います。

そういう職人気質に、私はいつも憧れます。そして誰もの心に残る名作はそういう職人からしか生まれないと思います。

でも「とにかく受賞したい」という私の目標の上では、手あたり次第に選り好みしないで応募する。という戦略は当たりました。

自分がものすごくこだわったジャンルと作風で勝負し続けたい

のか

とにかく受賞したい

のか

この二つは戦略が異なります。

そりゃあ私だって才能に溢れていれば、私はここ一本で行く!とかカッコイイこと言いたいですけどね……

弱者には弱者の生き方がある!

とかカッコイイ風なことを言いつつ進むのが精一杯です。いわば雑食です。


誰より数を打つ

今回、私は11作品を応募しました。

きちんと確認はしていませんが、私より多く応募した人は少ないのではないでしょうか。

文章力、発想力ともに並み。な私ですが、数を打つのが得意です。

その分、駄作も量産しますよ!ええ!

魔法のiらんどコンテストは応募作品数制限がないのが良い所です。他社だと大体3作品までなどの縛りがあります。

もちろん駄作もしっかり応募させていただきました。しっかり落として頂いて、何がダメなのかめちゃくちゃよくわかりました。

ああ、こんなの出しても受賞はしないだろうなとか

ああ、こんなの出したら恥ずかしいなとか

思わずに、数を打って打って打ちまくるのは、私は正解だと思います。

着実に経験情報が溜まります。

この作品が一次に通って、これは最終選考には残らないのか、という美味しい情報を私は身をもってゲットしました。

数打ったかいがあります。

低クオリティでもいいから数を打てってこと?と思われるかもしれません。

その通りです。

ストーリーを最初から最後まで辻褄合わせて考えて、冒頭の3話までを書き上げる。(魔法のiらんどの応募要項の分量)

ここまでをとにかく作って完成させるという一連のサイクルを繰り返すのは簡単ではありません。

数を打とうと思えばめちゃくちゃ修行になります。

数を打てる。

それだけでも立派な武器として通用します。

しかもこの数打つ戦略はここからがすごくて!!

リサイクルできるんですよ!

コンテスト落選作品はどんどん積もっていきます。捨てるのはもったいので、次のコンテストにリメイクしていけばいいのです。

すると次のコンテストにもたくさん作品を応募することができる!

もちろん落ちた作品をそのまま出すのはご法度です。それでは何の成長もしません。

落ちた作品の中のエッセンスだけ、設定の一部だけ、改善すべきと思った点を全て改稿して再チャレンジです。

一から作るよりずっと楽になるので、次の布石になる。

これが数打つ戦略の素晴らしいところです。

だからぜひ、こんな駄作出してもな……なんて思わずに、厚顔無恥でガンガンやっていきましょう。

私の出した11作は、今読み直すとマジで頭おかしいのか?と思う低クオリティです。泣けます。ツライ。

でもこれもまた、ちょっとずつ要素などは次の作品に引っ張っていったりしているので、役に立っています。

やってムダになることがないのが、数打つ戦略の良い所です。

第6の戦略

最後に第6の戦略を明かします。

これは次のコンテストに向けての勉強としての戦略なのですが、

「コンテスト落ちした他人の作品を読む」

ことをおすすめします。

世には素晴らしい作品が溢れていて、ハイクオリティ作品に触れることは日々多いですよね。

でも私は最近書き始めたような初心者さんが書いたものを意識的に読む時があります。

優越感にひたりたいとかそんなゲスな理由ではなくて、初心者さんの書いたものは

何が読みにくくて、どうしてのめり込めないのか?を

「考えるヒント」をくれるからです。

同じ原理で「落選作品」から学ぶことが多々あります。

ですが、皆さん落ちた作品はすぐに非公開にしてしまいます。その気持ちすごくわかります。

私もすっかり非公開にしてます。

だって、落選のレッテルを貼られた作品を置いておくのが恥ずかしいですからね。

でも、落選作品っていうのは学びの宝庫なんですよ。

落選のレッテルを貼られた作品を読めば、

ああ、こういう作品が落ちるのか!!という共通項を見つけることができるんですね。

私は今回9作落ちているので宝の山ですよ。はは、恥ずかしい( ;∀;)

コンテストって最終的に受かった作品だけが飾られるので、落選作品を読むことってできなくなってしまうのが現実です。

ということで次の記事で、

私の「一次予選落ち落選作品2作」を有料公開いたします。

なぜ落選したかを細かく分析解説して、書籍では得られない生の現場の情報と見解を合わせて提供します。

私の受賞お祝いにスタバのカフェラテ一杯(374円)おごるつもりで、読んでいただけたら嬉しいです。

私はカフェラテを奢ってもらえて、

あなたは次の魔法のiらんどコンテストへ向けて

「他の人が持っていないレアな失敗作の情報」をゲットして人より一歩先へ行くことができます。

落選作品は駄作も駄作なので、ああ、こりゃあダメだろう。がたくさん見つかりますよ。

その視点をぜひ自分の作品に活かして、同じ間違いを犯さないようにしてください。

次の記事では

  1. 9作落ちて気づいた落選作品の共通項3つ

  2. 実物落選作品の徹底分析

  3. 受賞作の比較分析

  4. 落選作品2作を公開

をスタバのカフェラテ1杯の値段(374円)で提供します。

コンテストの受賞者からは生の情報が出てこないことが多いです。みんな飯のタネですから、明かしません。

なので、コンテスト受賞者からの生情報は非常に貴重ですよ。

もちろん私の飯のタネでありますので、有料とさせて頂きます。

コンテスト受賞で夢を掴みたいあなた。

知っているか知らないか、で差が出ることがこの世にはいっぱいあります。あまりにリアルなので、書籍には載っていないレアさです。

ぜひ情報を持って帰ってくださいね。

「とにかく受賞したい貴方へ。コンテスト受賞者の「落選作品」から学ぶ落選作品の特徴3つ」↓


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