まずは植物と対話をしよう! (農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。農業に新規就農される方や新規参入する企業で多いのはあの設備も欲しい、この設備も欲しい、と情報に振り回されている方が非常に多いです。
特に農業参入を計画している企業の事業担当者の方からは「この設備がないと光合成促進ができず収穫拡大が望めない」「あの設備がないと味の安定ができず品質の維持ができない」、、などという言葉をよく聞ききます。
かなり情報過多。「頭でっかち」になっています。
たしかに設備メーカーは(ビジネスなので)いろいろなことを提案してくるし、ネット上には「スマート農業」「農業IoT」というキーワードであふれています。
最新の設備で光合成管理や灌水、地温など地下部の管理をして かっこいい農業をしたい気持ちはわかるし、設備を入れずに後で後悔したくないのもわかります。
しかし、植物の栽培ってそんな単純なものではありません。栽培環境の様々な要素が複雑に絡み合って植物は成長します。ですから「この設備を導入すれば○○%収量アップ」というメーカーの言葉をうのみにしてはいけません。
特定の設備を入れることで「収量が〇〇%アップした」ということはあり得ないのです。
なによりも大事なのは植物のことを理解する目です。
そのためには圃場でしっかりと植物と対話する時間を設けて、植物の状況をしっかりとみるようにしましょう。
(だんだん声が聞こえてくるようになりますよww)
少なくとも農園立上げの初期段階は植物を徹底的にみて変化を感じ取りましょう。
樹の状態の良し悪しを見極め、何をどのように対処すれば良いかを論理的に考え、判断できる能力です。特に植物生理学に基づき、曖昧さを排除し徹底的にメカニズムに沿って考える論理力が大事です。
基本的なメカニズムを理解し、対処などの判断ができるようになったら、それに見合った設備を考えていくことができるようになります。まずは機械に頼らず自分の目を養うことが大事ですね!
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