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誰もいないから寂しいんじゃないよ。 by赤名リカ

今日は私が好きなトレンディドラマの代表「東京ラブストーリー」の現代版を見て思ったことがあるのでそのお話をしようと思う。

ドラマについて話していた時、昔のドラマはハッピーエンドで終わるものが少なかったよねって話になった。確かに、東京ラブストーリーも「バイバイカンチ!」だし、「振り返ればやつがいる」も「若者のすべて」も最後に刺されたりして「えー!!」って心の中で叫び、ドロドロだったりぐちゃぐちゃだったりする結末に、子供ながらに動揺して眠れなくなったものだ。

そうはいっても、昔から、ハッピーエンドのストーリーだってたくさんあったはず。けれど、過去の私は特に、アンハッピーエンドの作品が好きだったのだと悟った。数あるジブリの作品の中でも、私が好きな作品は「魔女の宅急便」で、好きな理由は、トンボを助けることができるのに、キキとジジは会話ができないまま終わる、という、少し切なくなる最後が好きだったし、ディズニー映画の中で一番好きな作品も「メリーポピンズ」で、あんなに家族に貢献して特別な存在になるのに、最後は傘とともに飛び去ってしまうシーンが好きで何度見たかわからない。

ではなぜ、そんな結末に心惹かれていたのか。それは、幼心に、ずっと続くものがないことを知っていたからだと思う。私はどんなことも、いつか終わりが来ることを、たぶん誰よりも早く知っていて、それが幼い時は怖かったのだ。だから、ドラマで切なく少し寂しいエンディングを見ると、その景色を私は忘れることが出来ずに印象に残ったからこそ、今でも忘れられずにいて、私の中で特別な作品コレクションに並んだのだと思う。

今ではトキメク恋愛ものや、癒してくれるようなハッピーエンドの作品が好きになったけれど、やっぱり切ない気持ちはできるだけ、作品の中だけで済ませたい気持ちになったりする。私が生きているこのリアルな毎日の中でも、どんなことにもいつか終わりが来ることを、私は子供の頃のように、まだ少しだけ、怯えているのかもしれない。

だけど、終わりがあるから美しいものがあること、尊いものがあることも、知っている。そして、終わりははじまり。ふとそんなことを想った夜なのでした。

大好きだった東京ラブストーリーが、現代版ではどんなストーリーになるのか? 私が一番好きな赤名リカのセリフ、「もうひとりになりたくないよ。もう他の誰かじゃ嫌だよ」って、現代版のリカもカンチに言うのかな?

誰もいないから寂しいんじゃないよ。
誰かがいないから寂しいんだよ。

それを教えてくれた東京ラブストーリーが、私は大好きだ。

あなたが一番好きなドラマは何ですか?

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