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「投資家」兼「経営者」と壁打ちした。【ジャーナリング】

本業の関係で、

  • 慶應大学卒業

  • 慶應大MBA取得

  • 元A.T.カーニー

  • 2社のスタートアップをバイアウト

  • 現在高校時代の同級生の会社の社長に就任
    (取引先は、省庁、JTB、みずほ銀行、アクセンチュア、等々…)

  • その傍ら、大学と大学院の教授を務める

という、エンジェル投資家兼経営者という
パワーワードが並ぶお方とご飯に行ってきました。


人の縁を繋いでくれた同僚と、
今の会社に感謝です。


私的には、
外資コンサルからキャリアをスタートさせ、
今は出版業や内装業など
かなり
「クリエイティブ」な業務を取り扱っている会社を
まさに敏腕経営されており、

その、
ロジカル↔︎クリエイティブ

みたいなキャリア形成や
思考を知りたいのが大きなテーマでした。


テーマを持って会い行くのってなんか失礼かもしれないが、
その方も、
『人と話すときは常に「この話何かに使えないかな、応用できないかな」と考えている』と仰っていて、
これが”アナロジー思考”を作ってるんだなと
思った。
おっと脱線…


いくつか大きな気づきを残しておきます。

好きを仕事にすべきか論争

ハッとした言葉として、

「俺は絶対好きなことは仕事にしない。認知バイアスが入っちゃって絶対うまくいかないから」

と言われた。

いや、ごもっとも…

今、本業で起業家の事業立ち上げコンサルタントとして
事業計画を一緒に議論することが日常で、

その中で何度も言ったり思ったりしてる。
・思考や発想が近視眼になっている
・WHYではなくHOWばかり考えている
・サービス提供者側の課題ばかりで、サービス利用者の想いや生活が想像できていない
等々…

これ、自分が自分の好きなことを仕事にすると、
一気にビジネスの視点から離れて、
自分のやりたいこと、基準で判断しちゃうやろうなーって。

ビジネスを「大きく」するには
難しそうやな。。。


でも同時に、こんなことも言ってた。

「そもそも、なんでビジネスを大きくする必要があるの?」
「誰が右肩上がりじゃないとダメって言ったの?」


自分でビジネスする分には、
大きさも小ささも関係ない。


好きなことをビジネスにするには、
こっちなんだろうなー。

ファッション業界の課題多すぎ問題

やっぱりファッションで何か事業を興したい、
という話をしている中で、

ファッション業界って斜陽産業って言われるけど、
課題が多すぎるからポテンシャルがあると思っている

っていう話をしました。

でもこの課題がまた
多すぎて、
あと、

「解決された時のインパクトの大きさ」=「ビジネスとして美味しい」
「自分が本当に解決したい課題」≠「ビジネスとして美味しい」

という狭間でも、
葛藤があるなぁと
改めて感じました。

理論上ビジネスとして成長がしやすい領域にターゲットを絞って
事業をやっていくと、
自分が本当にやりたいこととは離れていく。
そうなると、
「あれ、自分は何がやりたいんだっけ?」
となってしまうんだろうな〜。
(独り言)

私が考えている思考の底

あと、ディスカッションする中で改めて感じた、
自分が日頃感じている
ファッションの難しさを、
記録しとく。

必需品でもあり、嗜好品でもある

これ、
生活品でもあり、芸術でもある

とも言えて。
相反する概念を包含している点において、
それだから魅力的、
というところももちろんあるんだけど、

考えれば考えるほど思考の沼に入る。

(シンプルに考えろよって一蹴される話で、
これがじゃあ具体的にビジネスに影響するか?て考えれば、
単純に取りうるターゲットが全人類・動物になる中で、
そのターゲットセグメントをどれだけ精緻にいい具合に区切れるか
ってだけなんだけど)

さらに言うと、マズローの心理欲求の底辺から最上位までカバーできる。

安全欲求を満たすための衣類。
だから衣類は最古からある。

紙を腰に巻くようなスカートのような服があるかと思えば、

5000年前のエジプト文明においてはすでに
ドレス、装飾という文化が発展していた。

もちろんみなさんご存知の通りクレオパトラも、
非常に美容や服飾にうるさかった?
というイメージがありますよね。


人は本能的に、
身近にあるものから美を見出して、
芸術へと昇華する、
その過程で生きている実感などを感じるのではないかなと

思っています。

そういう意味では、
芸術も必需品的な立ち位置だと思うんですよね。

まだまだ常に危険に晒されていたであろう時代でさえ、
石や染色や紋様など、
人間は常に非常に創造的なので。

「フィクション」を作ることができることが
人類と動物の違いだ
ということがよくわかる下記の本でも
同じようなことを考えました。

狙って作るとダサくなり、ファッション感度の高い人にアプローチすると大衆/市場ウケしない

これもビジネスを作ろうと思うといつもぶち当たる論点で。

ここを同居させ得ている
VOGUEとかWWDとか、
どっちもメディアやけど、
うまいなーと思う。

なんか
ファッションレンタルサービスとか、
ファッションコーディネートサービスとか、
ZOZOとか、

ZOZOはめっちゃ頑張っている方だと思うけど、
なんか大衆感が出ちゃう。。。

という問題。

わかりやすさとハイセンスが刺さる層が好むデザインが
反するから

とにかくさまざまな「反作用」を持っているファッションは
哲学的にも奥が深くて、
本当に本当に深遠な世界。

思考の巡らせ甲斐があります。

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