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土づくりの基本 (農業)

<土作りの基本>
まず土の状態を調べます。土の状態は様々で粘土の多い土、肥料成分が過剰になってしまった土、礫などをたくさん含む土など様々です。土の状態を調べたらそれに合わせて作付け前に土作りを行います。
今回 お話しするのは土作りの基本的なことです。

土づくりには3つのステップがあります。
まず①堆肥を投入し、さらに②土の pH に合わせ必要に応じて石灰資材を投入します。堆肥と石灰資材を同時に施すと堆肥に含まれる窒素(N)がアンモニアガスとなって逃げてしまうので石灰資材は堆肥を施してから1週間ほど間隔をあけて施すことが大事です。作付けから逆算し堆肥は最低でも3週間前、石灰資材は2週間前に投入します。そしてその1週間後に③元肥を投入し、元肥を施してから作付までも化学肥料なら1週間程度、有機質肥料なら2週間から3週間程度の時間が必要です。

以上のように土づくりには①堆肥投入、②石灰資材投入、③元肥投入の3つのステップがありタイミングが非常に重要ですので計画的に行ってください。

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3つのステップのうち今日は①堆肥の投入について述べます。

①堆肥を投入する  (堆肥の効果)
・土をフカフカにする
堆肥を入れると土のように締まっていませんので土が軽くなり、土の中に隙間ができます。さらに堆肥自体の繊維にも隙間があります。その結果、土がフカフカになり通気性・保水性・排水性が良くなります。また有機物が分解されると腐植ができ、これが土の粒子をくっつけて土の団粒化が進みます。土が団粒化すると土の粒の間にも隙間ができるため、さらに通気性・保水性・排水性が良くなります。(気相、微生物のすみか)

・土の保水力を高める
植物性の堆肥に含まれる成分には 肥料分を吸着する力があります。また堆肥の有機物が分解されてできる腐植にも肥料分を吸着する働きがあります。そのため堆肥を入れ続けると土の保持力が上がります。(CEC)

・土の中の生物の種類と量を増やす
堆肥の有機物が土の中の生物の餌となるだけでなく堆肥自体にも微生物がついているため、土壌微生物の種類も量も増加します。またお互いが影響し合うことで特定の微生物や生物が異常繁殖することが減り病害虫の被害が出にくくなります。たいていの病気は特定の生物が異常繁殖することで発生するからです。(微生物多様性)

・微量要素と3要素を供給する
堆肥には植物の生育に不可欠な微量要素と3要素(P・N・K)も含まれています。ちなみに堆肥と肥料とはその役割が異なっています。 堆肥の役割は土を植物の生育に適した状態に改善することで間接的に植物の生育を助けます。一方、肥料は植物に吸収され生育に直接的に影響します。

堆肥には様々な種類があります。牛糞堆肥、馬糞堆肥、豚糞堆肥、鶏糞堆肥、バーク堆肥腐葉土など・・・。

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