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ミミズは畑の神様 ! (農業)

昔から「ミミズは畑の神様」とかいわれ、ミミズのいるところの土は植物の栽培に適しているといわれます。
確かにミミズがいる土壌はフカフカしている印象がありますよね。

ミミズは土の中でいったい何をしているのでしょうか?

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ミミズは、動植物の遺体のような有機物を土壌の粒子ごと食べ、その混合物はミミズの腸内での蠕動運動によって、有機物を粉砕しすり潰して、最後には糞として排出されます。

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ミミズの腸内の粘液にはヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸といったムコ多糖が含まれています。このムコ多糖はネバネバしているのが特徴でこの粘液が土壌の団粒化を促進します。
(ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸といえばCMでおなじみで人間のお肌のお手入れや膝の痛みに効く物質ですよね。)

ミミズの体内を通った有機物と土壌からなる糞は、それ自体が耐水性の団粒となっており、微生物が作る普通の土壌団粒よりも安定性が強く壊れにくいといわれています。

また、ミミズの腸内の蠕動運動によって砕かれて糞として排出された有機物は他の微生物にとって絶好の食べ物となりますので、非常に微生物が豊か土壌となります。

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しかもミミズは石灰腺をもっていて、炭酸カルシウムを分泌しています。一般に土づくりの際に石灰を施して土壌pHを6.0~6.5にしますが、ミミズが排出した糞はそれだけで土壌pHが整えられている良い土壌となっているのです。

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土壌を団粒化し、微生物の多様性を豊かにし、土壌pHを整えてくれるミミズの働きは有難いですよね。

まさに 「ミミズは畑の神様」 ですね。

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