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忍耐力だけではなく回復力も大事

無理や我慢をすることは、時として、重要な能力です。
忍耐力がなければ、重要なシチュエーションを切り抜けられませんし、その場の感情に任せて行動してしまうことで、大きなものを失う可能性もあります。

しかし、無理や我慢をすることでは、その疲労感やストレスを押さえ込んでいるだけなので、決して無くなったわけではないということに注意しなければなりません。無理や我慢をすることは、疲労感やストレスの解消を、一時的に先延ばしにしているだけでなんです。

そのため、無理や我慢した後、別の機会に疲労感やストレスの解消をしなければ、その疲労感やストレスは溜まり続けて、心身に悪影響を及ぼします。キャパシティを超えてしまうと、適応障害やうつ病、自律神経失調症や不眠症、それを起因とした様々な疾病になるリスクを高めてしまいます。

そのため、我慢強さや忍耐力が高いこと自体は、素晴らしい能力ですが、それだけでは身を滅ぼしてしまうのではないかと思います。そういう意味で本当に必要なのは、溜まった疲労感やストレスを解消する「回復力」なのではないかと思います。

我慢強さや忍耐力 → 防御力
疲労感やストレスの解消 → 回復力

これは戦闘ゲームをやったことがある人なら分かりますが、どんなに防御力が優れていても、ダメージを回復しなければ、いつかはHPがゼロになってしまいますよね。車に例えると、どんなに性能の良い丈夫なタイヤを装着していたとしても、空気は減ってしまいます。ですので、定期的に空気を入れて、回復をする必要があります。

どんなものが疲労感やストレスを解消に導くかというと、運動やリラックス、好きなものを食べたり、旅行に行ったり、趣味に時間を使ったり、そういう仕事ではない、他人から見たら全く役に立たない、他人からの承認を必要としない物事なのではないかと思います。

私自身、適応障害や躁うつ病に罹患した時期は、仕事以外に何をしていいか分からない状態でした。むしろ、仕事以外のこと、家族サービス以外のことについては、何となく無駄に感じてしまい、時間やお金を全く使ってきませんでした。

今思えば、そういう自分を回復させない生活習慣や考え方が、疲労感やストレスを解消できずに溜め続けてしまい、キャパシティを超えて、適応障害や双極性障害になってしまったのだと思います。現に、休職して1年ほど経ち、趣味や好きなものに罪悪感なくお金や時間を使えるようになってから、体調がかなり回復しました。

※例えば、好きなアニメや映画を大量に見たり、カレーをスパイスから作ったり、ギターを弾いたり、私服を買ったり、運動をする習慣を付けたり、整体に行ったりしました。他にもやりたいことがたくさんあります。

したがって、自分を大事にするということは、溜まった疲労やストレスを放置せずに、きちんと解消してあげるという事なのではないかと思いました。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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