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外資系のCAさん達から学んだ心の持ちよう〜今の状況で生かせること〜

多くの方がご存知かと思いますが、
航空会社・客室乗務員も、コロナによる大打撃を受けている業界の一つです…

実際、報道されている通り全くと言っていいほどお仕事はない状況...
正直、会社も仕事も窮地に立たされているのが現状ですが
こんな時、外資系の航空会社で学んだ・培った力や経験がとても生かされています‼︎

今どの様な気持ちで、どんな生活を送っているのか?
を通して、少しでもお話しできればと思います。

現状ですが、ニュースで報道されている通りほとんどのフライトが消え、スケジュールはほぼ真っ白=仕事がない 状態。
お給料も大幅に激減…
いつフライトが当たり前に飛べるようになるかさえも、全く予想がつかない。
お仕事がしたくても、できない。
会社も社員も、ものすごく苦しい状況。
(もちろん多くの業界がそうかと思います…)

正直、ここまでの状況に、最初は何事もポジティブに!前向きに!
なんて、考える事はできませんでした。
自分と向き合い
過去の経験や学びを思い出し、
未来に向けた自分 会社への投資の時間だと思い
”今”を生きています

そう思わせてくれたのは、
外資系の航空会社に入社した直後に出会ったある言葉のお陰です。

香港に渡航し、長く苦しく厳しかった二ヶ月程の訓練の終わりかけ、イチ客室乗務員として飛び立とうとする直前の事。

間も無く訓練が終わり、やっと待ちに待った客室乗務員になれるんだ‼︎ここの会社でやっと働けるんだ‼︎と胸を躍らせていました。

そんな訓練終了間際に、会社のCAチームのお偉いさん
からの激励を頂く場面での言葉。

『あなた達は、もう間もなく制服を着て、イチCAとして飛び立ちます。
この会社で、現場でもっと多くの事を経験し、学び、力を身につけていくと思う。
今目の前にいるあなた達の中には、ずっとCAとして飛び続けるかもしれないし、全く別の道に進むかもしれない。
我が社で働き続ける人もいるかも知れないけれど大半が辞めていくでしょう。
そんな時、これから経験していくであろう学びや、我が社で得た力・学びを十分に自分の人生に生かしてほしい。
我が社で働けた事を誇りに、そして踏み台にして大きく成長してほしい。
あなた達とって素晴らしいCA LIFEが送れる事を心から願っている』

その言葉は、私の人生を大きく変えました。

正式に入社もしていないのに!まだ飛んでもいないのに!
辞める事を前提に話されるなんて…と最初は衝撃を受けました。

と同時に、
今までの私は”会社”や”仕事”を軸にしてしか自分の将来を考えられていなかった。
彼らは常に
”自分”を軸にして、人生を考えている。
と、ハッと気づかされました。

そうか、、自分の人生は自分で切り開いていかないといけないのか…自分で生きていく力を身につけないといけないのか…と当時若干23歳だった私に、頭にガツーンと叩きつけられたような感覚を受けました。

フライトを飛び出してからというものも、
世界中の同僚達との話の中には
”What would you like to do in the future?”
"What will you do the next?"
”将来どうなりたい?何がしたい?”
どういった投げかけが常にありました。

同僚や、海外での環境のお陰で
常に自分はどうありたいか?何をしていきたいか?
考える習慣ができていました。

外資系の会社は(一概に言えないとは思いますが)、人間味のある優しくもあり厳しい会社です。
そして、いつ何が起こるかわからない。
いつ 自分たちの仕事がなくなるかわからない。
良くも悪くもそんな状況にさらされている事で、
一人一人が自分軸で考えさせざるを得ない環境にいました。

私自身、世界中にフライトをしながら
”次はどうする?何をしていきたい?どうありたいか?”
を自問自答する日々。

結果、属している社会(在職する会社や学校、家庭など)ありきでの、
自分の未来しか描けなかった私が、
彼らの考え方を学べたことで、自分ありきの仕事〜未来図を少しづつ描けるようになりました。

私には客室乗務員になった理由の一つでもあり
当時から一貫して”日本と世界の架け橋になる”といった夢があります。
海外へ羽ばたきたい方の架け橋を作れる立場としてサポートさせて頂くのか
自分自身が架け橋になるのか
あまりに漠然としているので、明確な職種やコレだ!といった仕事を一つには絞り込めていないのが現状ですが…
けれど、その目標の為にに自分は今何を身につけるべきか?学ぶべきか?
を考えて実行しています!(アウトプットが苦手な私がnoteを始められたのもこの状況のおかげです。)

SARSや香港のデモ、政治的問題…常に不安定な環境で問題を抱えながらも力強く生きている同僚達の姿。
常にどの環境にいても、自分の軸で未来を見て
今の場所を踏み台にしてでも次のステップに行くんだ、という貪欲な姿勢。
を目の当たりに出来たことも、今の私の窮地に立たされた生活での励みになっています。

今までの日本の企業は、とても手厚く安泰なイメージでしたが
今後日本での企業のあり方も価値観も変わっていくのではないかな?
と思います。

それは、悲しく残念なことではなく
私がそうであったように
今一度、自分自身に立ち返る機会を頂ける
大きなチャンスでもあるのかな。
と。

もちろんこんな悠長なことを言っていられないくらい今の状況が大変で、辛く、悩んでいる方々も沢山いらっしゃると思います。

ただ、ほんの少しだけでも私が世界の人から学んだ
考え方や生き方を、共有することで
何か今の時期に少しでも前向きになれるヒントになれば嬉しいです…

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