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「条件付きの愛」の危険性

条件付きの愛とは、「〜しなければ愛されない」「〜すれば愛してくれる」という強迫観念のことだと思います。

愛情不足の人からすると、愛には麻薬のような依存性があるため、「〜しなければならない」という強迫観念を持つことで、愛を手に入れようとしてしまいます。

しかし、「〜しなければならない」ことが出来ていないと愛されないので、ただ生きているだけの「ありのままの自分」には「愛される価値がない」という理屈が成り立ってしまいます。

それこそ、自己肯定感の低さの原因なんだと思います。

何もしていない、ただ「呼吸してるだけの自分」でも愛を手にすることができるのであれば、たとえ何かに失敗したとしても、愛を失ってしまうほどの深刻なダメージを負うことがないので、すぐに立ち直ることができます。

おそらく「〜しなければ愛されない」という強迫観念は、幼少期に親や学校から植え付けられるケースが多いのではないかと思います。なぜなら、日本はいまだに賞罰方式で教育することが良しとされているからです。

「テストで100点とったら好きなもの買ってあげる」という教育は、逆に言えば、「赤点だったら何も買ってあげない」ということにもなり、「優秀ではない自分には価値が無い」という強迫観念を子どもに植え付けることにもなります。

また、「優秀だったら人に何を要求してもいい」という間違った考えを持ってしまう可能性もあり、人を小馬鹿にしたり、いじめたりするような人間になってしまうリスクがあると思います。

自分の体験談をお話しすると、母親は不機嫌なことが多く、顔色を伺って機嫌を取ったときだけ、普通に感じよく接してくれました(今でもそうです)。

そのため、「人の機嫌を取らなければ愛されない」「人の機嫌を取れば愛される」といった強迫観念を身につけてしまったので、大人になってからも、人の顔色を必要以上にビクビク気にするようになってしまったのだと思います。

また、これは予想ですが、おそらく母親は「不機嫌になれば愛される(優しくしてもらえる)」「不機嫌にならないと愛されない(優しくされない)」という強迫観念があるから、いつも不機嫌だったのかもしれませんね。

いずれにしても、「〜しなければ愛されない」という強迫観念があると、無理をして嫌なこともしなければならなくなりますし、自分だけではなくて他人さえも傷つけるようなことをしてしまう危険があります。

それでは、そもそも愛情不足はどのように改善すればいいのでしょうか。それは、次の記事「愛情不足を改善する3つの方法」で説明したいと思います。

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