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【LCAサテライトスクール】徳島県で小学生がオンライン授業と現地での体験型授業をしながら過ごした6日間とは?

はじめまして、ミライの学校 事務局の曽根原です。私は、ミライの学校の事業に共感し、現在は長野県に住みながらオンラインでミライの学校に携わっています。

6/12~6/17にLCAサテライトスクールが行われ、私も現地で同行させていただきました!

今回は、事務局目線で見たLCAサテライトスクールのレポートを綴っていきます。ぜひ最後までお付き合いください。

ミライの学校とは?

□ 事業内容

□    ミッション  

変化を増す社会の中でも、子ども達が未来に向けてしなやかに生きる力をつけ、自らと他者を幸せにできる子に育つ環境づくりに貢献する

□ ビジョン

全国の子どもたちが自らの想いで学ぶ場所・暮らす場所を選べる世の中にする

LCA国際小学校とは?(神奈川県・相模原)

日本初の株式会社立の小学校で、英語教育に実績(6年生で英検2級レベル)がありながら、自己肯定感を育む学校として評価が高いと注目されています。

また、ICT教育の最先端を行く学校でもあります。1〜6年生まで全員がタブレット端末と学習アプリを自在に使いこなし、全ての授業がオンラインに対応しているため、子どもたちは学校でも家庭でも、どこにいても授業が受けられます。

学ぶ場所・授業を受ける場所を問わないようになったLCA国際小学校は「授業をポータブル化して学校の外に飛び出そう」という試みをスタートさせました。それこそがLCAサテライトスクールです。

 2021年9月に徳島県・海陽町のサテライト・コワーキングセンター城山荘に、LCAサテライトスクールを出店。学校の通常期間中に、親子で滞在し、神奈川県・相模原市で行われているLCAの通常授業をオンラインで受けながら、休み時間や放課後、休日は体験活動や地元の小学生との交流を行うことを計画。ミライの学校(美波町日和佐浦)と共に2021年に実証を行い、2022年1月には第1回目をスタートさせました。

《第⼆の故郷をつくる》

サテライトスクールは、⼦どもやその家族の、第⼆の故郷をつくります。

「日本全国に学びの場を広げ、子どもたちが日本中に友だちを作れるようにしよう。」

そんなLCA国際小学校の思いがミライの学校の思いと合致し、生まれたのがLCAサテライトスクールです。

□ 実施内容

【2021年度の取り組み】
2022年1月10日〜15日 4家庭、合計15人が参加。
現地在住の外国人教師とともに、本藍染体験、轟神社参拝、DMV乗車など、親子で数々の体験活動を実施。
*詳しい内容はこちらのLCA国際小学校のブログをご覧ください。

【2022年度の取り組み】
2022年6月12日〜17日(シーズン1) 
拠点を徳島県の海陽町と牟岐町の2か所に置き、より多くの体験を実現。参加者は4倍(前回比)になり、参加者と地域の方や小学校との交流も行いました。

【主な活動内容】

6/12(日)徳島阿波おどり空港JAL特別プログラム・牡蠣養殖工場​「種苗生産拠点」見学

6/13(月)藍の畑見学・本藍染体験・轟神社参拝

6/14(火)DMV乗車・牡蠣の殻剥き体験・Play Tagによる地域交流

6/15(水)波切不動尊参拝・城満寺参拝・牡蠣養殖用かご作り・牡蠣養殖の漁場見学・プログラミングで現地校と交流

6/16(木)ジビエを通した命の授業・これまでに体験した牡蠣やジビエを食べるBBQ

6/17(金)児童によるサプライズコンサートと解散式*活動がない時間帯は、LCA国際小学校で行われる授業にオンラインで参加しています。

なお、シーズン2は10月11日〜15日、シーズン3は12月に実施される予定です。

詳しい内容はこちらのLCA国際小学校のブログをご覧ください。

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「生きた学びがここにはあった」

LCAサテライトスクールの中で子どもたちの姿を見ていて強く感じた事でした。ここからは、この1週間を間近で見させていただいた私の目線から感じたことを綴っていきます。

□ 異年齢で過ごした一週間

今回のサテライトスクールでは、1年生~5年生の子どもたちが集まり、過ごしていました。異年齢の子どもたちで過ごす時間は、少し先の未来である上の学年の子は「頑張ればこうなれるんだ」という近い目標になり、モチベーションにもなっているように感じ、さらに上の学年の子は、下の子どもたちを見て「こうして出来る事が増えていったんだ」と知り、自分の成長を実感することができます。

近い年齢だからこそ刺激し合い、互いの成長を俯瞰して見ることができるんだと感じました。学校も普段は基本的に学年別。兄弟以外で異年齢の子どもと過ごす時間は少ないと思うので、この期間がいかに貴重な時間になっているのかを実感することができました。

□ 印象的だった場面

2日目の藍畑での一幕です。午前中のオンライン授業を終え、午後に藍畑に行った時のことです。

集中している時間が続いた反動もあるのか、藍畑に着いた途端、広い畑の隅から隅まで走り出す子どもたち。水を得た魚とはまさにこのことだと頭を過っていきました。

虫が苦手な子も多いのかなぁという私の心配はよそに、本当に楽しそうに走り回る姿を見ることができて、私は2日目にして満足感で満たされていました。普段はゲームが好きな子も自然の中に入ってしまえばただ一心に走り回り、生きいきとした顔で遊ぶことができるのです。


子どもたちには、何を与えるでもなく自然の中で心も体も解放されていれば、自分たちで遊びを作り出し、楽しんでいる姿はものすごく頼もしく感じました。あの開放された瞬間の子どもたちの顔は忘れられません。

□ 海陽町で過ごした日々

このサテライトスクールの期間は、海・山・川と自然の中に入り込んでいく時間が多くありました。山から川へ、川から海へと流れていくこの世界の繋がりを身をもって感じられるプログラムになっていました。

この自然の連鎖を体感する学びは、モノを単体で見るのではなく、つながりとして捉える力を身をもって感じることができたのではないでしょうか。それも、この海陽町という土地の力でもあります。自分の体で体験しながら学ぶことは、子どもたちの体の中に自然に入り込んでいるように見えました。この学びの連鎖はまさに生きた学びだと感じます。

□ 感情は確かに体の中に残っていく

各ワークが終わる毎に、何人かの子どもたちに感想を聞いて回っていました。

様々な体験を重ねていく中で、まだ頭の中が整理できていない様子の印象でしたが、どの子も言葉にはできなくとも、その表情や仕草から沢山の事を感じているんだと伝わってきて、ぐっとくる瞬間に何度も出会えました。
体験を通して、知識を自分の体で感じ取ることができていたのではないでしょうか。


まさに生きた学びがそこにはあったし、言葉にはまだ表せないかもしれないけど、その時に感じた感情は体感として、その子の中で生き続け、いつか点と点が繋がり合った時に腑に落ちたり、さらに興味の幅が広がっていくのだと思いました。

□ 世界はなぜ?で溢れている

LCAの子どもたちは、とにかく質問しまくります。誰にでも物怖じせず、果敢に挑んでいく姿勢には圧倒されました。誰でも出来る事ではないからこそ、常に疑問を持ち、問いかけられる力はLCAの子どもたちの特徴だと感じました。

サテライトスクールを牽引されている今井洋介先生にうかがったところ、

LCAでは「否定されない環境づくり」「学びの仕掛けづくり」をしています。英語というちょっと不慣れなことに日常的に挑戦する環境だからこそ、子どもたちが自由に安心して過ごせる環境作りと、好奇心を刺激し、子どもたちが自然と学びに自ら入っていくような仕掛け作りをこころがけています。

とのことでした。


昨年まで副校長としても現場を牽引してきた今井洋介先生の熱い思いをうかがい、LCAの子どもたちの、とにかく明るくポジティブでパワフルな様子の理由が少しわかったような気がしました。

□ 子どもたちから学んだこと

「あるものから遊びを作り出す力」

大人の私から見たら何もないと感じてしまう所でも、子どもたちから見たらワクワクして仕方のない遊び場で、そんな姿から学ぶことの連続でした。
つい無いものばかり見てしまう私ですが、自分の今いる環境を存分に遊びつくせているのか問いかけていました。 この世界を遊びつくす力は大人になっても持ち続けてほしいです。

世界は美しい事、その世界で身をもって遊びつくすこと、全ての好奇心はその地を遊びつくし、驚くことから学ぶことが始まるのではないかと子どもたちの姿を見ていて感じることができました。 この世界をもっと知りたいという好奇心を育み、種を蒔くような期間だったと思います。

そしてLCAの今井洋介先生はじめ、サテライトスクールに関わる大人達が本当に熱いんです。何よりも、大人たちが楽しんでいる光景をたくさん目にしてきました。


講師の方々やボランティアで協力してくださった地元の多くの方々、参加者の保護者の方々、私たちミライの学校スタッフももちろん、関わるみんなで支えている様子が印象的でした。大人が全力で何かを伝えようとし、時に遊び尽くし、その熱は確実に子どもたちの心に焼き付き、受け継がれていくと思います。

「関わってくださった方々はじめ、保護者の方々が全力で楽しみ、学んでいる様子を子どもたちに見てもらうことが最大の学びだ」

とミライの学校代表の高畑も話していました。親子間でも見たことのない表情、気付けなかった事にお互いが気付くためのとてもいい機会になったのではないでしょうか。

そして、「知る」ことがいかに楽しく、自分の世界を広げてくれることに繋がると感じ取れているのではないかと思います。子どもたちにとって、全力で楽しんでいる保護者の方々や今井洋介先生の姿を間近で見ることができたこの機会は特別なものになったはずです。

私自身、子どもたちの変化やそれぞれの家族がひとつになっていく過程をこんなにも間近で見せていただけて本当に贅沢な時間でした。長野に帰ってきてから、じんわりと自分の中でサテライトスクールの意味が大きく、愛おしく感じる日々を過ごしています。

この一週間の体験が、日常に戻っていく中でそれぞれのペースで少しづつ、咀嚼し体に溶け込んでいってほしいと願っています。これからも、近所のおばさま的目線でLCAの子どもたちを見届けていきたいというのが、秘かな私の願いです。サテライトスクール並びにデュアルスクールをもっと全国に広げていきたいと心から思いました。


そして、8/20(土)10:00より 第2回目のオンラインイベントを開催します。ゲストは、なんとLCA国際小学校参与 今井洋介先生 LCA国際小学校 )です。

noteでは伝えきれない今井先生の熱い思いを聞きに来てください!

※「サテライトスクール」についてメディア掲載の一部をご紹介

【お知らせ】8/20(土)10:00~ 今井洋介さんのトークが聞けるオンラインイベント


今井洋介先生
東京都町田市出身。横浜美術館子どものアトリエが教育活動の原点。公立・私立・会社立の小学校の先生として教壇に立ち続け21年。途中アーセナルサッカースクールを起業するなど、今もパラレルワークしながら活動する、ちょっと変わった(?)先生。

LCA国際小学校では、遠隔授業を駆使して家族とともに地方に出かけて体験授業を行う「LCAサテライトスクール」を牽引。さらに、企業と連携したプロジェクトや、オリンピアンやプロアスリートとの連携プログラムなど、学校の枠を超えて、10年先を見越した教育モデルの創出に奮闘中。

ミライの教育の見つけ方Vol.02 は、8/20(土)10:00-11:00開催です!

【お知らせ】
8/20(土)10:00~ 今井洋介さんのトーク聞けるオンラインイベント
ミライの教育の見つけ方Vol.02 は、8/20(土)10:00-11:00開催です!

▼イベント名
「実践者に聞く!ミライの教育の見つけ方Vol.02 アフターGIGAスクール 〜遠隔授業を活用したサテライトスクール〜」

▼内容
複業(副業)導入企業の増加に加え、コロナ禍以後リモートワーク導入企業が増加し、大人の「働く」環境は大きく変化しています。親にとって「働く」環境の変化は、「暮らす・育てる」環境の変化とも言えます。
一緒にこれからの「働く・暮らす・育てる」を考えてみませんか?

▼イベント概要

日時:2022年8月20日(土)10:00-11:00
方法:zoom(オンライン)
参加費:無料
定員:100名

お申込みはこちらから