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小規模多機能型居宅介護事業所の立ち上げ

前回の流れがあり、ビジネススクールで事業計画などを学んだ私は、いよいよ事業所申請に臨んでいくわけです。


開設までの流れを時系列にまとめてみました♪

2013年9月末                     商社退職

    10月                            未来企画代表取締役 就任

10月後半〜2014年1月下旬       せんだい事業創造型ビジネススクール受講

2013年11月末〜2014年2月末  介護職員初任者研修受講

2014年1月〜         事業計画、用地選定、設計施工・銀行打ち合わせ

2014年5月末          小規模多機能型居宅介護事業 事前申出申請

   6月末         小規模多機能型居宅介護事業 事前協議者選定

    7月                                   福祉用具専門相談員資格取得 

     8月                                    小規模多機能型居宅介護事業 図面協議

               融資銀行決定

          9月                                   住民説明会

               小規模多機能型居宅介護事業事前協議済書交付申請

   11月                                   認知症対応型サービス事業開設者研修修了

                                                    住環境福祉コーディネーター2級取得

7月〜2015年5月       設計・仕様打ち合わせ・月例会

2015年5月          小規模多機能型居宅介護事業指定申請

   7月           小規模多機能ホーム福ちゃんの家 オープン

まずは初任者研修受講から!

ビジネススクールの終盤には、さすがに介護のことを学ばないといけないなあと思い、「介護職員初任者研修」へ通うのです。平日コース9時〜17時の週2、3回。久々のスクーリングでしたね。

これはこれで、いろんな方が当然受講生として参加されていたので、私にとっては、新鮮な雰囲気だったことは良く覚えております。年齢も、経歴もバラバラで、でも段々と仲良くなって、昼ごはん一緒に食べたり、飲みに行ったり。笑

「根拠に基づくものでなければ、介護ではなく、ただのお世話だ!」

このお言葉は今でも自分の中で残っています。

根拠に基づく介護を。

裏を返せば、「なぜそれを今しているのか? 何のためにしているのか? を考えなさい」ということでもあり、理由づけを意識するようになりましたね。

初任者研修受講しながら、事業計画や土地選定

ビジネススクールの熱が冷めやらぬ間に、小規模多機能のみの事業計画を改めて仕上げて、土地の選定に入りました。義父の紹介もあり、土地開発などしている社長と打ち合わせをさせていただくことになりました。

初めて介護事業に取り組む、それが小規模多機能というなかなかのハードル。用地の選定基準は、やはり唯一の強みである医療。その強みを生かすためにもクリニックとの同地区にて実施したいと考えました。

しかしながら、仙台市における小規模多機能型居宅介護の設置に関しては、日常生活圏域に1箇所となっております。日常生活圏域とは、中学校区と定められています。

幸運にもクリニックのある七郷中学校区は、未整備。さらに、震災の被害も受けた地域に近いこともあり、仙台市として優先的に整備したい地域にも指定されていました。

この時には、本当にチャンスだな!と正直思いました。

その地域の中には、区画整理事業もあり、大きな200〜300坪の土地が3箇所あったのです。

その中から、角地を選びました◎


そこから設計士さんとの出会いがあり、介護施設を多数手がけていらっしゃる70歳前後の先生でした。めっちゃ若かったですけど。笑

しかも施設の色味に関しても、もっと色を使ってもいいと思っている。という意見も一致。設計士としては、クライアントの求めに応じて、ダークブラウン系の落ち着きがあり、どっしりとした高級感、みたいな施設になってしまいがち。。

図面協議をしていく前に、色々な施設をみて、より良いものにするために、フィンランド、デンマークに家族で出かけたりもしたわけですが、それはまた別の機会に書きましょう。

図面についても設計士さんとのキャッチボールは非常にスムースで、こだわりも反映していただきながら、出来上がりました!


開設者研修を座学と、グループホームでの1日研修を終えて、管理者研修とサービス計画作成担当者研修が、自施設が無くて、役所との協議を重ね、他施設での研修でなんとかクリア。

今思えば、かなりの力技で、なんとか役所の方も、開設できるように知恵を絞っていただき、開所できました。

2015年7月1日開所を迎える

初めての介護事業が、小規模多機能ということで、ようやくスタッフ9人とともにスタートラインに経ちました。

ここからさらに事業所の運営、他事業所との連携、スタッフのマネジメントと、一難去ってまた一難。

ですが、支えてくれるスタッフや周りの方々のおかげで、今は笑って話せる状況になりました〜。

くじけそうになったりもするけど、世の中そんなに思い描いたようにうまくはいかない。その中で、諦めなかったのは、「覚悟」を決めていたから。

その覚悟の大切さは感じます。それは、事業者としてのもので、やっぱりこれは、自分で事業をしないとわからない感覚です。

開所から1年半くらいだったかな。スタッフも定着し、良いサービスができるようになり、そして利用者さんも25名以上に。

2016年末には、次なる事業を考えていくようになりました。それがアンダンチへとつながっていくのでした。

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