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「ただ居る」ことを受容する空間(わたしが作りたい図書館)

ただあなたとして居るだけで良い、“居間”のような空間。

喋っていても、喋らなくても、
本を読んでも、読まなくても、
何をしていてもいい。
宿題しても、散歩しても、もちろん本を読んでもいい。

立場とか肩書きのあるあなたではなく、あなた自身として、ここに居てほしい。

それを包み込む空間でありたい。

「ただ居る」ことを受容する空間をつくりたい。


本があれば、そんな空間を実現しやすいのではないかと思う。

図書館(ここではわかりやすく公共図書館)は、あらゆる人がそこに居ることを許されている

新聞を読んでいるお年寄り、PCで仕事している大人、数名で集まってテスト勉強をしている中学生、子供と一緒に絵本を探しに来た親。

みんなそれぞれ自分の世界(特に自分と本)に集中しているのだけど、どこかお互いの存在を感じ取っている


わたしは小学生のときから現在に至るまで、意図せず様々なかたちで図書館と関わり続けてきた。

唯一の娯楽・読書のための小説を探した。
職場体験で1週間司書業務をした。
受験勉強で開館から閉館まで籠もった。
実験レポートのための文献を探した。
日々生まれる悩みや困りごとの解決方法を調べに行った。

わたしにとって、日本という安全な国の、司書さんや運営者の方々が守ってきた図書館という空間は、自宅よりも安心できて心地よかった

名前も知らない人の横にすわり「あの人が頑張っているから、わたしも頑張ろう」と思えた(受験に合格できたのは図書館のおかげだと思っている)。


だからわたしは図書館という方法で「ただあなたとして居るだけで良い、“居間”のような空間」をつくりたい。


そして図書館に新たな価値を足してゆく。

わたしは「ただ居ることを受容する」ということの重要さを認識していると同時に、人と人がつながることで生まれる可能性も強く信じている
よってつながることも、つながらないことも、その合間も、選択できるようにしたい。

また、本やつながる人によって「自ら幸せに生きていくための力」となるような知識を得て、さらに自然と行動に移せるような仕掛けも作りたい

そんなお話はまた今度。






最後まで読んでくれて有難い。
…もしよろしければこちらも。

「わたしは図書館が好きだ」ということにやっと昨年気が付き、日本全国の様々な形態の図書館を巡っている。その中からおすすめしたい特徴のある図書館を紹介した。



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