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産後に大好きなはずの夫を見下してしまう気持ちがどうにも止められなくなった話

妻という立場を脇に置いても、夫はいい奴だなぁと思う。

ビジネスマンとしても、パートナーとしても、友人としても、申し分ない。飽きっぽいところはあるけれど、裏を返せば切り替えが早いということ。決断力がなく未練がましい性格ゆえにズルズル損切りできない私からすると、羨ましい限りだ。

バツイチ・フリーランス・7歳年上と、婚活だったら足切り要素しかなかった私が結婚して2年半。今だになぜ夫が私を選んでくれたのかわからない。故に、母から私の再婚は世界3大ミステリーと呼ばれているらしい。

早すぎる息子のイヤイヤ期

去年息子が産まれ、3人家族としての生活もずいぶん板についてきた。が、最近どうも雲行きが怪しい。

まず息子が夫を完全に嫌っている。夫が息子の名前を呼んだだけで大泣きし、抱っこすれば一本釣りカツオのごとく大暴れ。マ゛マ゛ーーーマ゛マ゛ーーーーー!!と顔を真っ赤にして怒り狂っている。

かろうじてお風呂だけは楽しそうに夫と一緒に入ってるけれど、それ以外はまるでダメ。育児の負担が9:1くらいで私に偏ってしまうのが大問題なのだ。折しも夫の仕事の繁忙期と重なってしまい、家事も全部私にのしかかってくる。

そんな時、たまたま友人が日本橋でバーの日替わりママをやるというので顔を出す約束をした。保育園のお迎えに行けるよう夫に在宅勤務を頼み、離乳食を買い揃え、ウキウキ心待ちにしていた。

ところが、なんとその日に限って私は熱が出てしまったのだ。もちろんお出かけはキャンセルせざるを得なかった。

うまくいかない。こういう時って、なぜか他人を見下したくなってしまう。その矛先は決まって夫に向かっていく。

息子に好かれているという優越感や、時には「いや、このかわいい生き物を世に生み出したのは私じゃん?」なんて滅茶苦茶なマウントをとってしまう。正気の沙汰とは思えないけれど、同じ事態はこれまでも何度か起きた。

マウントを取ることでしか自分を認められない

誰だって自分を悪者にはしたくない。だから満たされない欲求を他人に投げつけてしまうんだろう。

「ずるい、うらやましい」。内容はなんであれ、極論言いたいことはそれに尽きる。

羨ましいにも「私の方ががんばってるのにずるい」という承認欲求パターンと「私も欲しいのに、あなたは持っていてずるい」羨望欲求パターンがある。まぁ今回は両方だけど…。

相手を下げて、優越感を感じることでしか自分を肯定できない。情けない話だけど、そういうことが産後に増えてしまったような気がする。(もちろん心の中で、だけど)

既婚者マウント、子持ちマウント、と様々な他人を見下す行為が見かけられる。例えば体が細いことでマウントをとってくる人って、裏を返せば太っていても幸せに生きてる人が許せないんじゃないか。

私はこんなに苦労して今の幸せを手に入れた。それなのにあなたときたら、太ってても平気で生きてるなんて許せない、と。

相手がその恩恵に気づいてない場合には怒りもピークに達するだろう。特に家事育児は「母親ならやって当たり前」と思われていて、誰かに褒められることは滅多にない。だから満たされない気持ちをこじらせてしまいそうになる。

どんな感情にもYESと言おう

さて、我が家の話に戻ろう。賢い夫のことだから、今はじっと私の怒りの波が引くのを待っているんだと思う。

ここで機嫌取りにコンビニスイーツを買ったりしないところがまた賢い。ひたすら時が過ぎるのを待つ。妻が「ちょっと、お米なくなってるんだけど!?」なんて言おうものならすぐさまアマゾンで購入する。実に健気である。

言葉も意識もブーメランなのだ。結局、すべての事象は自分に返ってくる。

羨ましい気持ちをぶつけるのではなく、自分の心のサインだと受け止めればいい。

だって人間って見たいものしか見ていないじゃない?例えば子どもを産むと自然と街中にいる小さい子に目がいくし、婚活中は人と会うと無意識に薬指の指輪を探してしまっていた。

気になってしまうということは、自分がそれを見たいと思って見てるのだ。本当に興味がないものは視界に入っても立ち止まらないだろう。

全てはエネルギーに変えられるから大丈夫

他人を見下したくなるってことは、自分もそっち側に行きたいんだよ。

感情に優劣なんてない。喜びや感謝と同じように、嫉妬や妬みだって立派な感情なのだ。

ウキウキ♡ワクワク♡だけで生きていけたらいいけれど、そうは問屋が卸さない。湧き上がってくる感情がたとえネガティブなものであろうとも、なかったことにする方が不自然だ。

あとはどう向き合うか、どう自分の中でエネルギーに換えていくかがわかっていれば、他人にぶつけずにすむ。そう考えれば、ずいぶん気持ちが軽くなるんじゃなかろうか。

私もここには書ききれないけれど、自分の内側に抱えてる悩みや満たされない気持ちを夫にぶつけてただけなんですよね。

さて、我が家は息子と二人で実家に帰省し物理的に距離を置いたことで少し状況が落ち着いたけれど、根本解決はしておらず。東京へ戻ったらまずは夫に謝って、それから少し腹を割って話してみよう。

それでは、明日も良い日になりますように!


東京ドームの近くで骨格診断/16タイプパーソナルカラー診断/顔タイプ診断のレッスンをしてます💄家事や育児や仕事の合間に、ほっとひと息、きれいを磨いて自分に還れる時間を過ごしてみませんか?

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