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感情的にならない子育てのコツは”ベネフィット・ファインディング”

 子育てをした事がある人なら、子供が言うことを聞かずに感情的になってしまう場面は必ずと言っていいほどあるでのはないでしょうか。

 私も実際に2人の男児(6歳,2歳)の育児で直面している問題でもあります。特に2歳児の方は、自己主張が強く手が付けられない事が多く、これまで感情的に怒ってしまうことがありました。育児に関して、感情的行動は親にとっても子供にとってもプラスに働く事はないというのは言うまでもないかと思います。そんな中、私が試行錯誤した中で感情的行動を抑えるのに最も効果があった対処方法がベネフィット・ファインディングの応用でしたので、その内容を紹介します。

 ベネフィット・ファインディングとは簡単に言うと、起こった事に対して良い点(ベネフィット)を”意識して”見つける(ファインディング)事です。つまり今までは負の感情でしか捉えられていなかった事に対して、意図的にプラスの感情を取り入れる事です。この様な考えた方を実践することで、人間は自然とプラス思考になっていくことが心理学でも知られており、ストレス耐性の改善が必要な場面で活用され始めているのです。

 ここで注意してほしい事は、ベネフィット・ファインディングを育児に取り入れた結果として得られる事は、子供が言うことを聞いてくれるという訳ではなく、親の我々に気持ちの余裕ができるという事です。プラス思考に考えられるようになると、気持ちに余裕ができ、感情的行動が抑えられるようになるのです。

 実際に私が育児の場面で活用したケースを以下にご紹介します。育児への応用の場合は基本的には「自己主張がちゃんとできて将来有望だな」と考え、状況に応じて少し味付けする感じにしています。そして重要なのはちゃんと”言葉に発して”、見つけたプラスの事を子供に褒める事です。言葉にする事で子供だけでなく、自分自身も自然とプラス思考(感情)になっていくのです。

①オモチャを片付けるようにお願いした時にギャン泣き抵抗されたケース

 まず冷静に、子供にどの種類のオモチャを片付けたくないのかを聞きます。1種類だった場合は、「一つの事に関心を持って、ちゃんと自己主張ができるなんて将来有望だな」と考え、すぐさま言葉に出して褒めます。複数だった場合も「いろんな事に関心が持てて、自己主張できるなんて将来有望だな」と褒めます。

 

②おやつの時間以外におやつを要求されギャン泣きされたケース

 お昼ごはんをしっかり食べたときは「もうお腹空いたなんて、将来大きくなるね」と褒めます。お昼ごはんをあまり食べなかったときは「1日4,5食食べるなんて、まるで叶野姉妹みたいに美意識高いね」と褒めます。

 

③夜寝る時間になっても寝ないとギャン泣き抵抗されたケース

 「こんな時間になっても眠くないなんて体力すごいね。将来はスポーツ選手になるのもいいかもね」と褒めます。

 

 こんな感じで取り組んでいるうちに、我が家の場合は第三者である妻にも良い影響がでており、ある意味無理やり褒めている場面にギャップがあるようで、笑いが生じ、以前よりも自然と明るい雰囲気ができています。

 

 3つのケースのように、正直なんでも良いのでプラスの面を見つけ言葉にするだけで良いので、感情的になってしまっている人はぜひ実践してみてください。始めはぎこちないですが、そのうち自然とできるようになり、気づくと余裕ができているはずです。

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