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ある日突然の老人ホーム探訪記⑤

施設に入って1ヶ月。
少しは頭がハッキリしてきたように見えるが、相変わらず清潔ではなく、与えられた個室は早くもゴミ屋敷。
 
ある日、食事に連れ出した。
回転寿司に行ったが、そこでも酒を飲みたいと言ってきたので、ノンアルコールビールを飲ませた。
不満そうだったが、実はこの日、相方の勤務先の社会福祉法人がやっている特別養護老人ホームの面談をしてくれることになっていた。
本人には言ってなかったが、わからないまま受けさせた。
 
面談の中で「今の生活に満足ですか?」と聞かれ「不満です」と言った瞬間、私の怒りメーター破壊。
苦労して見つけて、身の回りのものを買い揃えて、温かい部屋、温かい食事がでるところを見つけたのにその言いぐさは何だ!
怒りメーターを破壊された私の隣では色ボケジジィが面談をしてくれているケアマネージャーに色目を使っている。
 
面談終わりに相方が「ここは俺の勤務先だから」と言うと、たいそうびっくりして目を見開いていた。
 
老人ホームに父を送り届けてから相方が
「みらいがいるときといないときだと、俺に対する態度が違うんだよな~。みらいがいないとめっちゃ横柄で、その上俺の車にケチつけてきたし…」
ブチっっっ!!!
絶対許さん!!!ヽ(`Д´)ノプンプン
 
これは望む生活とまったく正反対の「昔ながらの特別養護老人ホーム」に入れなければ。
自由無し、酒、タバコダメ。認知症で叫んで暴れているお年寄りの中に入れてやる。
介護職…怒らせたら怖いんだよ( ̄▽ ̄)
 
私にしたら特別養護老人ホームに入ってくれたら、料金は安くなって、看取りまでしてくれる。
ありがたいの一言に尽きる。
 
さて色ボケジジィは入れるのか?
そしてまた事件が(´Д`)ハァ…
私の平和な生活はいつになったら訪れるのだろうか…。

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