#土づくり
土壌微生物を考える③ (農業)
前回の「土壌微生物を考える②」では共生菌について書きました。
今回は分解菌について記載いたします。
分解菌は共生菌と比べてなじみの深い菌が多いです。それはふだんの食生活などでも活躍している菌が多いからです。
ではではさっそく見ていきましょう。
<分解菌>----------------------------------------------------------------------
土壌微生物を考える② (農業)
前回に続いて今回は具体的に根圏にはどのような微生物がいるかを少し具体的に見ていきたいと思いますが、その前に前回の続きとして微生物の増やし方に基本について述べたいと思います。
(前回はこちら→https://note.com/mirainoagri2021/n/na9e98cce49f4)
〇堆肥・ぼかし肥で増やす
昔から行われてきたのは堆肥・ぼかし肥の発酵時に種菌を入れて有用菌を増やす方法です。
土壌微生物を考える① (農業)
〇人には腸内常在菌 植物には根圏微生物
微生物の数は土1g あたり約30億個とも100億個ともいわれています。数字にすごく開きがありますが、結局のところ微生物の総量すらはっきりとわかっていない状況なのです。
1㎡の畑で栽培に使う作土の総重量はおおよそ100 kgです。その中で生き物が占める割合は0.7%で約700 gで、その95%が土壌微生物だと考えられています。植物の根は人間に例えると“腸”だ
連作障害を防ぐ7つの方法! (農業)
連作障害を防ぐための対策と、発生してしまったときの解決方法についてお話いたします。
1.輪作
連作障害を防ぐ基本的な方法は「輪作」です。「土耕栽培の課題 連作障害 (農業)」でも述べましたように、連作障害の発生の原因は「同じ畑で同じ科の野菜を作り続けることにより特定の微生物の増加や生育抑制物質による自家中毒、養分バランスが崩れること」です。ですから毎年同じ場所で同じ科目の野菜を栽培せず、異なる科
土耕栽培の課題 連作障害 (農業)
<連作障害の症状>
同じ畑で同じ科の野菜を作り続けると野菜の生育が悪くなったり病気や害虫の被害がひどく出たりすることがあります。これを連作障害といいます。
「忌地・厭地(いやち)」とも呼ばれ、昔から生育が悪くなる現象として知られていました。野菜で連作障害のリスクが高いのは、トマトやナスなどのナス科、キュウリやゴーヤなどのウリ科、インゲンやエダマメなどのマメ科、キャベツやブロッコリーなどのアブラ
土づくりの基本②(農業)
前回は土づくりの流れのお話と第1ステップの「堆肥の投入」のお話をいたしました。
今回は第2ステップの「石灰資材を投入する」と第3ステップの「元肥を投入する」についてお話いたします。
<石灰資材を投入する>
多くの野菜は強い酸性土壌では生育が悪くなりますが、中にはアルカリ性に傾くと病気が出やすくなるじゃがいものような野菜もあります。生育に適した pH は野菜ごとに異なるのでやみくもに石灰資材をと入
土づくりの基本 (農業)
<土作りの基本>
まず土の状態を調べます。土の状態は様々で粘土の多い土、肥料成分が過剰になってしまった土、礫などをたくさん含む土など様々です。土の状態を調べたらそれに合わせて作付け前に土作りを行います。
今回 お話しするのは土作りの基本的なことです。
土づくりには3つのステップがあります。
まず①堆肥を投入し、さらに②土の pH に合わせ必要に応じて石灰資材を投入します。堆肥と石灰資材を同時に施
豊かな土づくりには時間がかかる (農業)
堆肥をたくさん施しているのに植物の育ちが悪い、うまく育たない、、といった言葉を有機栽培を始めたばかりという人から良く相談されます。 有機物が少ない畑では土壌生物の数が少ない状態なのでそんな状態の土にいきなりたくさんの堆肥や肥料を入れても十分に機能しません。
永年、有機物を投入してきた畑の土には1 g 当たり10億~100億もの土壌生物が生きているといわれています。土壌生物は土壌微生物と土壌動物