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わたしの愛したジャンプ…

 AOIROさんの企画、「#エッセイにエッセイを打ち返すジャンプ企画」。

 いやぁ、私に「ジャンプ」なんて言葉を囁いたらいけません。
 ジャンプと言ったら、これです。

 ぬぬ、概念でも物理でもないではないか!

 というAOIROさんの「コレジャナイ」というため息が聞こえてきそうなのですが、もう、すみません火がついてしまいました。止められません。

 広義の「概念」、ではあるかもしれません。

 そして読むたびに、少年のココロにジャンプしてはいたかも知れません。

 といって、私は毎週ジャンプを買っていたわけではなく、ましてや、連載を欠かさず読むことなど不可能でした。

 子供の頃、我が家は「単行本ならおこづかいで買っても良し。週刊・月刊・季刊に限らず、漫画雑誌は極力買わない」という方針でした。

 では、どうやってジャンプと出会い、どのようにして漫画を読んだのか。

「コロコロコミック」と「少年ジャンプ」は、当時(今も?)の小学生から中学生男子のバイブル。

 自分の記事のどこぞで書いたことがありますが、友達の家に男兄弟がいた場合、かなりの確率でこちらに遭遇することがありました。

 どういうわけか、私は『リボンの騎士』のサファイアのごとく、少年の心を半分持って生れて来たらしいのです。

 ジャンプの「友情・努力・勝利」の物語の数々は、私を魅了し続けて参りました。

 兄弟の部屋になど入れませんから、たまたまお茶の間などに放置された漫画雑誌がキラリ!と輝くのを見つけるや、読ませてほしいと頼んだものです。

 それは実に私の特技にもつながっています。

 「友達の家で、友達が機嫌を損ねない程度の制限時間内に、急いで好みの漫画を探り当て読む」という訓練は、まさに私の速読を育てたのでございます。

 日々是鍛錬。

 それが「マガジン」「サンデー」であることもありましたが、まあ、普通は「コロコロ」か「ジャンプ」。

 昨今、本屋さんに参りますと漫画はすべてビニールに包まれております。
 週刊・月刊雑誌も、バンドでくくられ中は見られない。

 今や「立ち読み」は犯罪行為。
 ですのでおおっぴらに言うことは憚られますが、この「立ち読み」も速読を育てる強力なトレーニングでした。

 本屋の店主に胡散臭がられたり嫌な顔をされる前に、さっと立ち去る美学。それを追求するあまり、私の漫画速読にはどんどん磨きがかかっていったのです。

 その後、図書館やレンタル店などで「貸本」として借りることができるようになり、こちらにもかなりお世話になりました。

 現在、新しい漫画の場合は「試し読み」のための薄い冊子が、コミックスの隣に置いてあることが多くなりましたね。

 無料漫画サイトでは時々、全巻・あるいは何巻まではタダ、などということもあるし、試し読みも充実しています。
 なんなら家にいながらにして漫画が読み放題。

 漫画家さんに敬意を払いたいし、漫画文化を絶やさないためには、気に入った漫画はちゃんと購入すべきだと思います。しかし現実に全部は無理。

 …悩ましいところです。

 さて。
 1980年代の古いお話になりますことをお許しください。

 私が最初にジャンプコミックスの単行本を買ったのは、忘れもしない『キャッツ・アイ』。

 初めて読んだとき、心を掴まれました。
 なにより、絵が美しい。
 内容も「泥棒と警官」が恋人同士で、美術品を盗むのは「美女姉妹」。
 最高でした。笑

 すぐにアニメ化され、アニメも大ヒット。
 つづく『シティハンター』も大人気で、『キャッツ・アイ』より『シティハンター』のほうが好きな人も多いですが、私は断然『キャッツ・アイ』派です。

 そう。ジャンプの漫画はすぐにアニメ化されるので、雑誌や単行本を読めなくても、アニメで補完できるのが良いところ。笑

 『Dr.スランプ』『3年/ハイスクール奇面組』も大好きでしたし、『ドラゴンボール』『ワンピース』など今も続く長寿漫画もありますが、私が最高に衝撃を受けたのは、ハイ、これ、どん。

 夕方放送のアニメに間に合わない時は走って家に帰ったし、高校の頃に公開された劇場版はだれも一緒に観に行ってくれないのでひとりで観に行きました。あのスプラッタムービーを独りで…

 がしかし、あんなにハマっていたのに、今はそこまで好きじゃないし、なんならストーリーも半ば忘れてしまっています。

 ベタな台詞やそれぞれの人生模様に惹かれていましたが、途中から、あからさまに女は女らしく的な展開が多くガッカリしたような気が…

 えっ
 あれっ?

 『ジョジョの奇妙な冒険』『遊戯王』『NARUTO』『銀魂』『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『SPY×FAMILY』などなどに全然まったく到達していないのに、もうこんなに字数が…

 語りたいことは山のようにございますが、この続きは、いつかの機会に。

 そんなわけで、これが私の「#これぞ我がジャンプ」でございます。






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