ある日突然の老人ホーム探訪記④
脳梗塞から約2ヵ月で退院の日を迎えた。
当日、迎えに行くとそこには倒れた日の汚い服装の父が待っていた。
前回の面会時に新品のスウェット上下とフリースを差し入れていたにもかかわらず、それを着ていない。
「そんな汚い服で車に乗せられない」と私が言えば
「汚くない!きれいだ!!」と言い張る父。
看護師に頼んで着替えさせてもらったが、上しか着ていない。
「下も着替えてくれ!汚いよ!!」
「だから汚くないって!」
「施設にそんな汚い恰好で連れていけない」
「…着替えましょう」と看護