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ひとり宝塚鑑賞デビューーチケット問題の壁ー

≪前回の記事はこちら≫



チケットをにぎりしめ、東京宝塚劇場へ観劇に向かった。
この日は私がひとりで宝塚を観劇する初めての日。

あの劇場近辺の独特の雰囲気
女性たちがあふれる道路
劇場内の静まり返った空気
ちょっと想像しただけで胸の奥がうずいた。

そして、そもそもこのチケットを手に入れるにあたり
かなり苦労したことをお伝えしなければならない。


宝塚は2022年現在、非常にチケットが取りにくいと言われている。
宝塚にはいくつかチケット入手方法がある。
宝塚ファンの定番、一番知られているのが「宝塚友の会」だ。
良い席を定価で手に入れたい、という方にはこれで取るのがスタンダードだ。


ただ、これが全然当たらない。
希望の席種は選べるものの、選ぶ場所によってはまったく当たらない。
そして年会費がかかるので、まったくの初心者には登録はおろか購入方法さえわからないといったしくみなのだ。

ただしこの問題は何度か通ううちにすぐ解決されるので
いまはスルー。


たしかこのときのチケットはチケットサイトで購入したと思う。
自力で買ったため、やはり席はよくなかった。

「また二階席か・・・」

ちょっとがっかりしながらも、また劇場に足を運んだという行動力に
自分自身がおどろいていた。



ただ、私はそのときまだ知らなかったのだ。
当時はダフ屋が横行していて、定価以上であったら劇場近辺でいくらでも手に入れられたということを。
(現在はしっかり取り締まられているので注意)



とにかく私は手にしたチケットで前回と同じ公演を観劇した。
今度はあの「気になる人」を観るために。


このあと私は4年間、その人に情熱を燃やすこととなる。
当時20歳、まだ「聖夜 椿」に出会う前のことである。






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