ユーザー生成コンテンツ (UGC)

2023年12月15日 06:38

ユーザー生成コンテンツ (UGC：User Generated Content) は、ソーシャルメディアマーケティングの中心となっている日常のブランド愛の本物のスナップショットです。
なぜなら、私たちは皆、洗練された（いろいろな意味で）広告よりも友人の勧めを信頼している（それが一番安心できる-ステマで無ければ）からです。

UGC の内容、理由、方法について説明していきます。
スナップショット（自然で率直な）、
絶賛か皮肉かなどのレビュー、
自発的なビデオ
などのあらゆるタイプのメディアコンテンツを使用して、ブランドの関連性を高めるていくことができます。

ユーザー生成コンテンツとは

ユーザー生成コンテンツとは、レビュー、写真、ビデオ、さらにはソーシャル投稿など、顧客が作成したブランドに関連する無償またはスポンサーのないコンテンツです。
それは本物であり、真実であり（まあ持ち上げもあるでしょうが）信用性と信頼性にとって貴重な応援です。

ソーシャルアカウントで UGC を奨励して、取り上げることは、人々がブランドに忠実（共感して支援しているということ）であることを示します。
UGC の共有と再共有により、コンテンツ資産のリーチが倍増されて、ブランドにより多くの注目が集まっていきます。

UGCの種類

UGC （User Generated Content）にはあらゆるタイプやサイズがあります。
顧客はさまざまな方法でブランドを紹介することをしています。

お客様のレビューとお客様の声

ユーザーは投稿やストーリーを通じてブランドへの愛を示します。

このタイプの投稿は、Instagram や X (以前は Twitter として知られていました) などのプラットフォーム上での個人的な支持です。このコンテンツはポジティブな話題を生み出し、ブランドに多くの注目を集めてくれます。

写真

顧客が投稿したブランドや商品の写真は、信頼性と社会的な証拠を追加します。
商品が実際に機能しているところを見たいという新規顧客を引き付けます。

ブランドのアクティブウェアを着た自分たちの高品質な写真を投稿するフィットネスインフルエンサーがたくさんいることはよく知られています。

UGC では、使用されている商品が紹介され、インフルエンサーのブランドに対する忠誠心と信頼が溢れているはずです。

動画

視聴者は商品を使用してビデオを投稿します。
デジタルの口コミのようなものです。

メイクアップアーティストのTikTokの再投稿などはよく知られています。
商品を使用した季節感のあるタイムリーなメイクアップ投稿などは、実際のブランド商品を紹介する UGC の好例です。
顧客の創造性と才能を強調し、他の潜在的な顧客にとっても共感を呼び、憧れを抱かせるものになります。

ブログ

場合によっては、顧客が商品に関する詳細な体験やストーリーをブログに書いていることがあります。

このブログを再共有したり、レビューのスニペットを特集したり、将来のコンテンツのためにブロガーと協力したりすることができます。
コラボレーションにより前向きな関係が構築され、ブロガーのフォロワーを通じてブランドが新しい視聴者に公開されます。

コメントは意見やきづき・洞察の宝庫です。
視聴者からのインタビューのヒントを紹介するソーシャルメディアとかの既存の回答からFacebook 投稿を作成したりします。

コメントには 2 つの効果があります。
他のユーザーがブランドに積極的に関わっていることを示すとともに、視聴者に貴重なきづき・洞察を与えてくれることです。

ユーザー作成コンテンツがブランドにとって良い理由

UGC は、顧客を最大のファン、そして最も本物の広報担当者に変えてくれます。
ブランドにどのような影響を与えるか考えてみましょう。

一貫したインスピレーションの源を提供します

コンテンツのアイデアに悩んでいますよね。
あなたは一人ではありません。マーケティング担当者はそのピンチを感じています。
UGC はインスピレーションの宝庫です。
顧客の投稿、レビュー、ストーリーが満載のコンテンツバンクを提供してくれます。

リッチコンテンツバンクが重要な理由は、消費者は新しい製品やサービスに関する情報を得るためにソーシャル上でブランドをフォローしているといいます。
消費者がブランドのソーシャル上で見たいコンテンツの種類と、消費者がこれらのブランドをフォローする理由を確認してください。
一番の要素は商品やサービスに関する情報のはずです。
注目を集めるということは、常に注目を集めるということです。
さらに、UGC はオリジナルです。
顧客は、最も記憶に残るブランドはトレンドのトピックを追うことよりもオリジナルコンテンツを優先していると考えています。

一貫した定期的なソーシャルプレゼンスにより、ブランドが常に注目され続けます。
顧客とのやり取りはそれぞれ、フィードをアクティブにし、視聴者を惹きつける投稿となります。

社会的証明を構築し、購入意欲を促進します

ユーザー作成のコンテンツは、顧客を最も信頼できる営業担当者に変えてくれます。
すべての写真、レビュー、推薦文が本物の支持の基盤となります。

人は人を信頼します。

他の人（俳優ではなく実際のユーザー）が商品を楽しんでいるのを見ると、それは知り合いからの推薦のようなものです。
社会的証明は、人々が持つ「群れに従う」という本能を利用します。

「みんながこれを買うなら、きっと良いものですよね。」

潜在的な顧客は安心してブランドを選択する決定に自信を持てるようになります。興味を持つ者から投資する者へと変換するために必要な安心感とも言えます。

消費者はソーシャルフィードで最も魅力的なタイプのコンテンツは UGC であると考えています。
UGC をスクロールして通過するだけでなく、立ち止まり、見て、関心を抱くということです。
なぜですか。
なぜなら、それは個人的なレベルで語りかけるからです。それは共感できるので、信頼できるものになります。

ブランド認知度を高める

UGC は、ブランドを新しい視聴者の注目を集めます。
共有、タグ付け、言及するたびにリーチが広がり、ブランドのメッセージが広がります。

ブランドの認知度は、マーケティングファネルの最初のステップです。親しみやすさは信頼を生み出します。
人々がブランドを認識すると、購入の準備ができたときに検討する可能性が高くなるので実施するのです。

各ユーザーのコンテンツはブランドに対する個人的な叫びでもあり、ユーザーのフォロワーからは注目を集めています。
これはネットワーク効果です。
すべての投稿がブランドを新しいコミュニティサークルに紹介します。
そして、それは信頼できる人からのものであるなら、永続的な印象を与えてくれます。

本物らしさを生み出す

UGC は、押しつけがましくなく自然に感じられる方法でブランドを顧客の購買体験に載せてくれます。
現実の人々によってリアルタイムで共有されるため、有料広告では真似できない信頼性が得られています。

ブランドコンテンツにおける明らかなギャップが浮き彫りになっています。
消費者はソーシャルメディア上で本物の非宣伝コンテンツを十分に見ていないということです。

インフルエンサーと協力する場合でも、マーケターはインフルエンサーに実際の経験を共有するよう奨励しています、なおかつ自社商品の真のファンであるインフルエンサーを選択しているはずです。ブランドにはこのギャップを埋め、個人レベルで共感を呼び、信頼を築くコンテンツを厳選する必要があります。

UGC を紹介するときは、フィードにコンテンツを追加するだけではなく、ブランドを中心としたコミュニティを構築することになります。
顧客に、
「私たちはあなたを見て、あなたの意見を聞き、あなたの意見を尊重します」
と伝えていくのです。
ユーザーはさらに関与して、独自のコンテンツを投稿するよう動機付けられてくれます。

ブランドロイヤルティを構築する

ユーザーコンテンツを積極的に紹介すると、顧客を認め、称賛することにもなります。
人々はブランドにつながりを感じて、自分も何かを一緒にしていると感じるようになります。

消費者は、信頼できるブランドに喜んで多くお金を費やします。

UGC のあらゆる部分は、信頼を高め、ブランドロイヤルティを構築するチャンスです。
顧客は最大のチアリーダーでもあります。関係を積極的に構築して、努力を認めることで、お金と多くのユーザー生成コンテンツを使って、ブランドにもっと投資してくれるようになります。

テイラー・スウィフト

テイラー・スウィフトは単なる音楽のスーパースターではなく、ファンをブランドの中心にすることに長けています。
Instagram アカウントである Taylor Nation は、テイラーの PR およびマーケティング部門の一部であり、彼女の公式ファンクラブとしても機能します。このアカウントは、ファンが心から愛するユーザー生成コンテンツキャンペーンに命を吹き込んでいます。

https://www.instagram.com/taylornation/

「TS The Eras Tour」に向けて、テイラー・ネイションはファンに#TSTheErasTourを使ってツアー衣装を投稿するよう呼び掛けていました。ファンは全力を尽くし、キラキラと友情のブレスレットを備えた、スウィフトにインスパイアされたルックスを披露しました。
テイラー・ネイションはそこで止まらず、お気に入りの写真を再投稿していました。ファンはスターになるべきです。

コンテンツ戦略に UGC を追加するために

UGC の追加は、単に再共有ボタンを押すだけではありません。
顧客が共有していることに耳を傾け、それをシームレスかつ本物に感じられる方法でブランドの物語（ナラティブ）に織り込むことです。

常に作者に許可とクレジットを求めてください

素晴らしいもの、釘付けにしたユーザー投稿を見つけたら、優れた UGC へ半分が近づいています。
「共有」をクリックする前に許可を求めてください。
それは敬意と合法性に関するものです。
誰かのクリエイティビティを無料で奪ったとして非難されるブランドにはなりたくありませんよね。

簡単なメッセージを送信するだけです。
「こんにちは、あなたの投稿をとても気に入っています!」「あなたのクレジットを明記して、私たちのページで紹介してもいいでしょうか？」のような簡単なメッセージで構いません。

シンプルに「Photo by @username」、またはキャプションにタグを付けるだけで十分です
（スキンケアブランドのラロッシュポゼのように）。

https://www.instagram.com/larocheposayusa/tagged/

敬意を表して、物事を透明に保ちます。コミュニティの感覚も構築されます。他の人に丁寧に接しているのを見たクリエイターは、取り上げてほしいと思うかもしれません。
クリエイターをタグ付けすると、さらに効果が上がるかもしれません。フォロワーがそれを見て、ブランドに新たな注目が集まる可能性があります。

感謝の気持ちをさらに一歩進めてみましょう。DMで「ありがとう！」一度限りのポスターをブランドの味方に変えることができます。
関係を構築すると、UGC がコンテンツ戦略の永続的になります。

スタッフ・従業員の権利擁護を活用して UGC を拡大する

スタッフ・従業員の宣伝活動により、チームをブランドアンバサダー・大使に変えていきます。
ユーザーが作成したコンテンツを個人チャンネルで共有し、参加するよう奨励していきます。

スタッフ・従業員が UGC を共有すると、リーチが拡大され、ブランドに人間味が加わります。ブランドページよりも個人からの投稿の方が多くの場合、多くの注目を集め、本物に感じられ、広がる可能性があります。

まずは共有を祝う文化を作ることから始めましょう。確かにガイドラインは提供する必要はありますが、細かく管理しないでください。
コピー＆ペーストの雰囲気ではなく、スタッフの本物のアクションであることが必要です。
テンプレートを使用すると、スタッフ・従業員は、投稿しやすくなります。

ヒント:
楽しくしましょう。毎月コンテストを開催したり、スタッフ・従業員が共有する最高の UGC を強調したりします。チームがブランドのストーリーの一部であることです。

ツールでUGCの影響を監視する

すべてを理解するには、UGCを機能させたい場合は、測定する必要があります。目標が何であれ、ベンチマークは必須です。
ソーシャルからのデータによってターゲットユーザーの改善が可能ですし、そのためにしているのです。
他の人がタグ付けしているものに関するきづき・洞察は、ブランドの UGC 戦略にも非常に役立ちます。
キーワード、ハッシュタグ、カスタマーエクスペリエンスのコンテキスト分析であっても、取り組みを測定し、ユーザーが作成したコンテンツを調達して共有する新たな機会を発見してください。

音楽の著作権を確認する

コンテンツミックスに UGC を追加する場合は、音楽の著作権を確認してください。
ビジュアルに夢中になり、曲にもクリアランスが必要であることを忘れてしまいがちです。ユーザーが投稿した動画に音楽が含まれている場合は、それがすべて適切であることを確認するようにしてください。
法律に従うことだけが目的ではありません (従うべきです)。それはクリエイターの権利を尊重することでもあります。バックに流れてるあの曲？それは誰かの芸術であり、クレジットされるに値します（印税も）。

キャッチーなカスタマーレビューや商品をフィーチャーしたダンスビデオを再投稿する前に、その音楽が商用利用のライセンスを受けているかどうかを確認してください。アーティストに連絡するのと同じくらい簡単な場合もあります。トラックをロイヤリティフリーのオプションと交換する必要がある場合もあります。肝心なのは、それらの曲をクリアすることです。頭痛の種がなくなり、ブランドを著作権法の正しい側に保つことができます。

UGC のパワーを再発見してください

UGC は、ブランドの社会的存在感に本物の風味を加えるために必要な秘密のソースです。しかし、それは一度限りの戦略ではありません。安定した会話です。

UGC をソーシャル戦略の基礎にしていく時代に戻ってきました。コンテンツを求め続け、クリエイターのクレジットを表示し続け、コンテンツを流し続けてください。

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