「未来」の自分も大事にするという考え方
自分を大事にするということは、「今」の自分のことだけではなく、「未来」の自分のことも大事にすることだということに、双極性障害になったことがきっかけで気がつきました。
具体的には、夜中にお腹が減ったからといって、後先考えずにカップラーメンを食べたとしたら、次の日に高確率で気持ち悪くなったり、適正体重をオーバーして寿命を縮める原因にもなります。
この場合、夜中の時点では「カップラーメンを食べたい」という「今」の自分を大事にしたとも考えれますが、一方で「未来」の自分の体調が悪化することが予見できるにも関わらず、それを放棄しているという点で、「未来」の自分のことは大事にしていない、とも解釈することができるのではないでしょうか。
ある意味、「今」の自分のことばかり大事にしようとする態度は、自暴自棄な行動
を招いたり、勢いだけで物事を決めてしまったり、「未来」の自分が傷ついてしまうような行動をしてしまうリスクがあるのではないかと思います。
ですので、何かリスクのある行動をしようとする前に、「そんなことをしたら未来の自分が困ってしまうから可哀想だ!」と少しでも考えることができるのであれば、結果的に自分を傷つけてしまうような行動は避けることができるのではないかと思います。なおかつ、「未来」の自分が傷つかないための、方法論や技術を身につけることにも繋がるのではないかと思います。
もちろん「今」の自分の欲求をすべて抑圧するという話ではありません。先ほどのカップラーメンの例だと、夜中にお腹が空いたら、何も食べないのではなく、お腹に優しいヨーグルトや冷奴などにしようとか、「今」の自分と「未来」の自分の両方の自分が満足できるような折衷案を探ることが、心身的な健康につながっているのではないかと思っています。
これらの考え方は、どんな物事にも応用できるのではないかと思います。例えば、何か高額な買い物をしようと考えている場合、まずは本当にその商品で困らないかを、他の商品と相見積もりをとったり、口コミを見て評判を調べることは大事ですよね。
そして、次に、もしその商品があまり効果がなかったり、気に入らなかったときのために、クーリングオフ制度について事前に調べたり、延長保証をつけたり、もう少し安い金額のものに変更したり、中古ショップで探してみたり、その商品が本当に必要なのかを冷静になって検討したりなど、「未来」の自分が損をしないような行動は不可欠なのではないかと思います。
また、これは商品購入のときだけではなくて、人間関係にも応用できるのではないかと思っています。例えば、誰かを信用するということは、その信用した分だけ、時間やお金を無駄にしたり、自分を傷付けてしまうリスクを孕んでいます。「信用したい」という「今」の欲求だけを大事にすることは、「未来」の自分のことを大事にしていないことと同じなのではないかと思います。
そのため、「今」の自分と同じくらい、「未来」の自分のことも大事にするためには、その相手が信用に値するかどうかや、もし裏切られた場合どうするか、責任の所在はハッキリしているのかなどについて事前に知っておいたり、観察力を養っておく必要があるのでないかと思います。
実体験をお話ししますが、私は大学生の頃、ポジティブで綺麗な女の子と仲良くなったことがあるのですが、気づいた時にはマルチ商法系の就活セミナーに連れてかれたことがあります笑。その教訓から学んだのは、「150%くらいポジティブさをアピールする人は怪しい」「見た目が綺麗な人だからといって良い人とは限らない」ということですね。今となって良い思い出です。(まー、その女の子も心の弱さにつけこまれて悪い大人に騙されていた可哀想な人なんですけど。)
少し話が脱線しましたが、「今」の自分だけではなく、「未来」の自分も大事にするという意識でいれば、躁状態のときのような極端な行動を避けたり、その場の欲求だけで物事を決めて損したり、比較検討もせず高額な買い物をしてお金を失ったり、夜中にカップラーメンを二個食いして体調を壊したり、そんな色んな失敗に対するリスクヘッジができるのではないかと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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