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はじめての川柳

 なんでもかんでも、初挑戦なのです、最近は。

 失敗を ケロッと忘れて 立ち上がる
(「筋」は入っておりませんのでこちらは応募する句ではありません)

 過去の失敗を引きずらず、前を向き、今を見つめる。
 大切なのはきっとそれ。

 というわけで、お蔵入りとなった「俳句に挑戦」の記事を修正して「筋肉祭り」に応募します。

 以前の「流行り言葉」の記事で、なんで私が「無敵のパワーワード」を考えようと思ったか、というと、実はもともと俳句に挑戦するためには「人の心をつかむ短い言葉」が大事だなと思ったからでした。

でも…

そう。
思いつかんかった。

「どっちなんだい」
 なんて素晴らしい。7文字。 
「しらんけど」
 5文字です。 

いつでも歌や句になるスタンバイオッケーなパワーワードたち。

どっちなんだい、しらんけど。

 あっ。なんか、できそうな気が…

脂肪筋 どっちなんだい 知らんけど

 おっ。 
 ちょっといいんじゃない? 
 脂肪なのか?筋肉なのか? 
 どっちなんだい?

 川柳できた!
 ああよかった。
 でも完全にひとさまのパクリですけど。

 ちなみに「脂肪筋」というのは本当にあります。
 いわゆる霜降り肉のこと。

 運動しないと筋肉は霜降り状態になってしまうらしいのです。

 「脂肪筋」は「異所性脂肪」とも呼ばれます。
 「異所性」とは本来あるべきではない場所のこと。内臓ではおもに肝臓、心臓、膵臓、筋肉など、14箇所に溜まりやすいことがわかってきているそうです。

 皮膚の下に溜まるのが皮下脂肪、おもに小腸にたまるのが内臓脂肪。これらは第1、第2の脂肪といわれ、異所性脂肪は第3の脂肪と呼ばれます。
 生活習慣病や糖尿病の原因になるとも言われ、閉経後は痩せていても要注意なんだとか。

 更年期にはエストロゲンの減少によって、皮下脂肪より内臓脂肪が増えます。腸の脂肪が増えると、ぽっこりお腹がへっこまない、と。
 そう言う理屈。

 霜降り…

 「霜」、季語じゃないか!(そこ―――?)

 が。
 今回は「霜」にこだわらず、ひきつづき川柳を考えましょう。

 ところで川柳と俳句の違いって何でしょうか。

 「季語」はもちろん俳句には必須ですが、「切れ字」も俳句の条件です。

 切れ字とは、お尻まわりのアレではないですよ。

 広辞苑をひいてみましょう。
 よっこらしょ。

 あっ。
 なんかすごい分量が多いです。
 うわっ。めんどくさ。
 素直にググっとけばよかったです。

 こんなときのスクショ。

お尻まわりのアレもはいっちゃってますね。
個人的に【切れ込み】のシャープネスも気になります。

 なるほどなるほど。

 すべては「和歌」から始まっているのですね。

 ちなみに「平句」というのも調べてみました。

 連歌・俳諧で、発句・脇・第三・ 挙句 あげく 以外の句。

 正直どの言葉も分かりませんでしたが、連歌や俳諧は細かいルールがあって、それに沿って世界を完結させる集団文芸。

 和歌の上の句である5・7・5(長句)に、メンバーが7・7(短句)を付け、それを受けてまた他のメンバーが5・7・5(長句)を付ける。それに他の人が短句を付け…と、延々100句になるまでやる。

 発句・脇・第三・ 挙句 あげくなどの句をひねり出す順番によって細かい決まりがあるのでしょう。

 文芸ラリーですね。
 みんなで一つの世界をつくる。
 和を以て貴しとなす。
 まるでひとつなぎの大秘宝。
 エキゾチック・ジャパン!(by 郷ひろみ)

 最初の発句はもちろん大事で、それにも細かいルールがありました。

 特別なお客様まろうどがいる場合はその人が先に読む。
 季語と切れ字必須。
 季語は今の季節じゃないとだめ。
 冬に夏とか詠んじゃダメ。


 連歌ルールに則っていない発句で季語と切れがあり、ちょっと面白いやつ(滑稽・諧謔のあるもの)を俳句、というようです。

 お蔵入り記事で私が考えた「霜」の季語は、連歌ならシーズンに合わないので却下になりますね。季節感が失われつつある現代ではかなり緩和方向のようです。

 川柳はWikipediaによると(ちょっと広辞苑が重くなってきました)、

 俳句と同じ五七五の音数律を持つが、俳句が発句から独立したのに対し、川柳は連歌の付け句の規則を、逆に下の句に対して行う前句付け(前句附)が独立したものである。

 とあるので、生まれも育ちも違うものなのですね。

 ちなみに「前句付け」は、下の句(7・7)をお題として用意し、上の句を考えて技巧を競う文芸。連歌の「遊び」から生まれたのが川柳と言ってよさそうです。

 俳句は「発句(5・7・5)」から。
 川柳は「付け句(7・7)からの前句付け(5・7・5)」から。

 
 なーるほど。

 了解です。

 つことは、短歌の付け句から考えればいいわけですね。

 さっきの

 脂肪筋 どっちなんだい 知らんけど

 の下の句をつけて短歌に。

 脂肪筋 どっちなんだい 知らんけど(腹の霜降り 腿にも積もる) 

 霜は季語としてではなく、脂肪の暗喩として。
 内臓脂肪が筋肉にもじわじわと侵食して筋肉なのか脂肪なのかわからなくなっていくホラーですね。

 そんでもって、川柳は、下の句があることをぼんやりと連想させるような句がよろしいのかもしれません。

 脂肪筋 どっちなんだい 知らんけど

 こんな感じで挑戦していきたいと思います。

 



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