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本の著者になったら人生は変わるのか?
人生の可能性って?
公人になる
ヒルトン、もしくは深夜特急
【人生の可能性って?】
“「人生の可能性」を広げる ビジネスパーソンのための本づくり講座”がついに始まった。早稲田大学が社会人向けにつくったプログラムで、栄えある?第一期生となった。(今回の結果によっては最初で最後生となる可能性もあるらしい…)
そう言えば、キラキラ輝く将来を夢見て授業の選択をしていた30年前の自分が浮かんできた。夢は最初の大教室の授業で、夢の中へと消えていったが。
ここ数年で身の回りに著者が増えてきた。
古くは小中学校の同級生がいる。絶妙な視点と斬新な切り口で、今では売れっ子ビジネス書作家になっている。昨年、大学のサークル時代の1コ下の後輩と従兄弟も出版した。だから自分も!という訳でもないが、企業向け対話研修のテキストや名刺代わりになればと思って申し込んだ。何かしらのモノを残したい気持ちもあったかもしれない。
図書館で借りた「完全決定版 誰でもビジネス書の著者になれる!出版の教科書」というそこそこ長いタイトルの本を読みながら会場に向かう。
少し道に迷ったせいで一番前の席に座っていると、目の前に初回の講師である佐渡島庸平さんが現れた!宇宙兄弟やドラゴン桜の仕掛け人だ!
【公人になる】
出版業界の裏側や編集者の特性・付き合い方等の話が聞けるかと思っていたところに、開口一番、「紙の本を出すことは、一旦頭から捨て去りましょう」。。
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「ん!?そのために集まったんじゃないの?」
「これは何かの例えに違いない!WBCの大谷選手の『今日だけは憧れるのをやめましょう。憧れたら越えられないので』的なヤツとか…」。。
『本を書くとは、個人的体験を書いたモノが多くの人に読まれる』ということであり、
『出版することは、自らが“公”の存在になる』ということ。
だとすると、
“公の人としての分人を創る”ということか…
※分人主義 : https://dividualism.k-hirano.com
先の売れっ子作家と私が同級生であることが知れた途端に、飲み仲間だった友人にとっての私の立ち位置(2人の関係性)が、自分が憧れている作家の友人としての知人に変わった瞬間を思い出した。何だか格下げされて一気に距離ができてしまったように感じたことを…
【ヒルトン、もしくは深夜特急】
神宮球場でヤクルトのヒルトン選手が初打席でツーベースを放った瞬間に、小説を書こうと決めた村上春樹さんや、
入社式で雨が降ってきたから何となく世界横断の旅に出た沢木耕太郎さん
のようなドラマ性はあるハズもなく、静かに何かがちょっとだけ動き出した。
ような気がした。
そもそも小説を書くための講座じゃなかった…