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自己認知上達で視野が広がる訳 - 40代が可能性を拡げる方法 -


はじめに

自己認知と視野の拡大は、個人の成長に欠かせない要素です。自己認知を深めることで、自分の内面を見つめ直し、視野を広げることで、外の世界をより深く理解することができます。

本記事では、この2つの概念について詳しく解説します。自己認知とはどのようなことか、視野を広げる意味とは何かを順を追って説明します。その上で、この2つがどのように相互に関係し、補完し合っているのかについてお伝えします。

自己認知と視野の拡大をバランスよく行うことが、豊かな人生を送るための基盤となることを、具体例とともに解説します。この記事が、みなさんの自己認知と視野の拡大の手助けとなれば嬉しいです。


自己認知と視野の広がり

ヒトの視野

自己認知をするということは、物理的な視野を広げるということと似ています。まずはその物理的な視野についてお話をしましょう。
ヒトには3種類の視野があります。

①中心視野
非常に狭く、1-2度程度の範囲で、注視しているものだけが鮮明に見える場所です。
②有効視野
中心視野の周囲のある程度広い範囲で、左右に20-30度ぐらいの範囲で物がはっきり見える場所です。
③周辺視野
有効視野の外側のもっと広い範囲です。視野には入っていますが、認識できていない範囲ということです。
これは、右目だけで左を見る時の限界視野と、左目で左を見る時の限界視野のように2種類の限界視野を合わせた範囲です。

人の視野

中心→有効→周辺視野と範囲が広がるにつれて、鮮明さは低下しますが、動きを感知できる範囲は広がっていきます。

では、この視野の図を、意識と自己に当てはめてみるとどうなるでしょうか。


視野と意識と自己

人の行動は97%無意識・前意識と、3%の意識で決定されていると言われています。『ご飯を食べる』ということへの意識でイメージしてみましょう。

意識の種類とその割合

では、この意識を視野に当てはめてみます。

①意識(中心視野):全体の3%程度
顕在意識とも言われる、自分で考えて行動できる意識のこと。
②前意識(有効視野):全体の7%程度
フロイトによって提唱された、意識されてはいないが、注意を集中すれば意識化することの可能な精神の領域で全体の7%程度を占めます。
③無意識・集合意識(周辺視野①)
無意識とは、過去の経験や知識が蓄積された意識のこと
④集合的無意識(周辺視野②)
ユングによって提唱された、個人の経験による無意識より深く、同じ種族や民族あるいは人類などに共通して伝えられている無意識

これを、先ほどのイラストに合わせると以下のようになります。

視野と意識と自己のイメージ

意識や前意識は、自分自身が掘り下げることで理解できる『主観的自己』であり、無意識や集合的無意識は、外部のフィードバックを通じて理解できる『客観的自己』と言えます。

次は、自己認知をすることでこの視野がどう広がるのかを見てみましょう。


自己認知後の視野の広がり

自己認知で視野が広がるというと、全体的な視野が広がるイメージがありますが、実際は意識と前意識、つまり主観的自己の部分が広がる形となります。

自己認知と視野の広がり

これだけを見ると、全体が広がっていないがゆえに、あまり変化がないように見えるかもしれませんが、実際には非常に重要な変化が起こります。


自己認知前と後の視野の違い

自己認知の視野の広がりは、自分のいる場所を『現在』、自分の後ろ側を『過去』、自分の前側を『未来』とすると、『現在』ではあまり変化がないように見えますが、『未来』に進むにつれて徐々に広がっていくものです。

自己認知前後の視野の違い

そして、自分の視野が広がるということは、他者や環境に影響される部分が狭まるということにもつながります。これによって、周囲に惑わされることが減り、自分軸で選択して人生を生きることができるようになります。

例えば、旅行の経験を考えてみましょう。自分の視野を広げるために旅行をすることで、他者や環境の影響を受けずに自分の選択や価値観を重視することができます。

①旅行先の選択
自分自身の好みや興味に基づいて旅行先を選びます。他者の期待や評判に左右されず、自分が本当に行きたい場所へ向かいます。

②冒険的な活動
旅行中に新しい経験やアクティビティを試みます。他者の不安や制約に囚われず、自分自身の好奇心に従って、例えばハイキング、食べ物の試食、文化体験などを楽しむことができます。

③自己発見
旅行を通じて自己認知が向上し、自分の目標や価値観を見つけ出す機会が増えます。他者の期待に縛られず、自己の内面と向き合いながら、人生の方向性を選択することができます。

これらの旅行の具体例からわかるように、自分の視野が広がることは、他者や環境からの影響を減少させ、自己の軸に基づいて人生を選択する能力を強化します。

ここまでのまとめ

①自己認知をすることは、視野が広がることと似ている
②意識には『意識』『前意識』と『無意識』『集合的無意識』がある
③意識は『主観的自己』と『客観的自己』に分けられる
④自己認知をすることで拡大するのは『主観的自己』
⑤『主観的自己』が拡大することは、未来の可能性を広げるということ

自己認知をすることで未来の可能性を広げることができ、そして自分軸を持つことにもつながるわけです。

ここからは、視野を物理的な視野ではなく『ビジョン』として、自己認知と視野の拡大について詳しく説明していきましょう。

自己認知と視野

自己認知とは何か

自己認知とは、自分自身の性格や能力、特徴、欲求、感情などについて理解し、認識することを意味します。自分の長所や短所、良い部分や改善点を知ることで、自分という存在を多面的に理解することができます。自己認知が高まると、自分の行動の動機や他者との関係性がより明確になります。例えば、短気な性格があることを自覚すれば、その原因を探ったり、コミュニケーションを改善したりすることができるのです。自己認知は自分を見つめ直す入口となる重要な要素です。

自己認知には具体的に、以下のようなスキルが含まれます。

・自分の特徴や傾向を把握する力
・自分の感情に気づく力
・自分の行動の意図を考える力
・自分の信念や価値観を認識する力

このように自己認知力を高めるには、基本的には自分と向き合う時間をつくることが重要です。認知する自己の種類と、認知方法には以下の3種類があります。

①物語的自己:自分の環境や過去の経験から得られる自己
日記を書いたり、瞑想を行ったりすることで、素直に自分の内面と向き合うことができます。
②外見的自己:自分の見た目や行動から見ることのできる自己
鏡を見たり、他者からのフィードバックを受けることで、自分が周囲からどう見られているのかと向き合うことができます。
③思考的自己:自分がどんな考え方のクセがあるかを知ることができる自己
心理学や脳科学をベースとした診断テストから、自分の行動を司る思考のクセを読み取ることができます。

認知できる自己の種類
認知できる3種類の自己

コーチングやコンサルティングを行う際に、僕が一番重要視しているのは『思考的自己』の側面です。わずか15分程度の診断で、脳科学的に思考的自己を認知できるツールを用いています。

視野の拡大とは何か

視野の拡大とは、自分の経験や常識,固定観念にとらわれることなく、多様な情報を取り入れて考え方を広げることを意味します。視野が狭いと、自分の価値観や経験の範囲内で物事を判断しがちです。視野を広げることは、新しいアイデアや違う視点に触れることで、物の見方が多角的になることを目指すのです。

視野を広げるには、以下のような経験が必要です。

・旅行を通じて異文化に触れる
・多様な背景を持つ人と交流する
・新しい分野の本を読む
・ソーシャルメディアで情報収集する
・物事を多面的に考えるトレーニングをする

視野の拡大

新しい人や情報に触れることで、自分のマインドセットが少しずつ変化していきます。固定観念から解放され、物事の多様性に目を向けることができるのです。視野を広げるには継続的な努力が必要ですが、視野の変化は自分自身の成長に大きく寄与するのです。

内から外へ

自己認知と視野の拡大は、外見上は異なる概念に見えますが、共通の目的を持っています。それは、自分の内面と外の世界に対する「洞察力」を高めることです。自己認知は内面に焦点を当てた洞察であり、視野の拡大は外界への洞察力を高めるのです。この2つの要素が組み合わさることで、自己と世界に対する理解が深まります。

例えば、外国に住むことで視野が広がり、自文化の固定観念を相対化できるでしょう。それによって自文化に対する理解が深まり、自己認知も前進することでしょう。このように内面と外界への洞察力は表裏一体となっているのです。

内面と外界

自己認知と視野の拡大を両輪として推進することが、自己実現につながるのです。内なる自分と、外の世界の双方へのまなざしを磨くことが大切なのです。


自己認知と視野の拡大

自己認知が視野の拡大に与える影響

自己認知が深まると、自分の内面にある固定観念や偏見を見つめ直すことができます。すると、他者や異文化に対する理解が変化し、視野が広がります。

例えば、自分の政治的な価値観の源流を自己認知することで、他の政治的視点への理解が深まることがあります。違う政党の支持者に対する固定観念が変化し、多様な政治的視点を受け入れる余地が出てくるのです。このように自己認知は、建設的な対話を通じた視野の拡大につながるのです。

自己認知によって自分の「盲点」に気づけば、そこから学ぶべきことが見えてきます。自己認知は視野を広げる出発点となる重要な要素なのです。内なる自分を見つめ直すことで、外の世界が見えてくるのです。

自己認知後の視野の広がり

視野の拡大が自己認知に与える影響

逆に、視野を広げることも自己認知の前進に役立ちます。新しい情報や異なる視点に触れることで、自分自身の理解が深まることがあるからです。

例えば、海外留学を通じて多様な文化に触れることで、自国の文化に対する気づきが得られることがあります。違う文化の人々と交流することで、自分の文化の特性や自分自身のアイデンティティーへの洞察が深まるのです。

視野の広がりで得られる学び

このように、視野を広げ外の世界を見ることは、内なる自分を照らすライトの役割を果たします。外界から学ぶことで、内なる自分をより深く知ることができるのです。自己認知と視野の拡大は表裏一体の関係にあるのです。

互いに補完し合う要素としての重要性

このように、自己認知と視野の拡大は車の両輪のように機能し合います。自己認知によって外界を見る目が磨かれ、視野を広げることで自己認知が深まる、という好循環が生まれます。

自己認知と視野の拡大の循環

自分の内面を見つめる時間と、外の世界に積極的に関わる時間のバランスが大切です。どちらか一方に偏るのではなく、両者が連動することで洞察力が最大限に発揮されるのです。

自己認知だけに集中すると、内省的には深まるかもしれませんが、外界からの刺激が不足し真の自己理解に至らないことがあります。一方で、視野の拡大だけに邁進しても、内なる自分との接点が薄れてしまいます。

自己認知と視野の拡大を組み合わせることで、自分と世界の理解が一段と深化します。このシナジー効果を生み出すことが、自己実現に欠かせないのです。

まとめ

自己認知をするということは、意識の視野を広げ、多様性や可能性を拡大することです。そして、様々な情報や環境に触れることで、自分の立ち位置を知る好循環が生まれます。

自己認知と視野の拡大は、個人の内面と外界への洞察力を高める上で欠かせない要素同士です。この2つが表裏一体となって機能することで、自分と世界へのまなざしが深まっていきます。

自己認知によって外界を見る眼が研ぎ澄まされ、視野を広げることで自己認知がより深いものになります。この好循環を生み出すことが大切で、バランスを失わないことが最大の洞察力を引き出します。

自己認知と視野の拡大を意識的に行うことで、無限の可能性に満ちた人生設計が描けるのです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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