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作家業のワクワクを持続させる為の分解思考について。

1月にテネシー州のアートレジデンスに招待されて帰還以降、毎日ずっとワクワクが継続している。子どもの心で純粋に制作が楽しめてる。その事が何よりも幸せ。そしてどうしたらそのワクワクを継続出来るのか?と再考。

俯瞰してみると、今まで「ひたすら頑張る」という初動で作業をしていたのが、気分のアップダウンに拍車をかけていたのだ!、と認識しました。そして今年から1日の短い作業時間(子供がプリスクールに行っている4時間)の作業項目をスキル分解して、配分しなおしたのが私にはとても効果がありました。そして

  • 仕事の「達成感」を求めない。

  • 「こだわり」のポイントを決める。

  • 数分でもアイデアワークを取り入れる。

この3点を意識的に取り入れていれています。その瞬間瞬間には未完成なものたちがゴロゴロしていて気持ち悪いのですが、、
達成感を求めるあまり無理に終わらせて完成度が落ちたり、全てにこだわり過ぎて疲れてやる気が失せてしまう事もないし、アイデアワークは最初に取り掛かる際にまとめてするより、日常に取り入れるともっと自由に降りてくるので、楽しい!や、ワクワク!が継続して、やる気も出てきます。
そして息子の降園後に外遊びに行く時も、仕事のアンフィニッシュの気持ち悪さに慣れてしまえば、作業中断のストレスも無くなる!という。

全てのプロセスがその日の気分や体調にマッチするとは限らない。

また、これは女性はホルモンという厄介なサイクルを味方に付ける事が出来て(もちろん男性も、ヒトであれば誰でも浮き沈みはあるのですが。)、
どうしても石膏型作りが上手くいかない日は速攻中断する、今一良いアイデアが出ない日は一点だけにする、でも研磨作業は無心でガンガン出来る。などなど。達成感は無いけど、全体の作業スピードには支障なし!
某外資系デザイナー時代は数字でプロダクト確認をする為に、案件ごとに作業タイム記入がある世界でしたが、私の作品には感情をめちゃめちゃ込めているので、(怖い意味では無く。笑)なるべく心から心に届けられる様にワクワクしながら制作していきたいと思っています。

アートレジデンス中は朝も昼も夜も時間の感覚が消える。
声が無くなるまでみんなと話した最後の夜。

生の人間のエネルギー交換の効果の偉大さ。

アートレジデンスはアメリカ各州から招待された作家達(彫金、ガラス、テキスタイル、陶芸、ペインティング、木工)が朝から晩までひたすら制作と食事とスタジオと住まいを共にするという、完全なご褒美時間でした!
みんなが切磋琢磨してお互いを尊敬し合って個としての自己共有をしている。日常では孤独と向き合っているからこそ、この時間がこの場所がどれだけ貴重なひとときかってみんな知っているから、純粋に、今、この瞬間を心から楽しめる。またみんなに会える様に技術を磨いて世界を広げたい。

「好き」とか「嫌い」とかじゃなく、突き詰める好奇心と、手を動かす事。
本当は誰もとこんな風にコミュニケーションを取りたかったんだな、と、私のインナーチャイルドは癒され、小躍りしていました。

変容とは、大人になるにつれカチカチになった私を純粋な子供に戻す事。
脳からのコントロールを外して、心の在るままに生きる事。


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