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実践型インターンシップ実施企業インタビューvol.6 有限会社お菓子の泉栄堂 泉恵子さん

こんにちは、NPO法人みらいの学校のインターンシップ生、岩橋瑞樹です。

今回は、2019年春にインターンシップを実施された、有限会社お菓子の泉栄堂、代表の泉恵子さん(以下、敬称略)へのインタビューを以下にまとめております。

『お菓子の「泉栄堂」』は緑豊かな自然に囲まれた羽後町の一角にあります。「秋田」「羽後町」の資源を活かして地元に馴染みのあるものを、都市部や全国にお届けしたいと考えておられます。大正5年(1916)の創業以来、伝統を引き継ぎながらも時代に合わせ新しさを取り入れてきた泉栄堂、創業110年に向けて日々奮闘されています。

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プロジェクトでは、『菓子屋で仕掛ける「新しい販売企画作成」と「人材課題解決のアプローチ」に挑戦する!』という内容で実施しました。

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岩橋「実践型インターンシップを実施された理由を教えてください。」

「インターンシップのお話をいただく前までは、大学生をインターンシップというカタチで受け入れるという発想はありませんでした。しかし、コーディネーターの方に紹介をいただいて、”当社のような小さな会社でもできるのか”といった不安はありましたが、実施することを決意しました。」

岩橋「インターンシップを通して得た成果について教えてください。」

「私自身、インターンを通してかなりの刺激をもらいました。今回のプロジェクトとしては一定の成果を得ることができましたが、インターン生が自主的に取り組んでくれた、Facebookによる情報発信という部分での成果が特に大きかったです。自社は、外販を主とした商売をしていますが、以前からFacebookなど外に向けての情報発信ができていないと感じていました。今回、インターン生が自主的にFacebookを更新してもらったことでお客さんからの反応が多くあり、情報発信の必要性、羽後町のような知名度があまりない場所にいてこそ外に情報を発信することの重要性を知りました。」

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岩橋「インターンシップ実施前や期間中に不安だったことはありましたか?」

「当時は会社としてイベントを多く抱えるとても忙しい時期でした、工場も応援が必要な状態で、インターン生を事務所にひとりにしてしまうということに不安を感じていました。しかし、インターン生が自主的に情報発信を担ってくれたり工場を手伝ってくれたりと、どんなことにも対応してくれ、不安が消えました。また、実際に会ってみて、インターン生のコミュニケーション能力がとても高く、その部分でも解消された不安は多かったです。その反面、受け入れる側としてインターン生の能力を十分に引き出すことができなかったというところは反省点です。」

岩橋「インターンシップを通して経営者さんや社員さんにどのような心情の変化がありましたか?」

「地域の状況として以前から年々高齢化が進み若者が県外に出ているという中で、情報を届けられてないので催事販売に来てもらえないという現状は非常にもったいないと感じていました。今回インターン生と接して改めて情報発信の有用性に気づけたことで、今後は情報発信の仕方を時間をかけて考えていきたいと思うようになりました。私自身、情報発信の必要性を知ってからSNSの講習を受けようと思うようになりましたし、地域の企業の経営者を集めた企業向けの講習会も必要であると感じています。また、社員については、インターンシップで学生が来て工場にも入るということで、今まで少し薄れていた緊張感に対し、学生に見られているといった意識をもって取り組むなど作業への態度が変わりました。また、昼食の時間などで学生から話を聞かれたり、聞いたりする中で若者の考えなどを知れて刺激になったのではないかと感じています。」

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岩橋「インターンシップにはどのような価値があると思いますか?」

「私自身、インターンシップを実施するということに対して抵抗がありましたが、インターン生や社員に対してもよい刺激を与えることができましたし、お互いになかなかできない経験ができる良い機会であると感じました。今回、自社でインターンシップを実施することで町のお役に立てたと思いまいますし、なによりも会社全体の意識が変わってきたと感じています。企業の経営者の方々も、”自分たちでできるのか”という不安や、”たかが一か月で何も変わらない”と感じるかと思いますが、若者の考えを知る、新しい風をいれるという意味合いで実施することを強くお勧めします。」

岩橋「インターンシップは企業にとってどのような存在ですか?」

「インターンシップの目的は変化を感じるためのものですが、一回の実施で事業の成果や組織の変化を感じにくいですが、必要な時にインターンシップを繰り返し実施することで、企業の本質的な部分にアプローチするということは大事なことだと思います。私が実施した期間で感じたのは、企業として今回のインターン生のような若い活力のある学生を必要としていたということです。一回きりではインターンシップの良さの入り口に入り込んだくらいではありますが、今後いろいろな人を受け入れることで会社に取り入れられることはたくさんあると思います。私自身から言えることは少ないですが、実施することで会社にプラスになることは多いですし、会社として今後も継続してやっていくべきものだと感じました。」

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泉さん、お忙しい中インタビューにお答えいただきありがとうございました!

記事でも触れました「お菓子の泉栄堂」のFacebookページはコチラからご覧いただけます! 製品情報、今後の外販の予定について逐次更新されています! 

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