義弟の葬儀にイタリアに行ってきた (2)
航空券の手配と同時進行で、お花を手配した。彼の実家近くの花屋のウェブサイトを訪れて連絡先をゲット。
「こんにちは。これは日本から書いてます。パートナーの弟が亡くなったのでお花を手配したいです。予算は1万円。日本では葬儀のお花は白ですが、イタリアでもそうですか?もしそうであれば白いお花でブーケを作ってください。お花と一緒にこのメッセージを添付してください」
Profondamente rattristati per la disgrazia, porgiamo le nostre più sentite condoglianze
深い悲しみに、私たちは心からお悔やみを申し上げます。
我が家一家からの名前で手配してもらうことにした。支払いはPaypalで。明日の午前には手配しますとすぐに返信が来て、作ったブーケを写真で送ってくれた。結局「ごめんなさい、午後になってしまう」と連絡があったものの、ちゃんと翌日の午後に無事届いた。
ネットで調べたところイタリアではお悔やみのお花は白に限らず故人の好きだった花を献花するという情報もあったけれど、現地の人に直接聞いて「イタリアでも白よ」とのことだったので、お花屋さんにお任せすることにした。
※●●●家と我が家の名前が入ってます
思った以上に立派に作ってくれた。ブーケというより立派な献花。ダニーロの日本の友達も突然の報に驚き、お花を贈りたいとのことだったので、代理で手配してあげた。
さて、上司は一週間の休みを快諾してくれたので、爆速で仕事の引継ぎ事項をまとめつつ、PCR検査の予約!乗り継ぎのアブダビでは出発前72時間以内の、到着地のイタリアでは入国前48時間のCovid陰性証明が必要だ。7月2日の夜成田発だから、逆算すると7月1日の夜には検査を受けていなければならない。
なるべく近くて安いところを調べたが、昨年秋にスイスに行ったときよりもPCR検査の料金は平均して下がった気がする。当時は3万円が相場だったが、今回は15,000円だった。調べるとイタリアでは唾液法ではなく、鼻からの検体採取であることが必須とのことだった。両鼻に長い綿棒をぶっさされたのは初めての経験だった(昨年のスイス渡航のときは唾液法だった)。
出発前日に検査を受け、当日の昼まで仕事をして、パッキングを完了し、ジェロニモの写っている写真をパソコンのデータからかき集めてアルバムを作り、そして空港に向かう前にクリニックに立ち寄ってPCRの結果を取りに行った。早め早めに行動したつもりが、成田に着いたのは海外旅行保険の窓口が閉まる19時のたった20分前だった。首都圏は連日土砂降りの大雨で、移動が大変だった。
ずっとバッドラックが続いていた私の空の旅だが、今回は本当に快適だった。はじめて利用したETIHAD AIRというUAEの航空会社。ミールはパスタがそこそこ美味しかったので、ずっとパスタだけを選んだ。コロナ禍で人が少なく、どのフライトでも3つ並んだ座席を独り占めして脚を伸ばし、ブランケットにくるまってぐっすりと眠ることができた。
7月2日の夜に成田を出発、アブダビまで12時間。アブダビでのトランジットに4時間半。アブダビからローマまで6時間15分。ローマからダニーロの住む南イタリアの街の空港まで1時間の空の旅。そこからまた車で1時間だ。気が遠くなる。
そして私は義妹のフライトに合わせるため、ローマでなんと9時間半も時間を潰さなければならないのだった。
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