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チャレンジしたくなる!おいしいトマトの作り方(農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。おいしいトマトの作り方を記事にしてきましたが、今回は究極においしいトマトの作り方です。
今までお伝えした「おいしいトマトの作り方」は、いわゆる「水ストレス栽培」で与える水の量を減らしてギュギュギュっと果実を凝縮させることで甘さ・酸味ともに高めることでガツンとくる高糖度トマトの作り方をお話いたしました。
この「水ストレス栽培」は、すでに味自慢の多くの農家の方がチャレンジしているもので、農業技術が広く普及してきた昨今では珍しくなくなってきました。

それに比べ今回ご紹介する「おいしいトマトの作り方」は、高知県の伝説的な農家さんを私が訪問した際に見聞きした内容となります。

そもそも高知県はフルーツトマトの発祥の地といわれ、生産が盛んで「夜須のフルーツトマト」や「シュガートマト」などは非常に有名ですが、それらに限らず多くのトマト農家が高糖度トマトを生産しています。

その中でも圧倒的においしいと生鮮商社の方から教えられて訪問したトマト農家がすごかったです。まずフルーツトマトの食味としては、単に濃縮されて甘み・酸味ともに高いだけでなく、とにかくコクがある、深みがある、という感じです。私自身、全国の多くのフルーツトマトを食べてきましたが、ちょっと次元が違う!

どのような作り方をしているか気になりますよね!

まずハウスに入った瞬間に他のトマト農家のハウスとは全く違う香りがしました。トマト独特のにおいではなく、どちらかいといえばうどんやそばの出汁の香りがしていました。
「ハウス内でうどんでも食べているのかな??」と思ったのですが、実はそれが美味しさのヒケツでした。

高知県はカツオ漁でも有名ですが、その農家さんは港で漁師からカツオの頭と細切れのワカメのクズをもらってきてそれを茹でて出汁を取り、液肥として与えていたのです!

(どうりで出汁の香りがするはずだ!)

ミネラルたっぷり、アミノ酸たっぷりの液肥を与えたのに加え、根域制限、水ストレス栽培を行っているとのことでした。

キレイに誘引されていました

よく多くの味にこだわる農家の方も魚系のアミノ酸肥料を使ったりされていますが、カツオの頭と細切れのワカメのクズですから、まさに魚のアミノ酸肥料ですよね!

栽培方法は不織布を敷いたスリットのあるポットに培地を入れることで通気性を高め根張りを良くした根域制限をしており、潅水はカツオ&ワカメからとった出汁液肥です。

さすがにカツオの頭は一般の人は真似できませんが、家庭菜園の方であれば、うどんなどのだしを取った後の「だしの素」などを使って肥料にしてみるのも面白いですよね!
(私の家庭での栽培ではよくやっていますwww)


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